2022/04/25 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区/娼館通り」にイリー&コリーさんが現れました。
■イリー&コリー > (平民地区にある、娼館の立ち並んだ通り。
そこに髪色と瞳の色以外は瓜二つな、双子の少女が互いに互いの瞳の色の、背中と胸元の大きく開いたドレスを着て店の前に立っていて。
にこにこと愛想よく道行く人に笑顔を振りまき、ときおり小さく手を振って、お客を招こうと)
「なかなかお客さんが来てくれないね、イリーちゃん」
「不景気なのかも知れないね、コリーちゃん」
(二人の口から出る声も、全く一緒の声音であり、もし二人の間に立ったなら、どちらが喋っているのか、口元を見なくては分からないだろう。
二人は双子の娼婦としてこの界隈では有名であり、常に二人一組でなければ買われることをしないという、娼館の主的には頭の痛い娘達であった)
ご案内:「王都マグメール 平民地区/娼館通り」にジュンさんが現れました。
■ジュン > 「ふーむ、今日は、どこにしようかな」
通りを品定めしながら歩く青年
最近は色々と忙しく久々にこちらを楽しもうと
慎重になっているようだった
「と、この辺りは…そうだ」
とふと何かを思い出したのか歩みが軽くなる
向かった先には双子の少女が立っている店で
「どうもこんばんは、今大丈夫かな」
と双子に声をかけるのだった
ご案内:「王都マグメール 平民地区/娼館通り」にジュンさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/娼館通り」にジュンさんが現れました。
■イリー&コリー > (二人で手を繋いで、ぼんやりと娼館の前で立っていると声を掛けられて、二人でそちらを見やる。
そこにいたのは、以前に自分達を買ってくれた人で、嬉しそうに、にっこりと笑顔を浮かべる)
「こんばんは、もちろん大丈夫だよ?」
「こんばんは、もしかして私達を買ってくれる?」
(声を掛けてくれた男性に、嬉しそうに声を返して、もしそうだったら、早速娼館に入ろう、とばかりに二人で左右から腕を取ろうとする)
■ジュン > 「あぁ、もちろんだともイリーちゃん、コリーちゃん」
そう言いながら腕をとられながらも二人を寄せながら店の中へ
「久々に来たらふと思い出してね、また楽しみたいなって来ちゃったんだ」
とここへ来た理由を話すのだった
■イリー&コリー > <<場所移動>>
ご案内:「王都マグメール 平民地区/娼館通り」からイリー&コリーさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/娼館通り」からジュンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にサリスさんが現れました。
■サリス > 学院の帰りに食堂で下働きをして、それも終わり。
ようやくこの時間に帰路につく女学生。
黒い学生服に学生鞄を提げて夜道を往く足取りはふらり、と千鳥足気味。
「………何分慣れていないせいでしょうか……大分回っているようです……」
若干呂律の回っていない声。
赤みの差した頬。酒精の含まれた吐息。
明らかに酔いの回った様子で大通りから一歩外れた裏道を歩きながら火照った額に掌を当てて溜息を吐き出した。
「学生丸出しの制服で給仕していたのに……勧めますかね、普通……普通じゃないのが酔客という奴ですか……」
酒類も提供する食堂で給仕をしていたら客から無理矢理勧められて飲めない酒を飲まされてしまった。
未成年というところは考慮になかったらしく。
呑みなれておらず面白いように酔っぱらっていく様を面白がって何杯か飲まされてしまった。
断れば手を挙げてきかねない勢いだったのでやむなくだが。
お陰で仕事が終わって帰宅する頃には出来上がってしまい、足取りが覚束ない。
ここで運悪く教師になど出くわしてしまったら終わりだ。
「無理に飲まされた……なんて言い訳、通らないんでしょうね……」
だから、人通りの多い大通りを避けて細い裏道を選びながら進んでいたものの、そのふらつきがちな歩みが止まり。
よろ、と傍の壁に手をつくと、頭痛にこめかみを押さえた。
■サリス > 「お水……欲しい……」
頭がくらくらして自棄に喉が渇き、眩暈がして立っていられず。
苦し気に呼吸を繰り返しながら、とうとうその場で蹲ってしまい。
「歩けません……てか、立てません……」
鞄を脇へ置いて路上で唸り顔を覆う。
一刻も早く家に帰りたいのだが、思うように動けない。
身体が熱くて冷えた夜風を受けても汗が滲む。
喉の渇きは時を追うごとに深刻になって来てもう唾液もでない。
鞄の中の水筒は空なのは解っていたが、緩慢な動きで取り出してみて、蓋を開け逆さに。
ぽとん、と唇へ一滴落ちたのが最後。
余計に喉の渇きを覚える。
「……お水……」
切ない声で呟きながら、この際夜露でも堪った雨水でもいいと思えて本格的なヤバ味を感じた。
街の真ん中で遭難者の心地。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にホウセンさんが現れました。
■ホウセン > 春の夜。
ガチガチに着込まなくても苦にならぬ善い季節であったから、何とはなしに散歩に勤しむこともあろう。
全てが気まぐれな小柄な存在は、そうして裏通りに足を踏み入れていた。
ペタペタと雪駄の底を鳴らし、体躯どおりの小さな歩幅でちょこちょこと。
「……ぬ?
行き倒れの三歩ばかり手前というた所か。
にしても、酔漢の思考というのはよう分からぬ。
人通りがない方が、何ぞあった時に助けの一つも呼べぬであろうに。」
而して、蹲る人影を見出す。
呼気に混じった酒精の匂いか、ぐでぐでの様子からか、泥酔していると察したらしい。
帯を巻いた腰に両手を当てて、ふんすっと。
如何にも呆れたという風情ではあるが、見捨てて立ち去るという選択肢は浮上していない。
「して、大方水であろう。
飲酒時には間に挟まぬ癖に、飲んだ後でこうなるのは不見識の極みぞ。」
果たして、子供らしい高い声の何処までが耳に、頭脳に届くものか。
風体にそぐわず酔っ払いの扱いに慣れているらしく、袂の中を一探り。
実際には、空間に虚を穿って文物を取り寄せているのだが、結果として水筒として加工した竹筒を取り出し、左右に振って。
ちゃぷりと小さな水音が、のどを潤せるもので満たされていると知らしめ。
■サリス > 「…………」
やばい、誰か来た……できれば学院関係者以外でお願いします……。
よろよろのぐでぐでのふらふらで路傍に蹲りながら、軽い足音、何者かが近づいてきている気配を朧気に察して願う胸中。
薄暗く不明瞭な視界の中、自棄に小柄なシルエットを映す。
「………?」
幼げな声が響く、それに似つかわしくない裏道。
高い声がぼやくように何事か発している。
見当がつくことと言えば、邪魔なものがあるとかなんとか、そんなところだろうか。
やがて水音が小さく響く。
その音につられたように視線がそちらへ持っていかれた。
「………。あの……、」
そこでようやくおずおずと至極遠慮がちに小さな声が落ちる。
先程から何がしか零していたのはこちらへ向けてなのかどうか。
それから、こちらへ接触する気なのかどうか。
一切不明な今、それを確認しようと。窺うような視座を向けて。
■ホウセン > 幸か不幸か、救いの手を持った人間が現れ難いのと引き換えに、誰彼に酔いどれっぷりを目撃されることも無かろうという閑散とした裏通り。
貧民地区程でないにしても、絶対の安全とは程遠い夜中に供回りも連れずに。
幼げな姿は奇異ではあろうが、当人は至極当然というように怯懦の欠片も無く。
掛けられた声に、睫毛の長い目を幾度かぱちくり。
理解に三秒ほど置いて、目元を胡乱そうに細め。
「戯け。
儂が目に映らぬ何者かに語り掛けるような妄言持ちに見えようか。」
持って回った主張で、蹲っている学生に声を掛けているのだと追認し。
婉曲な表現を用いているから、酔った思考力で何処まで読み解けるか不透明だとしても。
尤も、如何に疑問符を浮かべられようが、気にする手合いでもなく。
数歩の距離を更に縮めて、手を伸ばせば触れられる間合いに。
そうして、清水で満たされた竹筒を差し出し、不満の表明としてコンっと筒の底部を相手の額に当てて。
「お主がそのまま朝を迎えたいというのであれば別じゃがな。
善い酒の飲み方も知らぬ内の失態は、大目に見てやるのが情けというものではあろう?」
竹筒を認識するであろう頃合いを見計らって手放す。
上手くキャッチできる運動神経が機能していれば良し、落としてしまっても拾い上げれば用は足りるだろう。
特に謀略を用いたものでもなく、単なる妖仙の気まぐれの類だ。
渡りに船と口に運ぶもよし、童が人影もない裏路地に現れたという浮世離れした展開に警戒して手を付けぬもよし。
■サリス > 「……すみません、がっつり見えました……」
こんな所にこんな時間。ちびっこがしれっと出現している時点でもう只者じゃない。
その上出で立ちも尋常とはまた異なる様相。
何を言っているのかも判然としなかったもので、特に社交辞令も口にせず、思ったことを思ったまま口走った。
「させるかです、頭痛中に追い打ちとか死ぬ」
差し出された竹筒が額に向かってくれば、それで打たれるのは嫌だったので、その前になけなしの反射神経を発揮しぱしっと片手で受け止めた。
「……良く分かりませんが、とりあえず、いただいていいってことですね……?」
けれど、口にするには結構勇気のいる状況。
誰だか正体不明な幼子の寄越した品物。
薄暗がりで、品定めするように四方から凝視して確認し。
きゅぽ、と蓋を開けて鼻を近づける。
ただの水のようだったので。
「坊ちゃん坊ちゃん。あーん……」
カムカム、と手をこまねいて、それからその小さな口を開けるように促しては一口、毒見してもらおうと。
それなりに警戒心は持ち合わせているらしい。
■ホウセン > 無礼者、と嚇怒を露にすることはない。
粗相や失言の一つや二つ、三つや四つに一ダース、酔っ払い相手に謹直さを求める方がどうかしている。
経験則から鷹揚に、然し頭の中の閻魔帳にはきっちりとメモ書き。
それはそれとして、確かに自身が浮いて見えるといえば浮いて見えようという事を思い出し。
足繁く通っている色街なら兎も角、一応は健全なエリアだったことを失念していたと。
「うむ、儂からの施しじゃから心して飲め…とは言わぬし、好きにして構わぬ。
……が、善意に対してその疑いようは如何であろうな。」
黒い瞳が生温かい視線を生み出し、乗り掛かった舟であるから仕方なしと。
大方、どんな酒かも知らされずに飲まされた手合いだろうから、警戒する習性でも付いたのだろうかと明後日の推測をし。
手招きに応じてちょこんとしゃがみ、渋々と口を開けて。
肉色をした口内と小さな舌も恥じらいなく晒し、ここに一口分注げと。
自身で竹筒を手に取って飲めば良いのだが、何かの詐術をしていないかという疑念を晴らすべく、女学生に労を負わせることにしたようだ。
飲まされれば、こくんっと喉仏も目立たない喉が動き、きっちりと嚥下したことを見せよう。
「これでちぃとは安心できたじゃろう。
次に戯けたことを言うたら、お主の頭を両手で挟んで”しぇいく”してやろうかのぅ…」
悪酔い中の人間が厭う事など、手に取るように理解している。
人形めいて整った顔立ちに、そこはかとない邪悪さを滲ませてしまっているかもしれないが、致命傷にはなるまいとあっけらかんとしたものだ。
――暴虐に曝される当事者的には死にそうな目に遭うと同義であっても。
■サリス > 「………これで素直にごくごく飲み始めたら。
そんな無防備な奴ここまで生きてられてませんて」
変なちっちゃい子だ。
けれど、こんな街ならばそこまで希少種とも言えないかも知れない。
おかしな手合いの方が多いような場所である。
けれど、だからとて、簡単に正体の分からないものを口にはできない。
差し出した本人が毒見役を買ってくれれば一応は安全としよう、と決断。
「……このぷるぷるした手でやるにはこう、まあまあな無理ゲー……」
酒が回っていて気分不良かつ、手元足元覚束ない。
慎重に慎重に、かかってしまわないように、ぱかっと空いた口にそーっと一口分、落としこんだ。
それだけで妙に疲れて、ふーっと息を吐き出すと、何事もなく嚥下した様子を確認して。
「いただきます……けれど、そんな真似したらシェイクしてるあなたに主にぶっかかりますよ?いいんですか?」
何が、とは具体的に告げず。
ともかく、安全な水と認識したそれを筒を傾けてこくこくと喉を鳴らして呷り。
っふぅーと一息に半分ほど口にして少しは落ち着くと。
「……少しマシになりました。ありがとうございます。
何を仰っているのか半分ほどはよく分からない感じのお坊ちゃん」
尊大な口調は何かと表現が遠回しで回らない頭ではちょっと良く分かんないですね、だったのでそこまで正直に口にしてぺこりと頭を下げた。