2022/09/19 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場」にセカンドさんが現れました。
■セカンド > ピークタイムを過ぎた酒場。ぽつぽつと食事を楽しむ客が数人と、夜に向けた準備を始める店員達。
店主の愛想は悪いが店員はまともで料理もうまい。周辺住民を中心として、それなりに賑わっているようだ。
「スープがちょい残っとるから出せてAセットが2,3人分か。もうそんなには来ーへんやろ」
カウンター内でグラスを磨いては棚へとしまう。午後の穏やかな空気。
■セカンド > 「うし、フード終了や。夜までは火を使うやつは出さん」
サンドイッチ類かナッツ類、野菜ぐらいか。どれもこの店の主力商品ではない。
スープ鍋を空にして従業員の賄いにする。客達も食べ終わり、ぞろぞろと酒場を出ていく。
一時的にだが、ホールには誰もいなくなった。通りの音が微かに聞こえる空間を眺め、満足そうに頷く。
「誰もおらんと楽でええな。よ、っと……」
高さ10cm、直径20cmほどの円柱状の機械をホールの床に置くと、ボタンを押す。低い駆動音を立てて動き出した。
どうやらこの機械に掃除をさせるようだ。
■セカンド > 機械から駆動音とは違う、何かを知らせるような音が鳴ると機能停止した。
どうやら掃除が終わったようだ。
「……っと。ほな、次は夜の支度やな……」
本を閉じ、カウンターに置くと立ち上がる。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場」からセカンドさんが去りました。
ご案内:「平民地区 喫茶店」にトルテさんが現れました。
■トルテ > 『ははは…、大丈夫。そんなに緊張せず、気楽にいけばいいよ、気楽にね。……いや、本当に気楽にね?』
「は、ひゃいっ! い、いいいってまいりますっ!!」
(冷や汗を伴うにっこり笑顔で送り出してくれる店長とは裏腹にガチガチに緊張した様子で返事をしたのは、この喫茶店のトレードマークとも言うべき可愛らしい制服に身を包んだ亜麻色髪の少女。くりくりと大きな二重の垂れ目と柔らかそうな頬っぺたが形作る童顔。それに反し、ただでさえコルセットベストで強調される形となっている胸元のボリュームはとてつもない。そんな少女が水入りグラスを乗せた盆を手に、ぎくしゃくという擬音を浮かべた硬い動きで店内に歩み出る。あまり類を見ないJカップのたわわをたゆんたゆゆんっと重たげに揺らしつつ、蒼褪めた笑顔で注文を取りに行く少女の姿は大いに目を引いていた。豊満にすぎる乳房にだらしなく鼻の下を伸ばす客がほとんどではあったが、一部からは見ている方も緊張するといった庇護者の視線も存在する。そして、そんな不安に応えるかの様に―――)
「お、おまた……あ、違…っ! ―――うぃ、いいいいらっしゃいまひぁあッ!?」
(席についてメニューを眺める客との間合いを測りかね、少々遠間から入店歓迎の言葉を掛けようとした少女が自らの踵に足を引っかけそれは見事にすっ転ぶ。咄嗟に両腕を伸ばしたのは盆の上の水が零れないようにとの反射的な配慮だったのだろうが、それは逆に勢いよくグラスと盆を手放す結果を生むばかり。そして当のウェイトレス本人は余程の運動音痴らしい。受け身など何も考えていないその姿勢は、ほどなくどべしゃあっと床上に叩きつけられる事となるだろう大変にとろくさそうな物だった。)
■トルテ > (胸部に装着した天然のエアバッグのおかげでおでこを赤くした事以外は大した怪我も負わずに済んだトルテだったが、お客様はぶち撒けられた水でぐっしょぐしょ。慌てて飛び出してきた店長が平謝りした事と、被害にあったお客様が優しい人だった事が幸いし大事に至る事はなかった。いつもよくしてくれるメイド達に自分の力で稼いだお金で何か誕生日プレゼントをあげたいという考えから挑んだお嬢様のアルバイト初日は、こうして多難な前途を予感させるのだった。)
ご案内:「平民地区 喫茶店」からトルテさんが去りました。