2022/06/24 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にミンティさんが現れました。
ミンティ > 夜の歓楽街。煌びやかな装いの女性や遊び慣れた風の男性が多い中、野暮ったい自分が浮いていないか考えると、すこし居心地が悪くて、広い通りを進む足は急ぎがち。
瞳の力のおかげか、最近は鑑定のみの依頼で呼びつけられる事も多く。今日もそんな仕事をこなした帰り道。
夕方には戻れるだろうと思っていたけれど、依頼主と待ち合わせていたお店を出るころには、すっかり暗くなってしまっていて。来る時とは別世界のように、いかがわしい雰囲気も増した界隈に、変にびくびくとしつつ。

「…ぁ、…と、すみません…」

下を向きがちに歩いていたら、向こうから来る人と何度もぶつかりそうになって、そのたびに頭を下げる。
すれちがい際、大人びた女性の姿をちらりと見ては、ヒールが似合うすらりとした長身だったり、谷間を晒す豊かな胸元あたりに、羨むような視線を向ける事もあった。
周囲の同性を見てから自分の姿に視線を向けると、がっくりと肩を落とす。もう十七にもなるのに、これからあんな風に成長できるんだろうかと思うと、自然と眉も寄って。