2022/08/18 のログ
種喰らいの獣 > 大口を開け、伸びをする。
この日はハズレだったようだ。

ねぐらへ帰って、もう一眠りすることとしよう。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」から種喰らいの獣さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にシアン・ファーガーソンさんが現れました。
シアン・ファーガーソン > 日も暮れ始めた時間帯の平民地区。
そこを灯りのついていないランタンを片手に時折に路地を覗き込んだりとして歩く。
本当はもう少し後の時間からなのだが夜間巡回の依頼を受け、その時間までの暇を持て余し先に少しだけ見回っていて。
しかしまだ日が暮れ切っていないからは人の通りもそれなりに多く、また酒場でつぶれるほど飲む人がいる時間でもないので平和そのもの。
むしろ露店を眺める時間すらあって。

「時間までは……後一刻ぐらいだし、ちょっとぐらい良いよね」

一足早い巡回という名の散歩の途中、その熱さに負けて目についた露店で果実水をつい買ってしまい。
それに口を付け空を見上げれば後一刻もすれば依頼の時間になるかなと検討を付け。
それまでの間も見て歩くつもりであったが無理そうと思ってしまえば日陰になりそうな店の軒に入り果実水を口に運んで一休みを始めて。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアリアスさんが現れました。
アリアス > 太陽が沈み始め、オレンジ色に染まる平民地区。
早めに付けたランタン片手に路地を見回る。
時折、何事もない時間に眠くなって欠伸を零したりはするがやる気はある。
むしろ、何事もなくていいじゃないと楽観的。

楽しそうに話す家族連れやカップルを見て微笑ましく思い笑みを浮かべるが
心の何処かで舌打ちをしていた。
そんな狭量の自分が嫌で、少し休憩しようと立ち寄った露店。
熱い熱いと言いながら露店商から果実水を手に入れる。

「あっつ……たまらんぜこれ」

それを一口飲んで日陰に行こうとしたら、一緒に依頼を受けた仲間である美少女を発見。
飲み物を取り落としそうになるくらいに動揺した。

「シアン、さん……ど、どうも……こんばんは?」

あまりの緊張に頬を引きつらせて同じ日陰に滑り込んだ。
そうして、滑り込んで、大胆なことをしたと心臓バックバク。

「そちら、は……どう、です、か? 平和でした?」

いやまぁ、ここにいるからして平和なんだろうけど。
そんなことしか言えないコミュ障。

シアン・ファーガーソン > 後半刻すれば依頼の集合場所に向かうのもいいかもしれない。
そう考えて果実水で喉を潤し日陰から暮れていく夕日を眺める。

あれはもう少し落ちれば涼しくなり動くにもマシになるはず。
後は冷気系の魔術で自分の回りに冷風を起こせば大丈夫、そう考え。

それまでの間、ここで時間を潰そうかなと考えていたが聞こえた声。
それが気になり視線を向けると同じように依頼を受けた仲間で同じ学院の生徒である少年の姿。

「まだ、こんにちわ。アリアスも時間を持て余した?」

日陰にやってきた少年に視線を向け、こんばんわはまだ早いと首を振り。
それだけを言えば視線を少年から果実水の入った瓶に向けて。

「最近は平和かも…?多分平和」

少なくとも変なナンパや悪質な衛兵に遭遇はしていない。
これは平和だなと思えば、小さく頷き、そっちは?と問い返して。

アリアス > シャツの袖を腕まで捲り、胸元をぱたぱたと仰ぐ。
今日は中々の気温であり、日が暮れてきても暑いままだ。
美少女を発見したら心臓が高鳴って更に体温が上がったけれども。

「こ、こんにちは。うん、持て余しまし、た。 今日は、結構平和で良かったですよ。
 まぁ、休憩にはうってつけですけ、ど」

今、視線を彼女にやってしまうとその豊満な胸に目が吸い寄せられてしまう。
だから視線を彼女から外しながら果実水を一口嚥下する。
乾いていた喉に心地いい。

敬語も、本来ならないのだけれど学院の美少女を見つけてしまって
緊張から取ってつけたような敬語に。
童貞臭いぞ俺、と自分を叱咤しながらゆるりと息を吐く。

「んー……こっちも平和で暇持て余しちゃって。
 シアンさんは……近接戦とか出来る人…です?」

ぱっと見、公営向きなのではないかと思う服装をしているので
ちらりと彼女の美しすぎる顔だけ見て手元に視線を戻す。
緊張を和らげるために、果実水を一気に飲み干した。

「よ、よかったら……この後、時間になったら集合場所まで一緒に行かない?」

よし、言えたぞ。と視線を彼女の顔に固定して貼り付けた笑みを浮かべよう。

シアン・ファーガーソン > 胸元を仰ぐ少年の姿を見ても特に動揺もせず。
熱いからねとその行動も仕方がないと納得し。

「私が言うのも変だけど……早すぎても報酬に加算されないよ?
平和なのは良い事だよ…うん、本当に。
うってつけ……?暑すぎない?」

少年から既に視線を逸らせていたので、視線が胸に向いていた事に気が付かず。
果実水をゆっくりと味わうように飲んでいたが空になってしまえば残念そうにして。

そうなればもう一度視線を向けて少年を眺め。
授業で結構同じになって名前は知っているがそれだけ、どんな人だったかなと思い出そうとし。
確か向こうの方が年上なのに敬語な変な人と言う事だけを思いだして。

「それで、巡回の依頼を受けてお小遣い稼ぎ?
近接戦?出来なくはないけど苦手」

自分と同じよう暇を持て余してお小遣い稼ぎなのかなと見てしまい。
問いかけには冒険者として最低限出来る程度、何より近接に向く服装ではないのだがそれは口にはせず。

「いいよ、行き先は一緒だし」

誘いには行き先が同じなので断る理由もなく。
ただ何故か変に緊張しているように見えて首を傾げて。

アリアス > 「あははぁ、そこは大丈夫ですとも。時間より少し遅く行きます。
 良いことですよ本当に、この暑い中動かなくていいし
 ……暑すぎますよね! き、緊張しちゃって間違えちゃった」

ふと、視線を彼女に向けてみると残念そうな顔が目に入って
どうしたのかなと視線を少し下に向けると、どうやら果実水がなくなっている様子。
チャンス、とそそくさと果実水をもう2つ買ってきて渡そうと動いている少年。

その少年は、授業では静かだが、休み時間になると少人数でわいわいエロ話に興じている。そんな少年。
一人の時は無口なその少年は果実水を買ってくると彼女に手渡そうとして。

「そうですね。お小遣い稼ぎ。良いお肉買おうかなーって思って。シアンさんもお小遣い稼ぎ?
 あ、じゃあ……そ、そ、その……今度依頼行くとき、一緒に行きませんか!」

彼女の言う通り今回はお小遣い稼ぎ。
それと、近接戦が苦手と聞いて、近接戦しか取り柄のない少年はここぞとばかりに頼み込む。
勢いで口にしてしまったので、返答がどうなるかドキドキである。
今だけは、彼女の顔をまっすぐに直視している。

「よかった、です。じゃあ、帰りも送っていっていい? あ、エロい意味じゃないよ!」

お近づきになりたいという下心はあるが、今回は純粋な心配で。
首を傾げるのを見てしまえば、不審者なんだろうな、と自分でわかっていても止められない。

シアン・ファーガーソン > 「それはそれで問題しかないよ……。
でも動かないと駄目だから、大変だね。
…大丈夫?」

変にテンションが高く見える少年をほんの少しだけ心配そうに見てしまい。
この暑い日に買ったのは一つだけは少なかったかなと思えば突然に動き出す後姿を見送り。

どうかしたのだろうと思えば戻って来た手には果実水。
それを一つ差し出されると、様子を窺いながら受け取り。
まさか授業中と休憩中は全く違うとは思いもせず。

「稼いで豪華な食事?そう言うのも、いいよね。
私?私は……そんな感じ。
今度……?良い依頼があればね」

良いお肉と聞けば小さく笑みを零し。
自分は少し蓄えを増やそうという考えで受けたのだが小遣い稼ぎみたいなものかと頷き。
突然の誘いに驚きはするが、いい依頼があればと告げて。

「帰りも?そういうこと言うと…送り狼って思うよ?」

自分で自爆をしているような慌てようにちょっとだけ呆れを見せ。
それはそれとしてそろそろ移動かなと彼に一声かけ、集合場所へと向かおうと提案をする。

アリアス > 「まぁ確かに……時間どおりが一番大丈夫ですよね。
 ですよ、もう少し涼しくなってくれれば良いんですけど。
 ――……大丈夫です。ちょっと落ち着きます」

学院でいつもチラミしていた美少女との出会いに舞い上がっていたらしい
少し自分を落ち着かせて、紳士になるのだと念じる。

そうして、果実水を渡したら、満足そうな顔をして自分も飲み始め。
美少女と話しているのだという事実を一旦忘れるように自分を落ち着かせる。
ふぃ、と汗を手の甲で拭い。彼女を見たら、やっぱり美少女だから鼻の下が伸びそうになるのを気合でこらえた。
傍から見ると、少し変な人かもしれない。今更かも知れないが。

「ですよね。じゃあ、今度行きます? なーんて。
 じ、じゃあ良い依頼探しときますからよろしくお願いします!」

何言ってんだろう、とか視線を反らして頬を掻く。
お小遣いを稼ぐ気になったあの時の自分にナイスを送ろう。
勿論、依頼を見つけたら学院にいる時か、ギルドで見つけた時に誘う予定。

「あ、ち、ちがくてですね……シアンさんの事が心配で…駄目、ですか」

盛大に自爆をしたものだから、だめですよねぇ、と肩を落として彼女をちらりと見上げてみる。
こういう所が童貞なのだと自分を戒めながら、彼女からの提案にうなずこう。
双眸は少しだけ、自分の失敗を責めて潤んでいる。

シアン・ファーガーソン > 「時間にルーズは報酬を削られるよ?
だから夜の見回りを受けたけど…早く動きすぎたの。
本当に?」

巡回中にこのテンションだと目立ってしまうので大丈夫かと見てしまい。
落ち着くと少年は言うが本当に大丈夫かと。

受け取った果実水と少年を交互に見て、飲み始めるのを見ると蓋を開けて口を付ける。
二本目ではあるが暑さの為に口を付けるのは止まらず。
冷たい飲み物と日陰があっても汗は滲み、ハンカチを取り出せば首元や額と押さえて。
少年が視線を向けたタイミングはもしかすれば胸元の汗を拭っていたかもしれず。

「その時暇なら…ね。
報酬だけ見て、変なの選ばないようにね?」

今度と言われるがいつかは判らず、その時に暇ならと返し。
良い依頼と報酬がいいだけを間違わないようにと釘を刺して。

「そう?それなら、お願いしようかな」

何処まで本気か判らないが肩を落とす姿は情けなく見え。
これなら送り狼はなさそうと、終わった後で考えが変わるかもしれないが今は願いしておき。
少年が頷けば先を歩いて集合場所へと歩き出す。

アリアス > 「うぎゅ、全くその通りです。次から気をつけます。
 じゃあ、一緒に動きましょうよ。シアンさんを守りますから。
 本当です。しっかり落ち着きます」

そこはしっかり、巡回になれば仕事モードに入って落ち着く様子。
逆に、彼女がものすごく落ち着いているので自分も落ち着かなくてはと気合を入れるのだ。
少し尊敬の目を向けているかもしれない。

同じように口をつけてくれる彼女に視線をやってみると
光る汗をハンカチで拭っているのが見えて、つい目で追ってしまう。
綺麗な肌に浮かぶ汗はとても綺麗で、ゴクリと果実水を飲んでいれば
胸元の汗を拭っていたタイミングだったので、果実水を吹き出しそうになってしまった。

「そこはもう大丈夫です。最悪の場合は、最終兵器あるんで」

暇であれども、一緒に受けてくれるという言葉に勇気をもらう。
けれども、長年ギルドの依頼を受けているので、そこら編のさじ加減は大丈夫だろう。

「よし…じゃあ、送っていきますね。この依頼終わったら」

お願いしてくれた彼女をがっかりさせないために紳士のような振る舞いをしようと決めた。
とりあえず、落ち着いて話さなければならない。
頷いたら、彼女と一緒に集合場所へと向かうために足を動かす。

シアン・ファーガーソン > 「いい依頼を受けたいなら本当にね。
ん……そうだね、そうしようか」

次からというが大丈夫かなと言うのは印象。
一緒にと言われるとそれでも良いかなと頷いて。
本当に落ち着く事を祈って。

二本目の果実水は一本目よりもおいしく直ぐに飲んでしまい。
汗を拭っていれば急に少年が咽たような様子になんだろうと。

「そう言うのが一番不安だけど」

最終兵器、そう言うのは基本的にろくでもない。
なので其れの機会がない事を祈って。
そして今の様子に少年が依頼を受け慣れているようには見えずで。

「終わったらね?」

送る事に意気込んでいる少年にそう告げて置き、
そしてともに集合場所につけば今日の依頼がはじまって。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からシアン・ファーガーソンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からアリアスさんが去りました。