2022/04/20 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にミンティさんが現れました。
■ミンティ > 日が落ちて暗くなる時間。酒場などが軒を連ねる大通りはまだ賑やかなものだけれど、ほとんどの店が閉まった裏通りを歩く人の姿はめったに見つからない。
見通しも悪く、なんとなく不気味な空気が漂っているようにも思える場所を、のろのろと歩いているのは小さな人影。
古い商品の手入れ道具が傷んでしまったため、馴染みの道具屋に修理をお願いしたら、引き取りがこんな時間になってしまった。とはいえ、この手入れ道具がないと仕事も滞ってしまうため、背に腹は代えられず。
「…っ」
こんなところに自分のような弱い者がいても、ろくな事にならない。なるべく急ぎ足で大通りを目指すものの、近くの家からの物音や、通りすがる野良犬の影に、いちいちびくっと震えては足を止めていた。
そして、何事もないと確かめてから、ほっと息を吐いて、また歩きはじめる。うっかりすると迷ってしまいそうな入り組んだ路地の分岐に立つたび、きょろきょろとあたりを見回しながら、大通りに迎える方向へと進んでいって。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にキルシュナさんが現れました。
■キルシュナ > 「おう、嬢ちゃん。こないな時間にこないな場所で、女の子の一人歩きは危ないでぇ?♥ 悪ぅいお姉様に襲われてまうかもしれんし、ウチがボディーガードしたるわぁ♥」
人の気配など感じられなかった暗がりの中より、いきなりにゅっと伸び出でた細腕が少女の肩を抱きすくめ、その耳元にぞわぞわっとするハスキーボイスを注ぎ込む。
二の腕にむにゅぅんっと押し付けられる爆乳の弾力性たっぷりの柔らかさと、鼻腔を擽る柑橘系の匂い。
至近距離からにやにや笑いで覗き込む美貌は、肉食動物を思わせる縦長の瞳孔の特徴的な長躯の猫、キルシュナの物だった。
■ミンティ > 特別な眼鏡で力を抑えて、それでもよすぎるくらいの目が、暗闇から伸びてきたものを捉える。けれど視力と反射能力は比例していないから、急に襲いかかってきたものを認識するには少々遅れが出て、あ、と思った時には抱き寄せられていた。
早足になっていた足がもつれて転びそうになったけれど、身体は柔らかいものに受け止められる。
耳をくすぐった声に、ふるっと震え上がり。反射的に身を強張らせたけれど、顔をあげれば見知った人がそこにいて。
「……急に、驚かさないで、ください…」
ぼそぼそと文句を言うけれど、知った顔だと認識すると、身体の強張りもすぐに解けた。はあ、と溜息をこぼしながら、もぞもぞと身動ぎをして、抱擁から逃れようとする。
■キルシュナ > 「にひひひひひっ♥ やっほぉ、ミンティちゃん、久しぶりやねぇ♥ えっちしとったぁ?♥♥」
それを言うなら『元気しとったぁ?』だろうが、エロ猫が聞きたいのはミンティちゃんがヤらしいコトをしていたかどうかなので間違いはない。キルシュナが見ていない場所で、ミンティちゃんがどんなヤらしい事をしていたのか、非常に知りたい。それをおかずにオナニーしたい。
出会いから数秒足らずでここまで如何わしい事を考える高レベルの変態は、しかし、抱擁から逃れようとする少女をあっさりと解放した。
代わりに何を思ったか、己の中指をれるぅんっと長舌で舐め上げて、続いてフェラチオめいてベージュの唇に咥え込み、ねちょねちょにちゃにちゃ唾液に塗れさせていく。
一体何のつもりなのかは分からぬにしても、にんまりと口角を吊り上げた大口と、それに合わせて細めた金眼がじぃぃっと桃色髪の少女を見下ろしている様は、小動物の危機意識を刺激して止まぬ光景だろう。実際、今すぐ逃げなければ彼女は酷い目に合う。
いや、今すぐ逃げてもすぐに追いつかれてひどい目に合うのだが。
■ミンティ > 「……してません。人聞きの悪い事を、…言わないでください」
そう問われても仕方のない部分がある、とは自覚しているけれど、人から言われるのは別の問題。すこし赤くなった頬を隠すように俯きながら、上目づかいで睨みつける。
周囲に人の気配がないから、この会話を誰かに聞かれているという心配もないだろうけれど、それはそれとして気が気でない。
同時に、あけすけな会話以上の悪さを懸念しなければならない状況でもあったけれど。それでも一応の信頼があるのか、思いのほかあっさり解放されると、服装を整えるくらいで逃げ出そうともせず。
「……おなか…すいてますか…?」
急におかしな事をされずにほっとしていると、目の前で自らの指を舐めてみせる不可解な行動を取る女性。自分がなにかされているわけではないから、きょと、としたまま。意図を探るようにその様子を眺めて。
いつもなら出会いがしらから、どこかへ引きずられていったりしていた。そうされていないから油断しているのか、距離を取ろうとさえしないまま…。
■キルシュナ > 【部屋移動します】
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からキルシュナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からミンティさんが去りました。