2022/02/05 のログ
■エルド >
繰り返される同じリズム、そして指揮棒を振る度になる音色
それが合わさり更に聞いていたくなるような、そんな気分にさせられる
そして、自分が聴衆に加わったことでトーンが上がる。
それは耳を通して脳へと快楽が送り込まれるような
目の前の男を抱きたくなるような、そんな心持にもなり
これ以上聞いては引き込まれてしまうと思いつつも、もう離れられない。
男を性の対象に見たことはないというのに、段々とその気になっていく。
佳境に入ったのだろう歌をただ聞きながら、情欲の混じった視線で男を見据え。
■ヴェルソート > Rrha touwaka ra tasyue enne weak nosaash ♪
der has accrroad nuih yaserwe walasye ♪
「…っふ~…いやぁどうも、ありがとな~。」
最後の一節まで歌いきり…ふ、と男が吐き出した吐息が、距離があるのに耳元で吹きかけられたような心地がしたかもしれない。
どこか陶然としているものもいる聴衆がパチパチと拍手とおひねりを箱に投げ入れるのを、小さく会釈し、軽い言葉を返して礼に変える男。
情欲の混じった視線に気付いているのかいないのか、こちらを見据える金髪の彼と視線が合えば、ひらりと手を振って聞いてくれた礼としよう。
着崩したシャツの上からコートを羽織った男の体は、情欲を交えて見ると、小柄ではあるが、むっちりと…体つきが肉感的なのがわかるか。
■エルド >
最後まで歌いきったのであろう男の吐息
それが耳元で吹きかけられた用に感じ軽く身を震わせた
そして気づけば、箱に小銭を入れて拍手さえ送っていたことに気づき
叩いていた手を止め、その男の顔から体へと視線を移してみれば
見えるのは小柄ながら肉感的な体つき、それに生唾を飲み込み
聴衆が離れたタイミングでゆっくりと近づこうか。
「よう、いい歌だった。ついでに二人っきりで歌ってくれねぇ?」
そんな言葉を吐きながら、ニヤニヤとした表情で
男を見下ろし、誘うように舌なめずりし。
■ヴェルソート > 聴衆をにこやかに見送り、グッと伸びをする…カップルで聞いていた片方が興奮さめやらぬまま去っていくのを見れば、あれは今夜激しいだろうなぁ、なんて野暮なことを考えたりして。
なかなかの稼ぎにホクホク顔で箱を回収する自分に近づく影を見上げれば…先程の男…見下ろし、舌なめずりすら交えて誘うように言葉を紡ぐその姿に、目を細めれば。
「ありがとさん。おや…俺の歌を気に入ってくれたかい?そりゃあどうも…悪かぁねぇが、ちょっと高いぜ?」
ニヤニヤとした顔にこちらも遊ぶようにニィッと笑み返し…囁き返した声は甘く低く…近づけば、身に刻まれた呪いの甘い芳香が、雄の理性を削ぎ落とすように鼻孔を満たさんとするようで。
■エルド >
気に入ってくれたか、その問いは是だ。
体が火照るような感覚を抱きながら、頷き。
「なんだよ、いい男が相手だぜ? 少しは安くしてくれよ」
返された笑みは扇情的に見え
生唾を飲み込んでいれば鼻に香るのは甘い匂い。
それを嗅いでしまえば、理性は更に削られ
早く抱きたいと願うようにまでなってしまい。
「……手近な宿でも探すか。んじゃ、行こうか」
男へとそう告げたのならば、残った理性で
火照った身体をできるだけ沈めながら、踵を返し
男を連れて宿を探すはずで。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からエルドさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からヴェルソートさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にラミラさんが現れました。
■ラミラ > 「なるほどなるほど。学院で何か新しい事やってるんデスねー。」
ペア席の一つを陣取り、ぱたぱたと足を揺らしながら話を聞く奇抜な様相。
最近この界隈が少々賑やか、という事で様子見をしに来た所だ。
確かに周囲には学生やそれを教える教職員のような人が多い。
カフェの利用客もそれに準ずる、という所か。
「ふふ。ありがとです。もう行っていいですよ。」
ちちんぷいぷい。目の前で軽く人差し指を振れば先ほどまで席に着いていた学生はふらっと立ち上がって店を出て行った。
大人しく話を聞いてもよかったのだが、相槌打ったりも少し面倒だった所。
軽い暗示で喋ってもらったという事だ。
…特に目をつけられた様子もないようだけれど。とわずかばかり気配を伺う。
何もないですねぇ、と笑みを浮かべて甘く味つけされた紅茶をいただく。
何なら一人くらい食べちゃってもいいかなぁと思いながらカフェの時間を堪能する。
変わった風貌である。先ほどの事といい、誰かの目に留まっても不思議はないのだが…?
■ラミラ > こくり。紅茶のカップが空になる。
少し思案した後…。
「もうちょっと面白い事がないか、探してみましょうか。」
そう呟くと席を立ち、店を出ていく。
テーブルの上に硬貨だけが残されていた。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からラミラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」にセリアスさんが現れました。
■セリアス > 先日依頼した、隊商護衛の仕事の反応はどうかと、数日ぶりにギルドに足を運んだ商会主。
中を伺いいつものように賑わっている様子を見れば、自分の店もあやかりたいとばかりに数度頷いて。
建物の中に足を進めてゆき、ちらりと依頼が張り出された掲示板を見やる。
自身の頼んだ依頼も残っている。つまり、まだ此方が限度として設定していた人数には至っていないということだ。
……序に、前回見つけた妙な依頼も探すが、見当たらないので少し、ほっと息を吐いて……
「どぅも、お疲れ様です。ええ、はい。依頼のほぅ、状況はどんなものかと」
依頼受付のカウンターに居る何時も冷静かつ丁寧な女性の職員に会釈を向け挨拶をして。
珍しく恐縮そうな表情を見るに、あまり請負状況は良くないのかもしれない。
そのまま、その部屋の隅のほうにある相談用の席へと案内されてゆき
■セリアス > 職員が差し出した名簿には幾人かのギルド所属の冒険者の名前があった。
けれど、パーティーでの請負は無かった。
純粋に人数が欲しい遠出の隊商、思わず常に浮かべる笑みを薄め、困ったように唸る。
「おやぁ。……参りましたね。いつの間にか、ウチの商会の悪い噂でも流れてるんですかねぇ?」
ちらりと職員を見やれば、首を振って否定される。
どうやら、九頭竜山脈にあったダンジョンの一つに未踏破部分が見つかったらしく。
期間をかけたダンジョンアタックができるパーティーはこぞって其方に向かっているとのこと。
話を聞き終われば、腕組みをしてソファの背もたれに体を預け、天井を眺めては瞳を閉じる。
「それは……詮方ないことだ。私だって、冒険者ならそっちに行くし、
なんなら其方に人を雇うよう依頼を出しなおしてもいいくらい。困りましたね」
なんなら、もう少し報酬を上げましょうか、等とぶつぶつと独り言が始まる。
こうなるとこの男の考え込む時間はそれなりに長いことを知っているのか、
職員は一旦席を外すと断りを入れ、男が何かしら結論を出すのを待つ方針らしい。