2022/10/30 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区/公園」にセカンドさんが現れました。
セカンド > 深夜、人気のない公園。

女は陶器製の小瓶を口に運び、ぐびぐびと中身を飲みながら歩いていた。

「はー…………やっぱ風呂の後の牛乳は格別やな」

どうやら銭湯からの帰りのようだ。普段はぼさぼさでろくに手入れもされていない髪が整えられ、纏められている。
目の下の隈は隠しようもないが、珍しく「見れる姿」になっていた。惜しむらくは二日と経たずに元の姿に戻るであろうことか。
ベンチに尻を載せると胡坐をかく。ベンチの背に肘をかける姿は中年男性にしか見えない。

セカンド > 風呂と牛乳の組み合わせは人類の叡智であるなどと考えつつ、己の立場に活かそうと考える。

「うちの売りは冷えたエール、スタウトやから、これっていう料理を考えたらええんか……?
あるいはセットか。腸詰の盛り合わせとのセットはどないやろ……」

夜空を眺めながらぶつぶつと呟く。女はとにかく楽をすることを考えている。
小瓶の中身が残り少ないのか、ちびちびと飲み方を変える。
公園の周囲の道にはそれなりに人通りがあるようだが、公園内は女以外いない。

「……っと、あんまり油売ってんと帰らなあかんか」

胡坐状態から脚でベンチの座面を叩くようにすると地面へと足をつける。
鼻歌でも歌いだしそうな呑気さで、市場の方角へと消えていく。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/公園」からセカンドさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にイグナスさんが現れました。
イグナス > 夕暮れ時の平民地区

「ん、ぐ、……ぐッ……。」

一軒の飯屋の前で呻いてる男がいた。
…もともと今日は、厄日である。食事処をまあ、探していたわけだが。
どこをどう歩いても今日は閉まってる店ばかり。
やっとこさ一軒、店を見つけることができたはいいものの。

「出入り禁止………だとう。」

そんなトラブルは起こしてない、起こしてないはずだが。
…いやそうでもないか、食べ過ぎて店の倉庫をからっけつにしたり、
絡んできたチンピラと大乱闘をした…とかはあったかもしれない。
どちらにしても希望が一つ絶たれたわけで。
大きな大きな大男が、店の前で肩を落として、がっくしとしていたのだった。