2022/02/02 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にミンティさんが現れました。
ミンティ > 朝早く。まだ夢の中にいるような時間にお店の扉をノックする大きな音で起こされた。何事だろうと、おそるおそる窓から外を窺ってみたら、何度か取引をさせてもらった馴染みの冒険者の姿。
家を間違えた酔っ払いや、強盗なんかの類ではなくて安心しつつ、パジャマに上着だけを羽織る姿で表に出て用件を聞く。どうしても急にお金が必要になったから、適当な品物を引き取ってほしいという話。
たしかにこんな時間では質屋も開いていないだろうと納得したけれど、どうしてよりによって自分を選んできたのかは、わからないまま。
眠い目をこすりつつ鑑定を済ませ、これからも贔屓にしてもらうのを約束に、すこしだけ下取り価格に色をつけ。
商談がまとまったあと、何度も感謝を口にしながら去っていく冒険者の姿をお店の外まで見送って、大きな欠伸を。

「ふあぁ……」

いつも目を覚ますより、かなり早い時間の起床になってしまった。とはいえ、今から寝直すのも、と考える。
大通りから離れた小さな商店街は、まだ静かなもの。日の出までまだすこしかかりそうな時間だから、ひとけがないのが当然なのだけれど。

ミンティ > 見送っていた背中が遠くなると、ふうと一息。どうせ早起きをしたんだから、今日の朝食はちょっとだけ手がこんだものにしてみようか、なんて考えて。まだすこし眠たげな顔のまま、ふらふらとお店の中へと戻っていって…。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からミンティさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」にセリアスさんが現れました。
セリアス > 荒くれもので賑わう冒険者たちの集う場所。
ふらりと黒尽くめの男が扉をくぐり、慣れた様子で依頼受付のカウンターへと進む。
いくらか馴染みのある受付に軽く手を振り挨拶を贈りながら、外套の内に手を入れ
依頼の書かれた紙を差し出す。

「どぅも。先日の護衛は質も礼儀も良くて大変、助かりました。
 また、同じような依頼なんですがねえ。今度も、良い人達とご縁があればよいのですが」

隊商の護衛依頼。自分の店でも募っているが、腕に自信があるものを手っ取り早く集めるには此処のほうが話は早い。
受付の女性は慣れた様子で依頼用紙の内容を精査し、問題はなさそうだと受領の印を押す。
それを如何なる魔道具か、一枚別の用紙に転写すれば、それをそのまま別の職員が受け取って素早く依頼が張り出される掲示板へと持って行って。

何時もながらに手際のよい様に関心したよう、男は一人頷いた。

セリアス > 「そのくらいの手際が無いと、廻していけないのでしょうねぇ」

王都に集う人々は思想も価値観も多種多様となれば、それらに留意しながら依頼者と請負者をつなぐ仕事など、あらゆる緩衝を担う技術や手管が無ければ上手くいかない生業だろう。
素直な関心の言葉を漏らしながら、戯れのように小さく拍手をして見せて。
冷静に会釈で返してくる窓口担当と、ひらりと手を振り奥に戻る掲示を担った職員と。

いずれも人好きのする所作や恰好、表情。これらも職業柄なのだろう。
自分のところの職員に、そのうち技術的なことを講習してもらう依頼でも出そうか、などと思い付き。

依頼に興味を持った請負人は、名簿なりに纏められ、また後日に確認できるだろう。
手続きの証左となる札を受け取って一旦、カウンターから離れる。

ふと、掲示板に寄ってみれば、依頼も様々だ。

商売の、あるいは別のことを依頼する際の参考になるものはないものかと、
赤い瞳を細めて依頼書を見回していく。