2022/01/24 のログ
ご案内:「ヴァルケス武器防具店」にコルボさんが現れました。
コルボ > 店の非常勤の店員として勤めることとなり、
客足が途切れている間に帳簿を整理していく。

月末なので仕上げにかかっている、のだが、既製品とはいえイーヴィアの鍛えた武具を求めて訪れる客は多く、
思うように進まない。

「居残って仕上げるかねえ……。」

独り言ちながら、店内を眺めつつ。
……この店で窃盗、強奪をする物好きなどいないだろうが、ひとまず目を光らせて。

コルボ > 冒険者の駆け出しらしい若者が店内を覗き込みながらおそるおそると言った具合で入店するのを認める。
動きは堅いが決意に満ちた表情……、おそらくは店の噂を聞きつけて、
資金をかき集めてきたというところだろうか。

ひとまず声はかけずに様子を見てはいるものの、武器を眺めているうちに
大剣の前に立ち止まって手に取っている。顔をしかめている。

持ち上げてはいるが、振り回すには体の鍛えようが足らないのは明らかで。

だが、それでも、夢や明るい未来に思いを馳せて先走っているのだろう、
開けたスペースに持ち出して上下に振って様子を確かめている。

(……お)

意外なことにその駆け出しの振りは悪くない。思ったよりも足腰はしっかりしている。
それでも腕の力に難があるのか、時折武器に振り回されていて。

コルボ > やがて肩で息をしているところに近づいていきながら剣の中でも刃の厚みがある、
柄に飾りがある代物……、ナイトリーソードの一種を手にする。

「おい、これ使ってみろ」

 大剣と比べれば見劣りする平凡な武器。きょとんとしている客はさらに突き出される柄を握り、軽く振ってみる。

「依頼、冒険なんざ戦いだけじゃねえ、振り回すにも苦労する武器よかそっちのほうがお前に向いてる」

 話しかけられながら柄の飾りに目が行けば

「そりゃ飾りじゃねえよ重りだ。手元に重心持たせるための立派な部品だよ。
 そいつの重心を意識して振り回せば刀身が長かろうが早く戻せる。
 振る、てより回転させるみたいな感覚だ。
 乱戦になった時にこいつで相手の顔面滅多打ちにも出来るしな」

コルボ >  コルボの言葉に従って振ってみれば、元々体幹はいいのだろう、すぐに軽く舞うように剣を振るってみせて。

「派手に一発一発叩き込むのもいいがな、戦いは数だ。基本手数もそうだ。
 ……お前、これから戦い方を覚えるんじゃないのか?」

 驚いた様子で見つめてくる客に頭を掻いてみせながら

「そら自分の得物が定まってない時点で分かるよ。いいか、まずは生き残れ。
 何回も依頼受けて、生き残って、その中で感覚を掴め。
 剣もただ使うんじゃなくて、鈍器が欲しい時は鞘でぶん殴れ。
 ここの武器は堅実な造りだからちょっとやそっとじゃ歪みやしねえさ。

 これ使って攻める機会が掴み切れないならその時にまた別の武器を考えろ。」

 少し釈然としない、夢を見て志を掲げた客は迷いかねていたが、

「……無理に武器振り回して肩で息する奴と、初陣で堅実に戦って仲間を助けながら帰還する奴。
 あとあと女に繋がるのは後者だぜ?」

 ニヤァと笑うコルボの言葉に顔を左右に振って明らかに狼狽しているのを見ながら

(あー、こいつ淫魔に見つかったら人生終わりそうだなー)

 逆転なしの女性上位な結末を思い浮かべつつ
 

コルボ > 「一人で戦うんでなく仲間と連携、自分の役割を最初はしっかり果たす。
 それを意識しながら最初は現場を肌で感じてきな

 ……なんだったらその剣買うなら、最初に何回か組んでくれる知り合いの冒険者紹介するけどどうする?」

 ……どうやらこれから仲間を探すつもりだったようで、表情が揺らいでいた客は、やがて頷いて会計を申し出る。

「はいよ、毎度あり」

 会計をしながら剣を布で包み、更にラウンドシールドとハンティングナイフをカウンターに乗せる。

「あ? 盾とナイフは俺の奢りだよ。金は払ってやるから餞別にもってけ。
 その代わり他の金は軽くてもいいから一式そろった鎧にまわ、ここで?」

 どうやらおまけが効いたのだろう、コルボに鎧を見立てて欲しいと言われれば頭を掻いて。

「だったらこれにしとくか?」

 そう言うとブリガンダインを持ってきながら、高い装着性と修理のしやすさが売りであることを説明して。

コルボ > 「……少し足は出るが、まあそこはおまけしといてやるよ。
 その代わり次はおまけなしだからな。耳揃えて持って来いよ。」

 何気に次も利用するように含めつつ、いくらかの路銀を残して清算し、
 後は体に合わせて鎧の留め具を調整して引き渡す。

「大通りに『銀のツバメ亭』って酒場があるから、そこのマスターにコルボからマイラとアニスと組めって言われたって伝えろ。
 そいつらクセはあるけど腕は確かだし、お前が新人だって分かれば一通り教えてくれるだろうからよ、
 現場で体に叩き込んできな」

 紹介したのは僧侶と弓手。コルボと割り切った肉体関係で繋がっている女冒険者達であり、
 新人狩り(隠語)を趣味としている訳アリ達で。

(もし童貞だったら、筆降ろしとけば化けるかもだしな)

 頭を下げながら店を後にする客の背中を見送りながら帳簿の整理に戻る。

ご案内:「ヴァルケス武器防具店」にイリスさんが現れました。
イリス > 店を出て行った若者と入れ替わりに店に入ってはカウンターや並ぶ商品に目を向ける。
そして最初は商品が並ぶ棚に足を向けては置かれた商品、メイス系を眺めて考え込むようにして。

「どれにすっか……出来るだけ頑丈であいつを殴っても問題なさそうなのは…」

出来れば今使っているものと同じものが好ましいがあれはそもそもよその国からの持ち込み。
同じ物の購入は出来ないと考え代用品を探すのだがどれも納得が出来ないというように考え。
買うか買わないかとメイスを眺めて考え込んで。

コルボ > 若者と入れ違いに入って来たシスター……、迷わず、というか
どこか背筋が伸びた感じでメイスに視線を巡らせ思案顔の様子を伺いながら。

「あんた前衛に出るタイプか? ここにゃ加護に共振するような代物はあんまないけど、
 どういうの探してんだ?」

 ここまで真剣な眼差しでメイスを物色するシスターも最近珍しいのもあって声をかけ。

イリス > 長さは良いが思ったよりも重い、重さがいいは短い、凶悪さが足りないなど吟味をしていればかけられる声。
伸ばしかけた手を引っ込めて声の方へと視線を向け。

「あ?そうだよ、見えないか?加護は構わねーから頑丈で良い感じのを探してるんだよ」

振り返ればシスターとは思えない口調でそうだというように頷き。
どういうもんかと言えばと、大体の長さと重さ、そして一撃でダメージを与えれそうな物。
シスターが持つようなものではない特徴を並べていく。

コルボ > 「ふむふむ。ん-、メイスじゃないと駄目か? 単純な鈍器でよけりゃあっちにもあるぜ?
 店長が色々試したり口伝で再現したよその国のやつとかよ」

 力に任せて叩き潰すもの、取り回しの良さで重量を活かすもの、シンプルな性能を突き詰めたものでは物足りない、というのであれば、
 試作品の中のほうに可能性はありはしないかと。

 鉄鞭や金砕棒など、東方の武器がある一角もあると紹介して。

「あとはモルゲンシュテルン、鎖ついてない奴とかよ」

イリス > 「メイスの方が持ち運びしやすいだろ?純粋な鈍器は……ゴブリンを勝ち割るにはいんだけ度、あいつを殴るにはちと悪いかなってな。
へぇ、そんなのもあるのか?」

自分が当たり前に使っていた物が案外手に入りにくい様子に目を丸くし。
単純な鈍器と聞くとそれはと少々困り顔。
しかし東方の武器があると聞けば興味をもち。

「モルゲンシュテルンも悪くねーんだが……なあ、これのもう少し短いのってないか?」

それも悪くはないがと考え、東方の武器に目を向け目についた金砕棒。
今使っているメイスに似たデザインに短いのはないかと問いかけ。

コルボ > 「ゴブリンを……。」

 思った以上に戦い慣れしていることを感じ取りながら首をかしげて

「あいつ? ああ、それか? 確か、ここには出してないけど……。
 ちょっと待ってくれ。この間目録見た時にあった気がする。」

 帳簿をつける関係で在庫一覧にも目を通しており、少し考えてからそれに思いあたると
 カウンターの裏に回って数冊目録を引っ張り出すと手早くめくって。

「あああったあった。店頭に並べてないけど一本あるな。奥から出してこようか?」

イリス > 「ゴブリンやオーク程度かち割れねーと旅は出来ないだろ?」

今でこそ居ついてしまったが元は旅をしていた身。
シスターではあるが冒険者に近い生活をしていた様子を滲ませ。

「ん、あぁ……旦那って言えばいいのか……。
あるのか?だったら見せてくれねーか?」

あった気がするという言葉に本当かと目を輝かせ。
目録を取り出せば近くへと寄っていき。

「あるなら頼む。気に言ったら買うからよ」

もし手に馴染むから買おう、そう決めて持ってくるように頼んで。

コルボ > 「程度っていうけどかたや群れるわかたや駆け出し程度じゃ蹴散らされる、
 シスターが単独で潰せるもんじゃねえぞ」

 集団戦の基礎を、高い膂力を相手にどう立ち回るか。
 ……おそらくはどちらも持ち前の”それ以上のパワー”で圧倒しているのだろう。
 単純な鈍器に難色を示しているのは加減が効かない

(……なんで加減が必要なんだ?)

 とか考えていたら

「旦那」

 夫婦喧嘩の凶器を探しに来てた。

「とりあえず持ってくるけど、旦那殺さないように使ってくれよ」

 殺人ほう助で捕まりたくないと露骨にいいつつ顧客の要望には率直に応じて
 少し埃をかぶった包みを持ってくると、まさに今持っている得物に近いそれが姿を現して。

イリス > 「数は多いけどな、脆いから殴っちまえばゴブリンは楽だろ?
オークは少し面倒だけどな。シスターがやれる程度に本業が負ける訳ねーだろ?」

すっかり慣れてしまっているせいかどちらも戦うには面倒という事を奇麗に忘れていて。
むしろ何で勝てないと不思議そうにする武闘派シスターがここに居て。


「そうだよ、素手で殴っても全く堪えねーからな。
それぐらいないと相手になんねーんだ」

殺さないようにと言われるが今まで勝った事はなく。
その程度でどうにかなるのかとつい考えてしまい。

そうして待っていれば埃の被った包みを持って戻ってくる男。
それはまさに求めてるモノに限りなく近い物。
許可を取ってから手にし、重さなどを確認しようとして。

コルボ > 「夫婦揃ってフィジカルおかしいだろ。子供出来たらどんだけサラブレッドが出来んだよ」

 かたや並の戦士を凌駕するシスター、かたやそのシスターの素手を耐えきるダーリン。
 うんこれ人の形をしたオーガが生まれるな! 出来れば美少女であれ。

「まあでも、夫婦喧嘩でも手を抜きそうになさそうな雰囲気は感じるからな……。
 まあ手に取って確認してみてくれ。あと、今まで使ってる得物はあるのか?
 他所の国の武器ってなら、サンプルに置いといた方がいいかもしれないし下取りすんぜ」

 ……少なくとも、整理しきれない情報量を感じ取ってからのカンだが、この客はこの国出身ではない気がして

イリス > 「そうか?冒険者なんだから普通だろ?こ、子供はまだはえーっての!」

特に自分は強いとは思っていなく、純粋に普段から殴っている男、
旦那と言える相手が頑丈なんだと口にし。
子供と聞けば顔を赤くして早いと慌て。

「私は全力でもあっちがな……。
そんじゃ遠慮なくそうさせてもらうな。今の獲物は持ってきてねーな。
あれだぞ…これぐらいの長さで先に棘がってタイプだな」

手にした獲物の長さと重さは丁度いい、棘は少し多いが許容範囲内。
悪くはないと軽く振って確かめ、獲物は流石に今日は持っていないと告げて。

コルボ > 「ちゃんと生き残ればそれもありえるんだろうけど、油断して、が結構あるからな」

 実際経験を積めば立ち回りを覚えて同様の戦果は挙げられるかもしれない。
 問題はそこに至るまで、なわけで。

 というかうぶである。むしろここまでのやり手と身を固められる旦那さんと出会えてよかったと思ってしまい、
 少し顔が緩む。

「相当強いんだな……。んでも冒険者だったら俺も名前知ってそうだが、誰だ……?
 だったら今度持ってきてくれよ。
 なんだったら持ってくる前提で下取り価格引いた清算にしとくか?」

イリス > 「そりゃ油断するのがわりーんだろ。どんな相手でも油断するのが悪いんだ」

例えどんな相手でも油断をすれば格下にすら負ける。
なので自分は決して油断をする事はない、なぜ油断するのかと不思議そうにしてしまい。

何故か男の顔が緩みなんだと睨んでしまい。

「理不尽につえ―んだよな。全力で殴っても笑ってるしよ。
ん。私の旦那の名前か?ザールってんだよ、もしかしたら知ってるかもな。
そうだな、修理で持ってこさせてもらうか、売るつもりは今はねーけどいいな?」

コルボ > 「それが理想論どころか基本なんだけどな、不思議なことにある時ふっとその基本が出来なくなったり
 おろそかになって死ぬ奴が多いんだよ。
 なんか教義的な奴でそういう教えとかたとえないか?」

 ある種の哲学。基本がしっかりしていればそうそう死ぬことはないのだ。
 さっきの客の装備を堅実で基本的に整えたのもそういうことで。

「ん? ああいや悪いな。旦那とすげえ仲いいんだなって思うとついな。

 ザール? ザール? ……龍化のあれは都市伝説だろ? え? 実在?
 今家にいる? ん?」

 あれこれ冗談言ってる顔じゃねえぞ。

「んじゃあ、今のところは下取り価格はなしで通常にしとくわ。」

 普通のメイスより値は張るが、それでも武器の希少性と握り心地から並のメイスより遥かに高い信頼性は感じてもらえるだろうか。

イリス > 「強くなったって勘違いするからだろ?私は自分が強いとか思ってねーしな。
変にそう思うから早く死んじまうんだよ。
私の知る限りはねーぞ」

気の緩みと強くなった勘違いをしなければいいとあっさりと告げ。
それを守れれば幾らでも上に行けるんだという考えを口にして。

「そりゃなんだかんだでな。
都市伝説?そんなに立派なもんじゃねーぞあいつは。
今は仕事で出かけてるよ」

自分にとっての旦那は意地が悪くエッチな男、都市伝説と言われてもピンとこず。

「それでいいよ。で、いくらなんだ?」

振ってみれば手に馴染む良い物、これは今買っておかなければ損だと買う気になり。
幾らだと問いかけては財布を取り出して。

コルボ > 「……典型的だな。そりゃ、知る前に野ざらしになってるし仏さんも即餌になってんだよ。」

 絶対敵に回してはいけない、付け込めない相手。
 更に言えば頭打ちの感覚が感じられない。
 それこそ旦那のようにフィジカルでフィジカルを圧倒するしかない。

「龍化否定しねえし。旦那ってどんな武器使ってんだ?
 得物はなんとなく聞いてるけどこう、魔剣なのか素材重視のシンプルなやつなのか。

 っとこんぐらいだな」

 高いには高いが唯一無二という希少性を差し引いても十分イケる金額を伝票で提示して。

「あとここにサインしといてくれ。手入れとかの参考に記録残しとくから」

イリス > 「私は難しい事は考えてねーぞ。油断なんてのは足元をすくわれるだけだしな。
その辺を弁えれるなら大物になるってな」

その辺りの自覚が長生きのコツだという持論。
それを忘れない限りはどれだけでも上を目指せるのだと笑い。
それでも勝てない相手もいたりするのだが。

「ザールの獲物か…?確か剣を持ってたよな。
それに龍化って言っても見た事ないしな…。
流石に剣の種類はわかんねーって」

そして示された金額は高いが何とか買えるもの、迷わずに代金を置き。

「ここにサインだな。……っと、これでいいか?」

代金を置きサインをする、これでこの武器は自分のものだと思えば笑みを浮かべて。

コルボ > 「実際死ぬ奴は難しいっていうか、応用や発展考えるつもりがドツボにはまってることもあるしな。」

 そう、実際単純に敵の想定をきちんとして、きちんと対処して、きちんと帰ればいい。
 そこに戦いを持ち込む必要もない。
 冒険者、まっとうでない稼業である以上戦わないといけないという”呪い”にかかってることに気づけない者の大半は死ぬ。

「まー、門外漢なら見てもそういうもんか。
 なんかドラゴン食ったから出来るようになったっていう噂、都市伝説?
 そういうの聞いたことあってな。

 おうおっけーだ。壊さない程度に振り回してくれよな」

 あの店長の作だ、ドラゴンを打ちのめしても壊れることはないだろうが念の為。
 ……その念の為を、死なないための予防線を自分は張れる側だと思いつつ。

「またなんかあったら連絡してくれや。
 つか、イリス。か。あんたの得物はそういう手合いでいいってことだよな」

 帳簿の名前を目にして、名前を呼びながら今後を考えて要望を書き留めておこうと。

……そういうものを求める客がいたと店長に言えば、更に熱が増して挑むかもしれない。

イリス > 男のいう事は全くごもっとも。
変に欲を出したり別な事を持ち込むから帰れなくなる。
命を懸ける仕事からこそそれを大事にする必要があるのに別に気を向けるからと思わずに溜息を吐き。

「私には長いか短いかしかわかんねーって。
あいつがドラゴンを……?それなら私にも食わせそうだけどな。

これだけの品なんだ、早々壊すかよ」

これだけの品ならあいつも痛いの一言は言うだろう、そう考えては笑みをが浮かび。
もし実際に痛がればそこは加減をするが先ずは全力で一撃は基本。

「何かあったらまた来るって。
シスターが刃物も変だろ?私はこれが性に合ってるんだ」

そして買った獲物を肩に担げば妙に似合い、また来るといえば機嫌よく店を去っていく。

ご案内:「ヴァルケス武器防具店」からイリスさんが去りました。