2022/07/21 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にマールさんが現れました。
■マール > 日も暮れ始めた時間帯の平民地区。
冒険者ギルドの扉を開け大通りに出るのは小柄な人影。
同じように出てきた冒険者風の一団と軽い話をした後は「またね」と声をかけて分かれる。
「これでしばらくのお小遣いになったし授業も頑張れるね。
寮に帰る前に何処かに寄っていこうかな」
普段は学生と冒険者の両立を行っているが今回の依頼でしばらくは学生に専念できる。
冒険者として外に出るのも好きだが、まだまだしっかり学んでもっと魔術の腕を上げたいという意気込みは強く。
明日からも頑張ろう、そう決めて寮に足を向けはするが、ついつい大通りに並ぶ店に目を奪われて。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にクレイさんが現れました。
■クレイ >
一通りの仕事全てを終えて報酬を手にした。故にこちらも夜の時間潰しの為の店探しをしている最中。
飲み屋にするかどこかで遊ぶか、そんな事を考えながら歩いていた。
ふとすれ違ったその姿を思わず目で追う。何となくどこかで見た事がある気がする。どこだったか? なんて思い出して。学園ですれ違った事あったななんて思い出す。
名前も知らないが、仕事柄顔を覚えるのは得意なので覚えていて。
「こんな時間に1人でフラフラしてると危ないぞ学生。せめて友達連れて歩きな」
なんて声をかける。
だが、彼女からすれば先生とわからないかもしれないが。
だがもし知っているのなら色々と物騒なクラスを開いている先生だとわかるかもしれない。
■マール > 歩きながら店を見れば欲しいなと思えるものがありはするが買おうとはせずに通り過ぎ。
何時かはああいうのが欲しいと、それを買った自分を思い浮かべていれば突然にかけられる声。
急な事に驚き足を止め、声の方を見ればどこかで見たような気がする男性。
何処で見たか思い出せず、それより今は子供扱いされた気がしてそれどころではなく。
「まだ夕方だよ。それに一人でも大丈夫なぐらい強いんだから。
これでも冒険者なんだよ」
親切で言ってくれているのは判ってはいるがどうしても過剰に反応をしてしまうお年頃。
実際、油断をしなければチンピラ程度なら何とか追い払えるという自負はあり。
それゆえにそんな答えを返して。
■クレイ > 「冒険者ねぇ」
ふむふむとうなずく。たしかに冒険者であればある程度は……と思ってしまうが。そうは納得できないのが彼であった。
とはいえ、それ以上に突っつく内容も無く、ここで襲い掛かって証明してやろう! なんてやりだす輩でも無いわけで。
肩をすくめて。
「ま、それなら大丈夫か。悪いな、学校で見かけた気がして少し心配しちまった。ああ、俺は一応ラジエルの教員もやってるクレイだ。戦闘学応用クラス、聞いた事あるか?」
まぁ毎回開くわけじゃねぇけどなんて言いながら。彼女の装備を見る。剣等があるわけではない、そうなると魔法使いか。
そこまで確認した後にポケットに手を突っ込んで。
「俺も夜飯食う所を探しててな。もしどっか寄り道するつもりなら……どうよ、同じ学校仲間同士って事で。多少ならおごってやるぜ。俺も報酬入ったばかりでな」
とゴルドが入った袋をザラッと持ち上げて見せて。
■マール > 「そう、冒険者なんだよ」
男性が頷くのを見れば胸を張って威張る。
ランクが高いとは言えず討伐依頼も受ける事は殆どないのだが無事に戻れているので強いはず。
そんな自信を滲ませて。
「そんな事ないよ。心配してくれてありがとう。
学園で……?え、教員って先生?私は戦闘学応用クラスじゃないから知らなかった」
確かそのクラスは実戦形式だったはずと思い出すと受講する事がないので本当に聞いたことがあるだけ。
教員なんだと失礼ながらも上から下と何度も見てしまい。
「クレイ先生はご飯なんだ、私は店を見ながら帰ってたんだ。
え、いいの?うん、御馳走になる!」
奢ってくれるという言葉に飛びつき、寮に帰れば食堂で何か食べる心算だった。
それが外で食べるようになっただけ、しかも奢っても貰えるとなれば二つ返事で頷いて。
■クレイ > 「アッハッハッ。先生ぽくねぇだろうしな」
別に先生だからといってピシッとした服とか着るつもりもない。たまに意識高い先生に先生らしい服装をどうのこうのと説教を受けるのは内緒。
受ける気がないというのに関しても別に突っ込まない。それを強制するつもりもないからだった。
ついてくる気になれば。うなずいた。
「了解、じゃあ行くか……んー、お前来るなら酒は飲まねぇ方が良いな」
となると普通の飯屋かと考えて。頭の中で候補をいくつか絞る。
それからうーんと考えて。
「肉と魚とキッシュ。あとはオードブル系かパスタ。どれが良いよ。ああどれ選んでもパンとかは自由につけられっから」
とりあえず見繕った候補の中から普通に飯になりそうな物となるとその辺だろうと頭の中でイメージを浮かべて彼女に聞いた。
自分1人なら普通に酒と肉と喰らうとかになる訳だが。
■マール > 「全然見えない」
男性の言葉に否定するどころかきっぱりと見えないという始末。
やはり先生と言うのはそれなりに決めた服装をしているという先入観がある為か。
「うん、いこう。先生が飲むならいいんじゃない?
私が飲んだらまずいけど」
自分が行くせいで飲めないのかと思えば遠慮なく飲んでと告げ。
何処の店に行くのだろうとワクワクとしながらついて歩き。
「だったらお肉がいい!」
上げられた選択を聞けば選んだのは肉。
お腹に溜るしそれなりに高いもので滅多に食べれない、なのでこのチャンスにしっかりと食べようと企んで。
■クレイ >
「バカ野郎。ガキの前で飲めるかよ」
それは色々と不味いだろうよと。そもそも帰りも寮までは送っていくつもりなのだから。まぁ飲んだ程度で剣が鈍る事はないが。
肉と聞けば了解とうなずいて。
「だったらあそこだな。ついてこい」
それなりに近くて旨い店に足を運ぶ。
平民地区から富裕地区に近い方向へ。周りの人もそれなりに良い身分そうな人が増え始める。
「そういえばあの辺って冒険者の宿多かったよな。ってことは仕事帰りか?」
あの辺りはたしか多かったはずなんて思い出しながら話を振る。
実際、学園の中にいる冒険者がどんな仕事をしているのかというのは自身のクラスとしても知っておきたい所であった。
■マール > 「私は気にしないよ。それに我慢ってしんどいでしょ?」
ガキ扱いにむっとするがご飯の為と我慢我慢。
それに奢って貰うのだから遠慮せず飲んでいいのにと男性を見て。
「はーい、ついてきますー」
どんなお店に連れて行ってるのだろうと楽しみに声も弾み。
ついて歩けば向かう先は富裕地区の方向、人の姿が身分が高そうになっても軽い足取りでついて歩き。
「そうだよ。薬草採取の依頼を受けてたんだ」
振られた話にそうだと頷き。
特に隠す必要もないので受けた依頼を楽し気に話して。
■クレイ > 「別に飲まないとダメって訳じゃねぇんだから」
そういう奴もいるけどもと笑う。自分にとって酒は好きな飲み物であり欠かせない物……あれ、結構ヤバい?
自分でそういってから少し怪訝な顔を浮かべていたが、まぁ良いかと流す。
仕事内容を聞けばうなずいて。
「薬草採取か、なんかあの手の仕事っていつも貼られてるよな。俺もたまに冒険者の手伝いで駆り出されるんだが。大体あの手の依頼って貼られてるイメージある」
薬草採取、ゴブリン対峙。これらは大体セットで置かれている。たまーにその薬草採取はやべぇだろみたいな詐欺依頼も混じっているが。
さて、そうこうしていれば店に付く。それなりに良さそうな店ではあるが。バターンと普通に扉を開いて。
「ん、空いてるな。奥の方でいいよな。俺はいつもので良いから少ししたらこいつの分聞きに来てくれ。俺の教え子みたいなもんだ」
なんて店員に話しかけて奥の方へ歩いていく。
店の中はパッと見では普通の酒場に見えなくもない。だけど酒場ほど騒がしくも無いし所謂それなりにいい店の分類に入る店。
メニューもお値段はそれなり。
■マール > 飲まないと駄目って訳でないと聞けば。そうなのかと頷き。
てっきり酒場に居る人はお酒を飲まないと耐えれないと思っていたという考えを訂正して。
「何時でもあるから好きな時に受けれるよ。先生も手伝いをしたりするんだ。
報酬も良いし行けばあるから大助かりなんだよ」
ギルドに行けば必ずあると言って問題のない依頼。
しかも依頼人も同じなので続けて受けていれば顔も売れるので一石二鳥。
しかも数が多ければその分、ボーナスが付くと嬉しそうに話していき。
そうして話していれば到着するが、良さそうな外見の店に少し良いのかなと思ってしまい。
「うん、何処でもいいよ」
迷いなく扉を開けては注文をする姿に来慣れていると目を丸くし。
少しだけ固まるも直ぐに追いかけて奥の方へと向かい。
そして席に座るとメニューを手にしてその値段に驚きはするのだが、店員が来れば何種類かの料理を迷いなく注文をして。
■クレイ >
それなりの店なのに本人は外と何も変わらず。
普通に椅子に深く座り、特に気にする素振りも見せない。
「ああ、手伝いの依頼はたまに来るぞ。新人だけじゃ死にそうで怖いから訓練がてらついてきてくれって仕事が店から来るんだよ」
大体後ろで突っ立って指示出してるだけで金貰えるから楽なんだと笑う。たまにとんでもない状況に陥るわけだが。それはそれ、これはこれである。
自分はもう注文終わらせてあるからわざわざ注文はしない。酒は無しで! と慌てて注文をつけ足したりはするかもしれないが。
「まぁ、俺の場合は仕事柄そういう採取系の仕事より討伐依頼に付き合わされることの方が多いけどな。お前はそういう討伐系の仕事はうけねぇの? 魔法使いソロだと色々と厳しいかもしれないけどさ」
魔法使いは非常に強力だし、組むなら心強いが、やはり1人で討伐依頼を受けるのは色々と大変だろう。その手の仕事もたまに来るからよくわかる訳で。
なので単純な興味でそちらを見ながらそんな事を聞く。
■マール > 「手伝いの依頼ってあるのが知らなかったから。死にそうだから怖いってなにそれ?」
新人の手伝いは解るのだが死にそうと聞くと呆れてしまう。
その後に続いた後ろで突っ立ってと聞けばいいなーと本気で羨ましがって。
そして奢りと言う事で遠慮せずに注文をすれば来るのが楽しみだと笑い。
「先生委は討伐系なんだね。私は討伐は無理だよ。大きな魔法を使ったら大変な事になっちゃうから。
それに一人で受けたら死んじゃうよ」
採取の途中に時折に遭遇する狼やゴブリンと戦う事はあるが討伐は受けないと首を振り。
それに倒せるだけの魔法は広範囲で周囲の被害が大変だからとあっけらかんと説明して。
■クレイ >
「ん? ああ、違う違う。俺の場合は本職は傭兵だからさ、仕事が店から来るんだよ。普通は手伝いの依頼なんて来ないと思うぞ。いやあるのか? 冒険者の事はよくわからねぇが」
ランクが高い冒険者になればあったりするのだろうか? ウーンと考える。少なくとも自分は聞いた事が無かった。
まぁ良いかとそれも置いておいた。
「で、死にそうでってのは文字通り。少しヤバい奴が近くにいる場所だったりきな臭い噂があったりする場所。後こういっちゃなんだがあんまりにもあんまりな奴らが仕事を受けた場合だな」
凄く失礼な言い分だがそれが真実だった。いくら冒険者といえどもあまりにも死亡が多いとやはり宿にも傷がつく。なので呼ばれる事があるという仕組みらしい。
流石にあんまりにもの辺りは少し言いにくそうにしていた。
魔法の事を聞けば少しだけ目を開いて。
「へぇそんな強力な魔法使えるんだな。しかもそれだとパーティ組もうにも選出大変だし。色々と苦労してるんだな……強化魔法しか使えない身としては少しうらやましくも思うけど」
なんて笑う。ケラケラと笑うその姿は傭兵という血なまぐさい職業には見えないかもしれない。
さて、そうこうしている間に注文していた物が届く。彼が注文したのはいつもの物。分厚い肉が2枚にチキンの足が3本乗ったプレートにパンが5枚くらいという中々のボリュームメニュー。
届けばそれをモグモグ食い始める。
■マール > 「傭兵?冒険者じゃないの?傭兵だとそんな依頼が来るんだ。
冒険者だと危なそうなら、最初から複数で受けるようになってるよ」
低ランクなので上の方はさっぱりと判らず。
そう言うのはきっと偉い人が判断すると気にしていなく。
「そういう依頼は私は受けないから。だって危ないのとか会ったら大変だしね。
そういう人も受けたりするの?」
男性の説明にそう言う事もあるのかと、自分が知らない世界の一端を聞けて何度も頷き。
言い難そうにする事は気っと言い難い事、なので聞いたりはせずに。
「うん、私って魔法の才能はあるから。でもパーティを組んでも採取にいくだけだよ?
採取に行く場所で火の魔法って使えないから凄く大変だから」
こう、どかーんってするのと大袈裟に説明をし、男性が傭兵と聞いてもそうは見えていなく。
そうして注文したもの、ステーキとパンが2個、そしてスープが届けば「頂きます」嬉しそうに食べ始めるのだが…行儀がなっていなくて。
■クレイ >
「傭兵なんてざっくり言えば何でも屋だからな。金になるならおうちの害虫駆除から砦を破壊する害魔王退治まで引き受けるぜ。んで、あれだ。冒険者の宿から依頼が届くって感じだ。色々と分かりにくくて悪いな」
害魔王というパワーワードを言い放つが、その後言葉の真意を訂正して素直に謝る。
冒険者の宿から傭兵である自分に新人冒険者の護衛をしてくれと依頼が来る構図だと。なおそんな依頼を受けているのが他にいるかは不明。
そういう人もといえば笑って。
「ああ、ヤバい奴は本当にヤバいぞ。明らかに自殺志願じゃねぇかって行動する奴いるし」
詳細は言わねぇがと言葉は濁す。
流石に知り合いを晒上げるのは少し気が引けた。
その後の彼女の表現を聞けばハハハと笑う。
「そりゃ大変だ。集める薬草が全部灰になりましたなんていったら金にならねぇしな。そういう時はやっぱりあれか。風魔法とか、水魔法とかそういうので仕留めるのか? 氷は氷で草にダメージ行きそうだし」
そういいながら自分も食べ進める。大口を開けてかぶりつく食べ方はよく言えば男らしい。悪く言えば礼儀もクソもあったものじゃないというレベル。
■マール > 「何でも屋なの?傭兵って戦争でバババって活躍するって思ってた。
お金になるなら何でもするんだ、そうなんだ。
大丈夫、どっちも依頼で動くって言うのは判ったから」
害魔王って何だろうと思うが訂正されると首を振り。
冒険者ギルドが傭兵にそういう依頼をすると知れただけで一つ賢くなれ、次はもう少し気を付けて見てみようと決めて。
「それって……基礎からやり直した方がよくない?」
そういう動きをする人が仲間に居れば危険が跳ね上がる。
なので自分たちのように最初からとつい口にしてしまい。
「それだけじゃなくて火事にもなっちゃうから。
私は水魔法だよ、風もやり過ぎちゃうから」
話していれば制御が苦手と言う事を滲ませ。
そうして話しながらも大きく斬ったステーキを口運んでは、パンやスープを押し込むようにして食べ進めていく。
■クレイ >
「ま、戦場メインではあるぞ。俺も受ける仕事は大体戦場からの依頼だし。だけど……たまーに冒険者の真似事して。戦場知識を活かして先生やってってな」
たぶん俺が手が広すぎるだけだけどなんて笑う。実際、傭兵でそこまで広く仕事をする必要なんて全くないわけで。
そして彼女の反応聞けば笑ってしまう。
「ホントにそれだ。依頼の最中に後ろから俺が叩き伏せて縛り上げて説教してやったよその時は……ま、それ以降落ち着いたらしいけど」
懐かしい話だと。今思い返せば教師という意味では彼らが最初の生徒だったのかもしれない。
魔法の話を聞けばうなずいて。
「それで、今は色々とやりすぎないように学校で勉強中って事だな。俺も魔法が使えたら応用クラス来いよって招待してやんのに」
と残念そうに笑う。
実際問題、魔法使いも歓迎していないわけではないがどうしても難しいというか、タイマンで魔法をぶっ放せたりそもそも裏取引でチームを組める前提になってしまう事が多いのが現状。それゆえ表立って勧誘できないでいた。