2022/08/27 のログ
■アーリィ > ふらついた体を支えてもらったまではいいが、胸に彼の手が触れ、指が沈めば一気に顔に熱が集まるのを感じる。初対面の人になんて間抜けな姿を晒してしまったと恥じらった。
「あ、あ…あり、がとうございます…!//えと、では、宿で詳しい話聞かせてくださいっ//」
胸の頂きを撫でられた様な感覚に慌てて体を起こした。心配してくれる声音に勘違いかと自分を責めながらも、彼の言う通り後ろをついて行く。
「あの、聞かれたくない内容って…どんな依頼なんでしょうか…?」
彼の後ろを歩きながら、ふと疑問に感じた。掲示板に張り出されたりして、色んな人の目に触れるのに、と不思議そうに小首を傾げた。
■グスタフ > 「ああ、掲示板に張り出されていない依頼です。正確には張り出す前の依頼ですかね。ギルドを通さなくて済みそうなので、実入りがいいんです。代わりに……あんまり人には聞かれたくないですよね」
違法ではないが、対面的にはよろしくないともっともな言い訳を考えつつ。彼女の手を取って、後ろについてくる彼女を横にまで引っ張って腰に手を回し、身をかがめて耳元でこそこそ話した。
「まあ見ての通り私は魔術の類が使えないので、その辺のお知恵をお借りできれば……ちょっと条件はありますが。そこらは、宿の中で。」
■アーリィ > 「ギルドを通さない依頼、ですか…」
自分が知らないだけでそういう流れもあるのだと感心していると、腰を引かれ耳元で囁かれた低い声に、不意をつかれどきっとしてしまう。
「わ、私で役に立てれば…っ//」
慌てて顔を逸らして、彼の言う通り宿の中へと入って行く。
■グスタフ > 「大丈夫ですよ。私が選んだんですから……」
含み笑いを漏らしながら男も宿に入っていった
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からグスタフさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からアーリィさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にミンティさんが現れました。
■ミンティ > 胸元を抱くような姿勢で、とぼとぼと大通りを歩いていた。
空はもう夕焼けをすぎて、暗くなっているころ。週末の夜ともなれば、楽しそうにどこかへ出かけていく人の姿も多い中、自分はひどくしょんぼりとしている。そのうえ、頭から足の先までずぶ濡れだった。
「ふ…、ッ…くしゅ……っ」
小さなくしゃみをして、ぶるりと震えた。
今日は昼から近所の幼い子たちのおもりをしていた。それはときどき任される事であったからいいのだけど、今日は特に元気に遊び回る子どもに振り回されて、散々な目にあった。
事故ではあったけれど、最後には公園の泉に落とされて、今みたいなずぶ濡れの状態。
怪我をする子どもがいなかったのは幸いだったのけれど…
家へ向かって歩く間も、ちらちらと視線が向けられているのがわかってしまって、みじめな気持ちになる。うなだれながら、溜息をこぼして。
■ミンティ > 夏なのにこんな寒い思いをするはめになるとは思わなかった。せめて陽射しがある時間なら、服もすぐに乾いてくれただろうけれど。それはそれで目立ってしまうから、暗くて助かっているのだけれど。
今度子どもたちの世話を任される事があったら、変な遊び方をしないように注意をしよう。そんな風に誓いつつ、濡れた足跡を点々と残し、大通りの向こうへ消えていき…。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からミンティさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にシャルレさんが現れました。
■シャルレ > 今日の最後のお仕事は、取引先のお店に伝票を届けて回ること。
斜め掛けにした鞄から1枚づつ、隊舎に関係してるお店に請求書と領収書をまとめたものを届けてるとこ。
やっと最後の1件も終わらせて、鞄の中はペタンコ。
街のなかをフードをかぶって歩いてた。
■シャルレ > 周囲を見渡して、通りに出してるワゴンで飲み物を売ってるのを見つけた。
そちらに脚をむけて…いつも同じもの、ホットミルクを購入し、手にとると近くのベンチに腰かけて…。
空っぽの鞄を膝の上に置いて、
ちびちびと、ホットミルクの入った紙コップに口をつける…。
■シャルレ > ゆっくり飲んでたホットミルクも、最後は温度も冷めて飲み干してしまった。
「ふー…さ、帰ろ…お腹空いたし」
ベンチから立ち上がると、陽も落ちて街のなかは、食べもののいい匂いがしてくる。
スンスンと、鼻先をもちあげたあと、ニコニコしながら隊舎にとかえっていく…。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からシャルレさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にグラスシエルさんが現れました。
■グラスシエル > 平民地区。商店街
とはいえこの時間では屋台も全部片付けられ商店は全部店じまい。
2階3階の明かりすら灯っていない。あるのは街灯の油ランプの光が小さく並ぶだけ
そんな閑散とした深夜の商店街。捨てられた木箱に座る少年。
硬そうな分厚い軍服調の紺色のズボン。上は白のシャツの若い少年だ。野犬のように獰猛そうなキツい目つきをしている。
だらしなく木箱にすわったまま、乾燥しきった干し肉にかじりつき食いちぎる。零れそうになった小さなかけらをつまみ、無造作に地面に放り投げると、商店街をねぐらにしてる猫がそれをくわえ、夢中で食らっている。
野良猫からしたら興味本位で見知らぬ存在が座ってるのを見に来ただけだが、ごちそうにありつけてラッキーといったところだろう。
少年は猫の方を見もせず、木箱の上で星を眺める。夏は星空がすこし霞むがそれでも良い星空だ。
「あぁー……だる。しかし不味ぃなコレ……干し肉なんざどうしたらこんなクソ不味くできるんだ」
顔をしかめて指先で器用に大きな干し肉をバラす。それを適当に木箱の下に放り投げて