2023/01/01 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にリサさんが現れました。
リサ > お昼ごろを過ぎた時間帯。
平民地区の門の近くにある乗合馬車の停留所に一台の馬車が止まり乗客が降りてくる。
そして乗客が降りきったと思われる頃に最後の乗客が馬車から降りて大きく背を伸ばして。

「長旅は疲れますね。でも、これからはそんな事も言ってられないですし」

そう言っては少ない荷物、見た目が貧相に見える剣と肩に担げる程度の小さなバックをもって周囲を見回し。
住んでいた田舎とは違い人の多さに驚きはするが顔には出さず、こういう時は先ずどこに行くべきかと考え。

「先生は確か稼ぐなら冒険者ギルドか日雇いのバイト。
でもその前に宿を決めるようにって言ってましたから……」

村を出る時に言われたことを思い出しながら先ず向かうのはと思案し。
そうして決まれば人の多い通りへと歩きだして。

「先ずは大きな通りを歩いて考える事にしましょうか。どっちか見つかるでしょうし」

何方に決めても場所が判らないなら見つけた方が先でいい、そう考えては先ずは地理を把握するためにも歩いてみようと決めて。

リサ > 「やっぱり大きいですね。思っていたよりも大変そうです」

そうして通りに出れば先ほどよりも多い人の波。
唯一の救いは通りが広いのでぶつからなくていいという事。
身軽な動きで人を避けて歩いては並ぶ店に目を向けて目的の宿かギルドを探すのだが見つからず。
代わりに別で興味を引くような店を何軒か見つけてしまい。

「こういう店は田舎にはなかったですから…」

そしてうまくその店の前、田舎にあったのとは違う立派な武器屋の前に行きつけば足を止め。
店頭に並べられる剣を眺めては、いいですよね、と買う訳でもないのに見つめて。

リサ > 「この剣…いいですよね。でもやっぱり高いですよね」

村の鍛冶屋とは違う出来上がりの剣を見ればつい目を輝かせてしまう。
思わず手に取ってみればバランスも良く、これ一本買って帰ればいいお土産になるレベル。
しかしその値段はこれ一本で村で買う数本分となれば買う事も出来ずに残念そうに元に戻して。

「あんまり長居をしても悪いですよね」

途中から感じだした店内からの視線。
買わないならというものを感じては愛想笑いを一つして店先を離れて歩きだし。

「そろそろどちらかを見つけたいですよね」

そう呟いてはぶつからない様に気を配りながら宿かギルドを探して歩く。

リサ > 「やっと見つけました。先ずは部屋を借りて…」

何軒も興味を惹かれる店の誘惑を振り切り通りを歩けばやがて宿を見つける。
こじんまりとはしているが自分には丁度いいかと考え。
何より次を見つけれるかという不安もある。

なのでここにしようと決めては宿内へと入っていって……。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からリサさんが去りました。