2022/10/06 のログ
タマモ > 「………はっ!?」

色々と視線を巡らせ、歩いていた訳だが。
ふと我に返り、意識が周囲から戻れば。
その手にしていたものは、ジュースと肉まんの詰まった袋。
…おや、おかしい。
どうやら、何か探っている間に、無意識な小腹空きで購入していたようだ。

「まぁ…美味いものならば、良いか」

無意識にしていたのは良いが、持ち合わせがなかったら、どうしていたのか。
そんな疑問も浮かぶが、気にしない。

とりあえず、一個目の肉まんを、もしゃり。
うん、美味しい。

タマモ > 「む、肉まんと言えば…」

もぐもぐと、肉まんを食べながら、何か思い出す。
そう言えば、そろそろ人の居る場に慣れさせる為、あの山の上から連れて来ないと、と。
曰く、危険ばかりのシェンヤンから連れ出し、少しは良いかも、との考えで、九頭龍山脈に置いている訳だが。
危険は間違いなく減ったが、今度は人が滅多に来ないから、人見知りに拍車が掛かりそうな予感を感じているのだ。

「………なぜ、肉まんで思い出したんじゃろうなぁ…」

いや、本当にその通りである。
とりあえず、後の事は…富裕地区、そこの邸宅を任せる、式に託そう。
その式の笑顔と、その笑顔に畏怖する姿、それを想像してしまいながら。
そのまま、少女は食べ歩き、姿を消すのだった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からタマモさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 空地」にジャックさんが現れました。
ジャック >  
平民地区の外れにある空地。
住宅地の隅の猫の額ほどの狭さのそこへ、昨日まではなかった簡素な小屋が出来ている。
面した通りをただ歩くだけではほとんど気付かない、しかし一度気付けば明らかに不自然な小屋。
空地の入り口と小屋の入り口には、これまた目立たないように看板が出ていて、そこには「ご自由にどうぞ」とだけ書いてある。
小屋は、出入口からすぐ壁になっており、小屋に入ってそれを回り込まないと中は一切見えない。
入り口まで近付けば、水音と、何かそれなりの大きさのものがぬかるんだ地面に落ちるような、ドチャリと言う音が時折聞こえてくるだろう。
それを確かめる様に小屋に立ち入り、壁を回り込んで中を覗いてみれば、

「――♡ ――、♡ ――♡♡」

触手椅子、と表現するのがいいだろうか。
大量の触手に手足を絡め取られて拘束され、首から上を触手に覆われた女性の身体が視界に入る。
まんぐり返し、と呼ばれる体勢で、膝から先と肩から先を触手椅子に埋め込まれ、腹を大きく膨らませた身体。
大きく広げられた脚の間は白く粘ついた液体に塗れており、両の穴から太い触手が顔を出している。
触手は身を捩る様に穴から這い出て地面に落ち、それに合わせて腰が跳ねる。
産み落とされた触手は触手椅子に潜り込んでその一部となっているようだ。