2023/01/24 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にシルキーさんが現れました。
シルキー > 平民地区にある、とある酒場の中で。
酒場と言っても大人たちが酒類を飲みに来るだけの場所にならないよう色々と試行錯誤しているお店のようで、その一環として学生さん達には少し割引がされるようで。
その効果がある程度出ているのか、わりと若めの来客の姿もちらほらあって、中にはラジエル学院生らしい制服姿も何人か。

片隅のテーブルでは、制服姿ではないものの学生ではあるらしい少女が一人、ほんのり酔った男たちに囲まれてわたわたしている所であった。
どうやらどこぞの教会のシスターであるらしい少女は、シスターが酒場、と言うのを珍しがられたのか色々とちょっかいを出されていたのだが。
単に着替えているから学生服ではないだけで、他の学生さん達とおなじです、と躱してみたり。
それでも絡んでくる面々に一人一人、真面目に丁寧に受け答えしていたら、いつの間にか男たちの普段の愚痴や苦労話の披露大会のようになっていて。
果ては、趣味の一環でしかないですよと言いつつタロット占いなど始まって、次第に皆満足したのか各々の元のテーブルや集まりに戻っていく。

「ええ、ですので……あなたを真剣に見ていてくれる方を大切になさっては――」

テーブルを挟んだ対面の席で泣き崩れている、見た目はいかついのに心はピュアであるらしい鉱夫の男にそんなアドバイスなどしつつ、やっと取り囲まれている状態からは開放されて、一息つきはじめた所。

シルキー > 思い切って結婚を申し込んでみるなどと言い出す男に、それは流石に応援はしたいけれど無責任に後押しするのも憚られて、またちょっとわたわたしていたが。
酔いすぎたのか泣きつかれたのかそのまま突っ伏して寝始めた男を、少女が取り囲まれた辺りからちゃんと気にして様子を見ていてくれたのか、店員が引きずるように別の席へ運んで行ってくれる。

「ふう……少々大変でしたけれど、たぶんお役には立てたのでしょう」

やっと自分の席に自分だけの状態に開放されて、両手を胸元に添えながら一息つく。
もともと休息のつもりで来た所に大変な思いはしたけれど。誰かの悩みを聞いて、それで気持ちが少しでも楽になってくれたなら少しぐらいの大変さはなんでもない、とむしろ達成感すら覚えるような子である。
また一つやりとげました、と目を閉じて祈るように微笑んで。

折角取り出したのだし、タロットを読む練習を少ししておこうと思い。
テーマは何がいいでしょう、と暫し思案してから数枚のカードを並べて、それぞれの繋がりについて考え込んだりしている。

シルキー > 「……離れている時にこそ愛の価値がわかる。あなたの得意な方法でやりなさい、もし本当にあなたがそう望むのなら。
 ううん、なんだかちゃんと繋がっていないような気がしますね?……なかなか会えないでいる想い人を、もしあなたが本心で想っているのなら、思い切って会いに行きなさい。
 ……うん、これならちゃんとしている気がしますね。この読み方の方が良いのでしょう」

占いをするのは趣味でしかなくて、当然いつも上手くできるわけではなくて。
それでも頑張って練習していれば綺麗に読めることもあって、そういう瞬間が好きなようなのだ。
この少女に魔法のような力は特別なにもない、占いをするのもただ素直に心で考えるだけ。

「あっ……もう帰らなければ心配されてしまいますね。ふふ……皆さんの悩み事を沢山聞いていたのです、と言ったら許してくれそうですけれど」

一人で生活しているなら時間を気にしなくてもいいのだろうけれど。
規則は緩いとは言うものの教会へ住んでいて、あまり帰りが遅いとやはり心配されてしまうのだ。
並べたタロットを丁寧に手提げ鞄へと仕舞って、席を立てば先程まで話し込んでいた男たちに名残惜しそうに挨拶されながら、帰路へと酒場を出ていって。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からシルキーさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 街の大通り」にロブームさんが現れました。
ロブーム > 街の大通りを、太った男が歩く。
黒いタキシードを着たその男は、特に何かを考えている様子もなく移動している。
陽が大分落ちた通りは薄暗いが、彼はあまり気にする事も無く。

「今日はやや多忙だったな。まあ、偶にはああいう日があっても良いだろう」

街に潜ませている人間型の魔物や、人間の協力者に対する指示や監査。
普段は遠隔で行うが、時には自分自身が出向かねば、彼らに付け入る隙を与える事になる。
尤も、そうされても究極的にはどうにでもなるが、スマートとは言い難い手段を使う事になる――一言で言えば、流血を強いる事になる。

とはいえ、それも一段落。
今の彼は、完全にフリーと言った所。

「さて。どうしたものか。
城に帰るにはまだ早い――しばし、周囲を散策してみるか」

美しい心を持つ女探しを一応兼ねてはいるが、しかし特に策がある訳でも無い。
適当に、ただぶらついて、それから帰るつもりでいる――勿論、降って湧いたなら、好機を逃すつもりもないが。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2 街の大通り」からロブームさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にユニスさんが現れました。
ユニス > それなりに人で込み合う大通りを並ぶ店先を眺めて歩く。
臀部から伸びた尻尾をゆっくりと左右に揺らしながら歩いては店先の商品を眺めて、何かを買うわけではなく次にと向かい。

「ここの値段がこれだけで、こっちが……少し高いのかな」

似たような商品の値段を見比べてはどっちが安い、量が得などと見比べ。
次に買い物に来た時に買う目安にしようと覚えて歩く。
今のうちに買えばいいものもあるのだが、そこは持ち合わせの都合で買えずで扱う店を覚えるにとどめ。

「この辺りは大体見たし……次はどうしようかな」

このまま食事を食べに行く、それとも洋服でも見に行くか。
どちらにしようかと道のわきに足を止めては考えて。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からユニスさんが去りました。