2022/11/17 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区/連れ込み宿」にアストラさんが現れました。
■アストラ > 依頼の報酬で得たゴルドも装備や消費アイテムなどを新調していたら一気に懐は寒くなってしまった夜。
宿屋に泊まる費用すら節約しようと考えたら、思いつくのは費用は相手持ちで、平民地区に並ぶ歓楽街の中にいくつかある連れ込み宿でしっぽりと一晩を明かす事。
これは金欠になったアストラがよく使う手でもある。
「流石に今日は選り好みは出来ないかしらねぇ……」
普段はお断りを入れることもあるが、今回ばかりはそうもいかないだろう。
気持ち良いこと、セックスという行為が好きな貞淑さもない女なので、頬に手を当てながら一階の酒場で安いお酒を飲みつつ、店内を見渡す。
流石に遅い時間なので、すでにお楽しみタイムに入ってる者の方が多いかもしれない。
はぁ、と艶めかしい吐息を零しながら、カウンターに頬杖をついた。
■アストラ > 夜も更けたころ、声をかけてきた男と少し話をしてから、部屋の方へと向かっただろう。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/連れ込み宿」からアストラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/噴水広場」にバルゴラさんが現れました。
■バルゴラ > 平民地区にある噴水広場。
通りと通りが交わる場所にある広場の中で噴水があるので、噴水広場と呼ばれる場所に今夜は来ている。
目的は珍しくただの散歩で別に本を読みに来たわけでもない。
ただただ目的もなく歩き、ただただ目に付いた其処に到着し、噴水を囲むように設置されている木製のベンチに腰をかけている。
今夜は静かな場所で一つ考え事がしたかった。
今作っている<<例のアレ>>の試作品が出来たのだが、どうやってテストすべきか、と言う事の答え探し。
テストせずに依頼主に引き渡すにしても、これはあくまでもテスト用の試作品で対象が依頼主の片思いのだれぞの種族に合わせたものではなく、種族問わずで効果の薄い耐久力の薄いカウントすら実際に正常にカウントされるかもわからない物――…と言うか、そのレベルの品であるこれを完成品として渡すわけにはいかない。
指先でくるくる回しているのはその件の<<例のアレ試作品1号>>、見た目は極普通の革のベルトを小さく首のサイズに合わせたシンプルな茶色の首輪で調度正面に銀色のプレートがついている。
これが種族により魔力を効率よく吸い上げ、吸い上げた魔力で着用者が外せないように強度を上げ、絶頂した数のカウントを数える代物だと一目でわかる者など滅多にいないだろう。
着用しなければそれ自体は魔力を内包しないので探知されない、見た目はほんと普通の首輪、或いはチョーカー……。
さてどうしたら正解か。
人通りのまばらな通り、その通りが交差する場所にある噴水広場、そのベンチに座ったままで「ハァー……」とため息を零す……もう寒い季節なのか、ため息と共に口から薄っすらと白いものもふわりと。
■バルゴラ > 寒い、凄く……寒い。
此処最近急に冷えてきたから今夜も寒いだろうなと覚悟して散歩に出たが、寒い、実際寒い、こんなところにいたら風邪を引くのは間違いなく、座ったばかりのベンチから立ち上がる。
「暫くは夜の散歩は中止だな……。」
なら夜に時間を潰せる何かを、考え事をし易くて尚且つ温かく慣れる何かを探そう。
ル・リエーの水遊場?九頭龍の水浴び場?
今度どちらも覗いてみよう、まあ水と本は相性悪いので、本の持込は厳しいだろうけど。
少年は一人噴水広場を後にする。
道すがら立ち止まって唸ったり、ため息を吐いたりと、亀のような歩みと速さで……。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/噴水広場」からバルゴラさんが去りました。