2022/11/19 のログ
イグナス > 果たして結局、お店は見つかったのか。
誰も知らないけれど、二人組はしばらく、平民地区をのんびり歩いていたとか――

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からイグナスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からヒメナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」に竜胆さんが現れました。
竜胆 > マグメールの平民地区にある冒険者ギルド。
 様々な冒険者が出入りしていて、様々な人が依頼を張りにやってくる。
 とても活気のある場所だ、そんなギルドの中に一人の蒼いドレス姿の女がやってくる。
 人のような肢体を持ちつつも、その両手、両足は鱗に包まれていて、ドレスの背中は大きく広がり、竜の翼があり、スカートの下の部分からは、竜の鱗を持つ尻尾が地面に擦りつけられている。
 真紅の髪の毛はポニーテールにまとめられてうなじがちらり、と白い肌を晒している。
 黄金の竜眼は、垂れ眼がちであり笑みを浮かべていると、おっとりしている雰囲気を見せる。
 当人を知る人間から言えば、とんでもない、と口をそろえて言うのだけども、それは知る物からして、の話だ。

 人竜―Dragonhalf―と、呼ばれる種族、ドラゴニュートとか、竜人とか、様々な良い方があるだろうが、竜と人の相の子である。
 名前を竜胆と呼び、富裕地区にあるトゥルネソル商会に住まう人竜のうち一人。
 そんな少女は、ニコニコと笑みを浮かべながら、物珍しそうに此方を見る冒険者等に目もくれずに、依頼の看板の方に歩く。
 別に、竜胆自身は冒険者ではないし、ギルドに登録しているわけでは無い。
 ただ、冒険者の掲示板に近づいて、掲示板に張られている依頼を幾つか眺めていた。
 ふむ、ふむ、と何かを探るように眺めてから、視線を掲示板から外して、冒険者達の方へ。
 直ぐに声をあげたりするわけでは無くて、掲示板から少しずれて、じぃ、と品定めをするように、見回し始めた。

竜胆 > 「うーん……。」

 人を探している、見繕うとしているのは、見て判るだろうけれども、まだ、依頼表などを出しているわけでは無いし。
 普通に見ても、冒険者とみるには、毛色が違い過ぎるだろう。
 少しばかり、掲示板の脇で行きかう冒険者を、依頼人たちを眺めていたのだけども。
 こう、琴線に引っかかるような相手がいない。
 酒場の方を見てみる、冒険者ギルドは酒場も併設されていて、其処で酒を飲む冒険者等もいる。
 というか。

「あっちはダメな気しかしないのだけど。」

 酒を飲んで酔っ払って楽しそうに笑っている。
 昼間から酒を飲むこと自体に問題はないのだけども、彼等の実力は高そうには見えない。
 それに、……中には酒に逃げている冒険者も散見されている。
 どうしたものかしら、と軽く腕を組む。

 依頼でも、張り出そうかと思ったのだけども、良いのだろうか、と。
 こういうのは冒険者ギルドが一番だと思うので、依頼をしようと思うのだけど、と。
 さて、と、腕を組む。
 知っている冒険者等がいればいいのだけども、今の所、ギルドにやってきている様子はなさそうだ。

竜胆 > 「指名依頼っていうのだったかしら。」

 一流の冒険者の名前を出して、その人に受けて貰うという依頼方法もある。
 ある程度以上の財力のある貴族等が行う制度があると聞いた事がある。
 それをしようと思った、権力は兎も角財力は腐るほどにあるのだけど、これはという冒険者がいない。
 義理姉などがいればよかったのだけど……。
 此処にいるのは、二流三流……というか、自分に勝てる存在すらいなさそうだ。

「……また、出直したほうがいいのかしらね。」

 掲示板から離れて、歩いて、悩む。
 依頼を張っておけば、誰かが受けて攻略してくれるのだろうか。
 ふーむ、と、掲示板をもう一度見やる。

竜胆 > 「………。」

 暫くの間冒険者等の出入りを眺めていたのだけれども、矢張りというか、そう言うのは居なさそうだ。
 時間的に戻ってきた冒険者等も居る物だけれども、これは、と云うような相手は居なさそうだ。
 実力も足りてはいない。
 此処にいても、これ以上は時間の無駄ね、と肩を竦めて、視線を動かして、出入り口の方へ。

「また、今度の機会に致しましょう。」

 興味もわかない冒険者に、依頼をしたいとは思わない。
 其れだったなら、自分で行った方がまだましなのだ。
 未だ、しなければいけない研究もあるし、やりたい研究もある。
 そのために、冒険者を雇って、と思ったけれど、この質では無理だ。
 やれやれ、と肩をすくめて、ゆるり、と冒険者達の中を抜けて、店を出ていくのだった―――

ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」から竜胆さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にトーラスさんが現れました。
トーラス > 王都に幾つか存在する冒険者ギルドの支部の一つ。
とは言うものの、その実態は冒険者が客として集まる酒場兼宿屋であり、
申し訳ない程度に店内の掲示板に日銭を稼ぐための依頼文が貼られているに過ぎない。
それでも、1階の酒場では冒険者を始めとした荒くれ者や、彼らを相手に春を鬻ぐ娼婦、
その他にも飲食の為に訪れた一般客達にて相応の賑わいを見せていた。

その賑わいの中心、客達がそれぞれの卓にて同席の身内や仲間と思い思いの
時間や食事を愉しんでいる中で、独り、周囲の卓の客にちょっかいを掛ける中年男の影が一つ。
本来であれば、嫌われそうな行為であるが、誰も文句を言わず、また、店主も黙認する理由は至極単純で。

「いやぁ、運が良かった。ゴブリンの懐を漁ったら、まさかの宝石を見付けてよぉ。お陰で俺の懐が潤ったぜ。
 お、グラスが空じゃないか? マスター、俺の奢りで同じのもう一杯。ほら、乾~杯~♪」

等と、傍迷惑ながらも、明快にて、周囲の客達に見境なくも奢りを振る舞う故。
奢られた方は多少困惑するも、ただで酒が飲めるとあって強く文句を口にする事もできず、
店主も彼のお陰で儲かる上に支払い許容額も抑えている為に、この行為を見て見ぬ振りをする始末。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からトーラスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にイースさんが現れました。
イース > 日も暮れた平民地区の商店が並ぶ通り。
店が閉じてしまえば人影が減るこの場所を明かりを片手に巡回の依頼を受けたために歩く。
本来は数人で受けてチームで回るべきなのだが、同じように受けた仲間は最初から巡回などする気がなかったものもいたようで数人が早々に消えてしまい。
そして比較的にまじめに回っていた相棒も途中の店に消えて今は一人となって…。

「こういう仕事が一番評判にかかわるのにね」

きっと消えてしまった仲間は次にはこんな依頼は受けれないと思えばざまあみろと思ってしまい。
そして一人で回れば他の報酬ももらえるのでは?そう思えば一人の巡回にも気合が入り、念入りに怪しい場所を見てはと歩いて。

イース > そうして見回りの依頼を続けて…
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からイースさんが去りました。