2022/05/13 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」に朱音さんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」から朱音さんが去りました。
ご案内:「平民地区 娼館街」にイェンさんが現れました。
イェン > 「ここが、娼館街………」

(思わず呟き見上げるのは日の暮れた時間にも関わらず妙に明るく賑やかな通りであった。道幅自体はそれなりにあるも、馬車の通行は禁止されているのだろう。通りいっぱいに散らばるのは下着めいて扇状的な衣装を纏う娼婦と思しき女達、悪相に似合わぬ簡易的なスーツを身に着ける客引き、そして、彼ら彼女らに袖を引かれて値踏みの視線を向ける男男男男。冒険者や人足、職人を始めとした荒くれ者のみならず、学生や商人といった身奇麗な者の姿も目に入る。服装こそ多種多様なれど、皆が皆一様に淫気を滾らせていた。股間をはっきりと膨らませている者すら少なからずいて、留学生はついついチラ見してしまう。通りを照らす明かりの数は十分だというのに、どこか薄暗く如何わしい雰囲気は、イェンがこれまで見てきた王都のどんな場所とも似つかぬ物だった。)

「ひぁっ! ―――い、いえ、結構です。私は、その……そうした目的で来たのではなくて……や、やめてください」

(豊満な乳房に横合いからいきなり抱きつかれ『ボクぅ、お姉さんで筆下ろししてくぅ?♡』なんて甘い声音で囁かれ、思わずドキッとしてしまう。鼻腔をくすぐる香水の匂いにくらくらしながらもフードを引き下げ赤みを帯びた顔を隠し、出来るだけ低く作った声色―――せいぜいが声変わり前の男の子の声にしかなっていなかったが―――で彼女の誘いを断って逃げ出した。 そう、本日のイェンにははっきりとした目的があるのだ。ピンククォーツなるエッチな魔道具を売っている店を探し、可能ならばそれを購入して帰るという目的が。)

ご案内:「平民地区 娼館街」にファイネアさんが現れました。
ファイネア > 「はーい♪ また来るねー♪」

明るい声色が通りに響く。
黒いインナーに白いローブ姿、腰の後ろには少し硬そうなふくらみ。
武装していると思わしき姿で、娼館から出て来てすぐ。
見送りに来た様子の女性…女主人か、はたまた娼婦かに明るく手を振ってこつこつと店を離れていく。

さぁって帰ろうかな、という雰囲気を漂わせながら歩き始めれば、少しだけ物珍しいような姿を横に目にする。
娼婦に抱き着かれて狼狽するようなフード姿の…背格好や振る舞いからすれば…学生だろうか?
歳若い子がちょっと姿隠し気味に娼館街へ…うーん、青春だなー、と思っていれば、
うん、娼婦を振り切ってこちらまでやってきた。

「…ね、あのお店気に入らなかった?」

お節介かなー、と思いつつも声をかけてみる。
こちらの姿はさして娼婦というわけでもなし、あまり緊張しないでもらえると嬉しいなー、と思いつつ。
ま、よかったらお店の紹介くらいしてあげよう、くらいの気持ちで…。

イェン > (今回の作戦を決行するに当たって情報源となったのは、授業の合間に聞こえてくる男子生徒の猥談である。常日頃人形めいて温度のない澄まし顔を堅持するイェンなれど、中身はフェロモンむんむんな思春期少女。当然、性的なあれこれに対する興味は旺盛で、明け透けな会話の出来る女友達の宛も無いイェンにとって彼らの猥談は実に有用な情報源なのだ。そこで耳にしたのが『昨日、クォーツの新作買いに行ったんだけどよぉ――』という文言から始まる一連の情報。女子寮で開催された実に胡散臭いセミナーにて衝撃的な出会いを果たした有名人に深く関わっているらしい《ピンククォーツ》というガジェット。どうやらそれが娼館街の端にある《アダルトショップ》なる場所で売られているらしいのだ。ついつい彼らに近付きすぎて逃げられてしまい詳細を耳にすることは出来なかったのだが、居ても立ってもいられなくなり急ぎ準備を整えて、単身夜の街に繰り出したという訳だ。今のイェンは同年代の子よりもひと足早く大人の体験をしようと娼館街に訪れた少年として認識されているのだろう。既に何度も娼婦たちにからかわれ、時には『キミならただで筆下ろししてあげてもいーよ?♡』なんて実に後引く誘いも断って)

「――――いえ、そういう訳ではありません。私は彼女たちを買うために訪れたのではなく、別の目的があってここに来たのです」

(こうして声を掛けられるのは実に6度目。今回の相手はアグレッシヴな所もなく、むしろ上品といって良いくらいに控えめだったこともあり、イェンも落ち着いた受け答えをすることが出来た。《私》という一人称や、かっちりとした丁寧語は良いところのお坊ちゃんといった風情。目元を隠したフードから覗く鼻下の細面な整いや白磁の肌もまたそうした印象を強めていよう。先程までの娘達からはついつい逃げる様にして距離を取ってしまったけれど、眼前の彼女からは娼婦たちの様な前のめりの雰囲気も無く、それが足を止めての会話へとつながっていた。)

ファイネア > 先程までは狼狽したような振る舞いではあったが…。
あまりがっついた態度でなければ落ち着いた風な対応はできる様子。
訊いてみれば別の目的があるとの事…。

「ふぅん。…中身聞いてもいい? 何なら案内できるかも?」

ちらり。
とは言え、少し前屈みになれば纏う白いローブの隙間からはぴっちりとしたインナーがちらちらと覗く。
ボディラインも丸見えだし、見ようによっては目の毒ではあるだろう。

そこでファイネアは一度すん、と鼻を鳴らした。
娼婦達は何か勘違いをしているようだったが…。
声、雰囲気、見える顔の下半分…あれー?この子…と察してしまう。
まぁ、わざわざ変装までしてきているのだからそれなりの理由もあるのかなぁ、と考える。
でもこんな所だし、どうせえっちな事ではあるのだろう。
ならそんなに深い気の使い方はアレかなぁとも考える。

イェン > (ゆったりとした布地越しに浮き上がるボディラインは他の娘達に勝るとも劣らぬ妖艶さを感じさせるも、布地面積もたっぷりと取られた白ローブという服装は娼婦らしく無い。この様な場所に娼婦でない娘が迷い込むとも思えず、もしかしたらシフト上がりなのかなとも考える。視線を合わせる様にした若干の前かがみがちらりと見せる黒インナーには一瞬鼓動も跳ねるものの)

「――――それは、………そう、ですね。正直、そうしていただけるのであれば助かります。お願いしてもよろしいでしょうか?」

(前かがみによって下がった視線には、目弾きの朱が印象的な切れ長の双眸が映り込む。慌ててフードを引き下げたので、よくよくの観察は叶わぬだろうが、目つきの鋭い美少年、といったレベルには収まりきらぬ美少女顔がイェンの正しい性別を伝えてしまうかも知れない。)

「私が探しているのは、その……………」

(思わず口ごもる。もじもじと俯いた白頬にじんわりと赤みが広がっていく。意を決した様に顔を持ち上げ、桜色の唇が告げる。)

「…………ぁ、あだるとしょっぷ……という、お店、なのですが…………ご存知、でしょうか?」

ファイネア > 勿論。と特に迷う事もなくOKを告げる。
どうせ後は帰って軽くご飯食べて寝るだけだし、と考えていた所。

一瞬、フードの下から覗いた顔は想像よりも綺麗な顔立ち。
まごう事無き少女の顔。そうだよねー、と考えながら、
先程の反応からして…それなりに脈のあるような反応というか。
女の子もOKな子なのかなぁ、と少し気分も高揚した。視線には敏感なのだ。

「ショップ? ん-、うん、何件か知ってるよ。」

こっちこっち、と知ってる中で最寄りのお店を案内しようと少女の隣に並ぶ。
恥ずかしがるような姿に比べファイネアの様子は手慣れた様子。
顔見知りの娼婦に挨拶をし、『搾りすぎないでよ?』という揶揄にふふーん♪と曖昧な返事だけを返す。
少女が男装である、という事はそれだけで伏せられる事になるだろう。
男女が連れ立って歩いているようにしか見えないからだ。

「…で、何探してるのか聞いてもいーい?」

と、ちょっとだけツッコんだ質問をしてみる。
歩きながらの世間話、という風情で…。

イェン > (ぱぁ…っと思わず赤面も輝いた。男子生徒の猥談という実に頼りない情報源だけを手にして訪れた異世界で、同性の道案内を得ることが出来たのだ。その安心感たるや如何ほどの事か。早速案内を開始してくれる彼女は街娼達とも顔見知りらしく気軽に声を掛け合って、小躯二人の道行きにも関わらず他者に絡まれる事もなくなった。こうなればイェンとて相手を観察する余裕が出てくる。そもそも、この様な場所に娼婦らしからぬ服装の娘が居る事自体妙なのだ。自分の事は棚に上げ、更に思考を巡らせる。先の娼婦とのやり取りを考えるなら、やはり、仕事上がりの娼婦、もしくは踊り子といった所なのではないだろうか。ただ歩いていてさえ感じられるしなやかな挙措は、男に身を売るだけでは決して培われぬ物に思える。目深に下ろしたフードのせいで確認することもままならなかった彼女の顔をこっそりと横目に見上げる。意外な程に若く、綺麗な顔立ちをしていた。さらさらとしていて艶のある黒髪。吊り目ではあっても稚気を残した桃色の瞳。その白肌にはなんとも言えぬ艶が宿り、ついつい『触ってみたい…』なんて感想すら浮かんでくる。)

「―――――……っ、そ、そうですね、ええ、と……その、ですね………ぁの……………ォーツ、というものを、ご存知でしょうか……?」

(盗み見る横目にいきなり顔を向けられて、慌てて伏せるフード顔。問いの内容に対する逡巡が再びじわじわと頬の熱を広げつつ、周囲の喧騒にあっさりと負けて聞き取れなくなる声音で答えを返した。イェンとてなんとなくは理解しているのだ。ピンククォーツというガジェットは、先日出会った少女の様な女優が出演する如何わしい映像を見せるための物なのだと。そんな物を買い求めに来たという事実を口にすることで改めて認識しての羞恥だった。)

ファイネア > 一緒に並んで歩いていれば、ちらちらという視線を感じる。
フードの下から自分の顔でも見てるのかな?という想像。
想像は当たっていたのだが、それを確かめようという気はない様子。

「……? ん? おーつ…? オーツ麦は、ここには無いと思うけど…。」

羞恥に負けて小声になってしまった事でうまく伝わらなかった様子。
多分違うだろう、そんな風な口調でファイネアは一応問いかける。
さすがにそんなものを娼館街に探しに来る間抜けはいない。
んん?と首をひねり該当するものがあるかと考えていると…。

「…あ、ここ、ここ。1件目ね。」

たどり着くまではわずかな間だった。
その間に少女が答えを返せたかどうか、という所。

しかしそのショップの様相は、アダルトショップ、というものではあるものの。
無造作に置かれた薬草類、液体の入った小瓶、注射器…等。
如何わしい様子はあるが、ただよう匂いからも『薬品系』のお店である事に疑う余地はない。

ここでいい?とファイネアは尋ねるが…。
さて、少女の探し物が理解できれば案内できるかもしれないだろう。

イェン > 「―――ち、違います。そうではなく……その…………」

(赤面がフードの暗がりから周囲に目を走らせて―――そ…っと彼女に身を寄せるや、耳元に近付けた唇で小さく囁く。)

「ぴ……ぴんく、くぉーつ、です」

(吐息めいて耳孔をくすぐるウィスパーボイスに伴うのは、ふわりと香る青林檎めいた匂い。身を寄せた際、彼女の二の腕に触れた胸板はサラシで押さえつけていてさえふんわりと柔らかな感触を残したかも知れない。そうこうする内辿り着く一軒目。彼女から小躯を離して店舗を見上げる。)

「…………………………」

(妖しさ―――否、怪しさは感じる。置かれた薬剤はきっと生娘を狼狽させるに十分な卑猥な効果を秘めているのだろう。しかし、イェンの求めるものはここにはあるまい。目弾きの目元を若干覗かせる上目遣いが彼女を見上げ、無言のままふるふると小顔を振った。)

ファイネア > なぁに?という風に耳を近づけて少女の声を聞けば、
ピンククォーツ、と小さな声で囁かれる。
ふわり漂う若い香りと、軽く触れた胸元の柔らかい感触。
美味しそうだなぁ、なんて考えてしまうが…。

「えー、あー、あー。なるほど、あれか。」

卑猥な映像を見る水晶の事は聞いた事があった。
思い当たり、それが置いてそうなお店…という事で案内先が決まる。
店先を見て首を振る彼女に、じゃあここじゃないね、と声をかけて次の案内を始めるだろう。

…先ほどから漂う美味しそうな雰囲気や、羞恥に戸惑っているような様子。
うーん、とちょっと悪戯心が沸いてきてしまうのがファイネアの悪いところであった。

「…自分用? どんなの見るの?」

と不意に小さな声で少女の耳元に囁きかける。少し甘めの、くすぐるような声。
同時にちょんと、今度は自身の胸元を少女の二の腕に触れさせ…ローブに隔てられた、少し物足りないような感触を残して…。

イェン > 「~~~~~~~~っ」

(ピンククォーツというアイテムがどういった物なのか、はっきりと理解しているという反応にも気恥ずかしさを感じたが、更に突っ込んだ問を投げられればもう、唇の辺りまでぐいぐいとフードを引き下げ赤面を隠そうとする。フード越し、耳孔を擽る様な囁きが奇妙な甘さを内包していたことや、先の返礼の様に押し付けられる乳鞠の柔らかさも炎熱を強めた一因だろう。唇自体はぎゅっと引き結んだヘの字口を維持しているも、湯気すら立ちそうな赤面ぶりは普段のイェンを知るものならば目を丸くする事だろう。それでもこく…と小さく頷いたのは、対価も求めず案内を買って出てくれた彼女に対する礼儀故。)

「――――ぁ………あの、マ、マヤ様の出演している物を……」

(消え入りそうな小声がもそもそと紡ぐのは、内容への言及に対する答え。《どんなの》を見るのかと問われても、そもそも《どんなの》があるのかを知らぬ生娘である。唯一わかっているのは先日知り合った女優のあまりに短い名前のみ。イェンとしてはその中でも特に、彼女が《縦割れけつまんこ》になるに至ったアナルを中心としたプレイ内容の作品を探したいと思っているのだが、流石にそこまでの説明は出来そうもない。)

ファイネア > 羞恥によりぐいっとフードを下げて表情を隠す様子を可愛いなぁと思いながら、くいっと手をとろうとする。
拒まれなければ、そのまま手を引いて案内を続けていくだろう。
やわやわと、白魚のような、と言われるような手指の色と感触を少女に伝えながら。

「ふぅん、マヤ、ね。」

生憎女優の事までは詳しくはなかった。
なので内容にまで言及する事はなかったのだが…歩きながら、再び唇を寄せて。

「……探せば私の出てるの、あるかもね♪」

と、少女に甘く吹きこむ。
それに興味が沸くかは少女次第ではあるのだが…。

「画面の向こうの人を誘惑してみて、って言われて。
使われて売られてるかは知らないけど―――。」

マヤ、というのは女性の名前だと思う。
が、女性にいやらしさを感じるというのであれば興味くらいは沸くかもしれない。
なので、見返りで舌を出してみたり…だとか、膝立ちで胸を自分で揉んでみたり…などと、
全容は言わないまでもはしりだけを少し話して、妄想を掻き立てるような雰囲気で…。

それでも歩みだけは止める事なく少女を案内していくだろう。

イェン > 「――――ひぁ…っ」

(フードを下げる手を強引に掴まれて思わず小さな悲鳴を上げるも、きゅっと握る力はどこまでも同性の物。造形も繊細で触れる肌質も柔らかく、なればこそこちらも一瞬の強張りを解いて彼女に繊手を預けた。)

「………………ッ!?」

(今回のイェンの目的となっている女優名には覚えが無かったらしい彼女が、若干の沈黙の後に投下した爆弾は、鉄面皮を瞠目させた。思わず見上げる小顔はフードを下げる手を掴まれてしまっている事で美貌をはっきり見せてしまっている。普段は鉄壁のポーカーフェイスを誇るそれが、朱化粧に彩られた切れ長の双眸をまん丸に見開いて、紫水晶の瞳でまじまじと彼女を見つめてしまった。あまりにも生々しかった。今まさに手つなぎの接触がある相手、自分とさして年も離れていないだろう少女が、よもや一般流通しているピンククォーツに出演しているとは。どきどきとうるさいくらいに鼓動が弾む。そんな生娘をからかう様な作品の詳細には、再び頭部を伏せた小躯も無言のままで、ぴくっ、ひくんっと興味津々であることが丸わかりな反応を返してしまう。)