2022/05/11 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にミンティさんが現れました。
■ミンティ > 冒険者や旅人が集う酒場の片隅。夜も更けてくるころとあって、気圧されてしまいそうな喧騒を背中にして、壁際の掲示板に向かいあっている。
所狭しと貼りつけられている依頼書や仲間募集の張り紙になんとなく目を通して、猫探しとか、どぶ掃除とか、色んな仕事があるんだなと感心しつつ、空いたスペースを探していた。
手にしている自作の張り紙は、珍しい品物、古い品物の鑑定を受けつけていると宣伝する内容。集客のためにこの掲示板を使わせてもらっているけれど、ときどき貼り換えにこないと埋もれてしまうから、というわけで。
しかし、なるべく他の掲示物の邪魔にならない場所を探していると貼りつける場所も、なかなか見つからない。
ちらしを宛がってみては、やっぱりここじゃないと手を引く事が数度。
「…んー…」
他の張り紙は容赦なく重ねて掲示されたりしているから、そんなに気にする必要もないのかもしれない。
というように考えられる性格だったなら、これほど悩みもしないのだけれど。
■ミンティ > 高いところに小さく空いているスペースはあるものの、精一杯の背伸びをして手を伸ばしてみても、あとすこしのところで届かない。
何度か挑戦してみては、浮かせていた踵を下ろして、はふ、と溜息。踏み台になるようなものがないか探してみても見つからず、勝手に椅子を引っ張ってくるのも躊躇われて。
「……っ」
ためしに、ぴょん、と飛び跳ねてみた。それならかろうじて指先が届きそうだったけれど、張り紙をとめるだけの猶予はない。
■ミンティ > どうしようか迷いながら、また掲示物の内容に目を通していると、その中に一枚、期限が切れているものを見つけた。この上になら重ねてしまっていいだろうかと、悩みながらもそろそろと貼りつけてしまう。心の中で、なんとなく、すみませんと謝罪をし。
簡単な一仕事にずいぶん時間をかけてから、なにか飲み物でも飲んで帰ろうとカウンターへ歩いていって…。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からミンティさんが去りました。