2022/11/15 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にニーニャさんが現れました。
■ニーニャ > 「おっかいもの~♪」
学校も終わった放課後、一度家に帰ったニーニャはおつかいを頼まれて平民地区に買い物に来ていた
今日の夕食の材料がうっかり足りず更に母親は諸事情あって夜に外には出にくい
父親もたまたま忙しかったため、それならとニーニャが手を上げたのだ
買うのはお肉と野菜、それに果実水
それらを求めて、平民地区の大通りを上機嫌に歩いていく
「あ、おじさん!このお肉くださいなー!」
目的の1つであるお肉屋さんを見つければ明るく声をかけて
ゴルド金貨とお肉を交換し、しっかり落とさないように抱える
「えっとー…お野菜どっちだったっけ…」
ん?と首を傾げる
確かお肉屋さんの近くにあったと思ったのだけれど…と
新鮮なお肉を抱えてうろうろし始めて
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にクレイさんが現れました。
■クレイ >
平民地区の市場。仕事で使う薬草やハーブの類を調達しにこの広場を訪れていた。
目的の物は一通り買い揃え、そろそろ宿を探すかなんて考えていた時にふと目線に入った少女。
妙に可愛らしく浮いてみたというのもあるが、それに加えてうろうろとしているのを見てあぶねぇななんて考えて。
放っておいても良いが、学校の先生をはじめてからそういう時に見過ごす事が出来ず。
「おい、どうかしたのか?」
そんな風に声をかける。
とはいえ、こちらは善意のつもりでも、腰に剣を巻き付けた風貌の悪い男というのがどういう風に見えるかはわからない。もしかしたら学校ですれ違う程度はしているのかもしれないが。
■ニーニャ > あっちだったかこっちだったか、とうろうろしていたところに男の声がかかる
「わわ」
とんとん。足踏みして男に向き直る
流石にこけることはしないが、慌て始めたところに声をかけられたからか少しだけ動揺した声をあげて
しかし、逃げることもせず…くりくりの金目が男を見上げればにこーっと笑う
「こんばんは!んと、野菜を売ってるところを探してるんですー!」
そして肉を抱えたままぺこりとお辞儀
男の担当している授業はまだ履修科目ではないため、直接会ったことは無いものの
人見知りしない性格だからか顔を上げて元気よく返事を
「お…、おにいさん、ご存じでしょーか?たぶん、この辺だと思うんですけど…」
たどたどしい敬語で小首を傾げて疑問を返す子供
淫魔としての性質から、少し好意的に見られやすい笑顔を保ったままだ
■クレイ >
「あ? 野菜?」
少し虚空を見つめ考える。
別にこの市場自体あまり来る物じゃない。来たとしてもハーブだったり干し肉だったりで野菜にはあまり世話にならない。
だから思い出そうとしても。
「この辺りにはあったと思うんだが」
という中途半端な答えしか出ない。
肩をすくめて。
「思いだせねぇのも気分悪いな。一緒に探してやる」
と、周囲の人の手元を見る。買ったものから考える。
そして野菜を抱えてこちらに歩いてくる人達の方向をさして。
「たぶんあっちだ、一緒に行こうぜ」
と先に歩き出す。誰かにぶつかられないように前に立って人並みを切り開くようにして。
■ニーニャ > 「そうですか…」
ちょっと残念そうにしゅんとする
責める雰囲気ではなく、おつかいを果たせないことに対する落ち込みだったが
男が一緒に探してやると言ってくれれば、ぱあ、と顔が明るくなって
「ほんとですか!?やったー!
ありがとーございます!おにーさん♪」
ぴょん、と跳ねて喜びを表現してから男の後に続いていく
男のお陰で、少し込み始めた市場でも押し流されたりすることなく進んでいくことができて
「おにーさんもお買い物ですか?
あ、あ、もしかして冒険者さん?すごーい!」
せっかくだし、お話しながら歩いて行こうと思うと
男の風体を見て色々と思いついたことを口に出していく
目をきらきらさせながら構うのを要求して来る小動物のような動きだ
■クレイ >
「お礼言われるような事じゃねぇよ。自分の気分が悪いだけだ」
手をヒラヒラと振るってそう言いながら歩き進める。
善意は少ししかないから間違いではない。
人は多いが、明らかに物騒な男が腰に剣をぶら下げながら歩いてくれば大体は道を譲ってくれる。
冒険者かと聞かれればハッと笑って。
「大体間違われんだよな。もう慣れたけど……冒険者のアウトロー版の傭兵だよ。ついでに教員だ。依頼料は子供だからってことでサービスしておいてやる」
次からは金取るからななんて冗談めかして言ってから目線を前に向ける。
「その通り買い物だ。薬草や痛み止めのハーブが足りなくてな。そういうお前こそあれか、お使いか? 偉いもんだな」
俺ならサボッてたぞなんて言いながら苦笑いを浮かべる。
■ニーニャ > 「アウトロー?先生?えっ、もしかしてコクマー・ラジエル学院ですか!」
アウトローの意味はわかっていない様子。
ただ、かっこいいー、なんて呟きながらゆらゆら揺れる剣を追いかけていくと新たな情報が
このあたりで教員…先生が居るところと言えば学院だ
更に目をきらきらさせて、むしろお小遣いで何かお願いできるなら、と言い出しそうな雰囲気だ
「ケガしちゃった時に塗る…しみちゃうあれ!
えー♪うれしー!えへへ、お母さんのお手伝い楽しいから!」
薬草とハーブと聞いて、自分がけがをした時に両親が塗ってくれた薬草由来の薬を思い出している
続けて褒められるとくねんくねん、と身を捩らせて
「あ、忘れてた!私、ニーニャです!親切なおにーさん!」
とりあえず知らない人に良くしてもらったら挨拶しなさいと教育を受けているため
道案内をしてくれているお兄さんに自分の名前を言って自己紹介を
段々と、野菜を抱えた通行人が多くなってきた
■クレイ > 「仕事は似てるけど血なまぐさいお仕事が多いってこと。戦争とかな」
普通の冒険者は薬草を集めたり魔物退治だったり遺跡だったりがメインだろうが、自分の場合はメインが戦争。他にも護衛だとかだが基本的に血を見ない仕事はないわけで。
学校を出されればうなずいて。
「で、学校の名前はそうだ。戦闘学応用ってのだ。まぁ戦い方を教える学科とでも思っておいてくれ」
色々と説明すると周囲を見る。
たぶんそろそろ見えてくるはずなんだけどなぁなんて思いながら。
手伝いが楽しいといえば肩をすくめる。
「楽しいか? 俺にはよくわからねぇな。昔、先生に頼まれたのバッくれて殴られた記憶しかねぇ……俺はクレイだ。傭兵として依頼したければ適当な酒場に銀鷲につなげって言えばつながるぜ」
なんて子供相手にも売り込みをする。実際に来るわけはないと思っているが、逆にいざというときのSOSとして知っておいても良いかという考えだった。
と、歩いていれば。
「お、あれっぽいな。見つけたぞ」
野菜を売っている店を見つけてそう声をかける。
■ニーニャ > 「むー…、痛いのは、ちょっとヤ…」
色々想像したのか、眉根を寄せて俯く
この優しいお兄さんがけがとかするのを想像しているようだ
ただ、連絡を付ける方法を聞けば
「酒場に銀鷲…、かっこいい…!不良さんだったんですねー」
使うかはわからないが、なんだかかっこいい呼び方だ
ケガや血は嫌いだけれど、少しだけアブナイ方面に惹かれるのは怖いもの見たさも少しあるから
頼れる両親も居るが、せっかく教えて貰った格好いい呼び出し方を覚えるように何度か小声で繰り返していて
「わわ、やった~!行ってきますね!すいませーん!」
そうしてにぎやかに歩いている内に野菜を軒に並べている店を見つければ、ててて、と走っていき
ここでもゴルドと野菜を交換し、お肉の上へ置いてもらって戻ってくる
「後は果実水ー!あ、その前におにーさんのお手伝いもしますー!
ハーブと薬草だよね?私も探す―!」
慣れてきたからか口調が崩れてしまいつつ、辺りをくるくると見回している
■クレイ >
「バカいえ、俺は強いから怪我なんかそうそうしねぇよ」
前に死にかけたけど、そういうのはわざわざ言わない。傭兵も面子が大事なのだ。
不良といわれればフハッと笑う。
「その言われ方は初めてだ。まぁ不良っちゃ不良だな」
間違いじゃねぇとケラケラ笑った。
良い人である自覚はないので不良と言われれば不良だった。
見送って。そのまま行っても良いかと思ったが、行ってきますとだけ言ってサヨナラ言ってないしなととりあえず待っておいて。
戻ってきてからそう言われると。
「あー」
と少し考える素振りを見せる。
買い物はもう済ませてしまっている。なので手伝いはいらないのだが、乗り気の彼女の出鼻をくじくのもそれはそれで憚られた。
果実水というのを聞けば。
「……じゃあ、ハーブとかはもう買ったし。別の買い物付き合ってもらうか。たぶん果実水の売ってる場所で買えるし店はわかるかニーニャ?」
たぶんお目当ての物もそこにあるだろうと予想して。手伝うのが楽しいとのことだったので道案内を任せてみるかと。
■ニーニャ > 「ヤ!そうそう、じゃなくてしちゃだめですー!
不良さんでも、痛いのはヤ…」
なんてわがままを言ってから、けらけら笑う顔を見上げる
考えるそぶりを見せる男に首を傾げていると、今度は逆に手伝って欲しいと言われて
「!」
「はい!そっちはわかるー!こっちこっち~!」
お肉と野菜を抱えたまま、元気良くててて、と走り出す
案内するのは季節ごとの果実水を売っている店だ
今度はお兄さんを盾にするわけではなく、するすると子供の小ささを活かして人の波の中を進んでいく
少し進めば振り返ってぴょんぴょん、と笑顔で跳ねて道案内を。
同じ市場にあるから、特に時間はかからずに店前に着くことができるだろう
■クレイ >
「ま、しねぇように努力はするよ。俺も痛い思いはしたくねぇし」
そんなのを好き好んでする奴は……たまにいるかもしれないが、基本はしたくないはずだ。
自信満々に進んでいくのを後ろからついていく。道が開くわけではないだろうが、結局は自分の所で道が開かれるのでなんとか話される事はなく。
「あそこか、流石だな」
と言って店の品ぞろえを見る。
そして目当ての品物を見つける。それは薬用のハーブを数種類漬け込んだ水だ。
「こいつを……そうだな、携帯用の水筒に詰めてくれ。10本分。明後日取りにくる。料金は足りなきゃ当日請求してくれ」
と水筒代込みでジャラジャラと払う。
水筒込みだからそれなりに値は張るが、あった方が良い物ではある。
そしてついでと指を1本立てて。
「後、オレンジの果実水をひとつ。今飲むやつだ」
とそっちは別で注文。
持ち運べるコップに入れてもらえばニーニャの方に差し出して。
「道案内の報酬。勝手に飲んだとか言うと親に怒られるかもしれねぇから」
内緒なというようにシーと口元に人差し指を立てて。
■ニーニャ > 「それでいーの!」
なんて勝手な言い分を言ってから果実水のお店へ
先にささ、と自分の買い物を済ませた後、じー、とやり取りを見つめている
同じような事のはずなのにやっぱり大人がやり取りしている姿はなんだか違う
「?」
なんて謎の感動をしていると
動き回って喉が渇いたのかお兄さんがオレンジの果実水を注文…
したかと思うと、少女の方に差し出してきた
「え、えっ!いいんですか!やったー♪」
器用にそのコップを受け取って…くれるというなら、さわやかな匂いのする果実水をこくこく。
細い喉を鳴らして飲んでいく
「ぷあー♪なるほど、これが報酬…、おいしー!
クレイさんは、不良さんで優しい先生ですね♪」
秘密です!とか共犯者に頷いて報酬のおいしさを味わう
けふ、と息を吐けば甘い吐息が漏れ出る
「えへへ…匂いでばれちゃうかも…。
でもいいや!おにーさんとたくさんお話できたし~」
ゆるーくそう言って感謝を示すためにぺこーっと深く頭を下げる
本当なら抱き着きたいところだったが、お肉と野菜を持っているため、精一杯のお辞儀だ
■クレイ >
「不良さんは余計だ。優しい先生だけにしておけ」
実際は優しくなんてねぇけどなんて冗談めかして話す。
飲んでる間はとりあえず自分も水を購入。果実水は甘いので自分は普通の水。
匂いについて言われれば少し考えて。
「それもそうか。完全に忘れてたな……まぁ家に着くまでに取れるだろ。ここから遠いのか?」
遠ければ匂いも薄れるだろうが、そうじゃないなら匂いは残るだろう。
とはいえ、そもそもそんなに匂いするか? なんて考えたりもする。親が淫魔とは気が付くわけもなく。
「ま、バレても問題ねぇなら良いんだけどな」
■ニーニャ > しっかり、ごちそうさま、と言ってから頭を下げてお礼
ご飯の前だけれど、口の中が幸せに甘酸っぱくなった
「ううん、すぐ帰れるよー♪もう道も覚えたし。
だいじょうぶ!ばれたら先生にテストのご褒美に買ってもらったーとか言うから!」
別に嘘をつくことに抵抗は無いらしい
先ほどの男の真似で、しー、と指を立てていたずらっぽく笑う
すっかりるんるんな上機嫌だ
「えっと、それじゃあ心配かけちゃいそうだし、そろそろ帰るね!
ありがと、クレイせんせー!」
一見すると怖い風貌の男に元気良く手を振って
野菜を探すのに時間をかけてしまったから、早く帰ろうと思い
何もなければそのまま駆けていくことだろう
■クレイ >
「……へぇ、うまい事言うな。よしバレたらそれでいけ」
ニヤリと笑ってその嘘にゴーサイン。先生としてはどうだと思われそうだが、こちらも嘘に抵抗などない。
というよりそれで事が丸く収まるならどんどんついてしまえという方向だった。
すぐに帰れるのなら別に荷物を持つ必要もなかろう。走っていく彼女の背中に向かって。
「ああ、気を付けろよ。途中でこけてぶちまけないようにな」
なんて言って彼女を見送れば、自分もまた宿を探しに向かう事だろう。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からニーニャさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からクレイさんが去りました。