2021/11/10 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にミンティさんが現れました。
■ミンティ > 骨董品や奇妙な品物を多く扱う自分のお店には、変わったお得意さまも多い。今日はその中の一人の家へお邪魔していた。以前から取り置きを頼まれていた商品をまとめて購入してもらえて、おかげで結構な稼ぎを得られた。
去り際に呼び止められて夕食のお誘いを受け、食事の席でお得意さまが語る古い品物の話を聞いている間に、外はすっかり暗くなっていた。
さすがにそろそろ帰らないといけない時間。今回の取引についても再三のお礼を言って家をあとにする。外に出てみると夜風が冷たくて、帰りがこんな時間になるなら、もうちょっと厚めの上着を身に着けてこればよかったと小さな後悔。
「……こんなところで、寂しくないのかな…」
立ち止まっていても帰りが遅くなるだけだからと、カーディガンの前をしっかりと閉じ、寒さに肩をすくめながらも歩きはじめる。
このあたりは住む人もすくなくて、おばけ屋敷みたいな空き家も多い。お得意さまからすると、このくらいの静けさがいいんだという話だったけれど。