2021/12/09 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にミンティさんが現れました。
ミンティ > 寒風が吹く大通り。手押し車のハンドルを両手でしっかりと掴みながら、ごとごとと車輪を鳴らして前へと進む。季節のせいか早足の通行人が多い中、重たい荷物を運んでいるせいで、あとから来る人たちにも次々と追い抜かれながら、白い息を弾ませていた。
年の終わりだったり、なにかしらの節目にあわせて、お店に並べている品物の手入れをする。今回も、そろそろそんな時期だろうかと考えて、同業者から必要なものを借りてきたのはいいけれど、毎度へこたれたくなるような重労働だった。

「はぁ……」

休まず手押し車を押し続けていたせいで、痛くなってきた手のひらに息を吐きかけてから、あらためてハンドルを握る。毎回こんな苦労をするくらいなら、次からは荷運びの人手を雇った方がいいかもしれない。
そんな風に考えながら、またゆっくりと歩きはじめて。途中、立ち話をしている人たちを前にすると、すみません、と声をかけて道を開けてもらって。

ミンティ > ときどき道の窪みに車輪を取られたりもしたけれど、そのたび親切な人に助けてもらったりして、どうにかお昼になる前にはお店へ戻ってくる事ができた。
今度はこの荷物を店内に運ぶのかと思うと、行動する前から疲れ果ててしまいそうになる。それでも、あともうひとがんばりだからと小さくこぶしを握ると、軽いものから抱え上げ、運び入れていって…。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からミンティさんが去りました。