2021/10/30 のログ
■リゼル > 「まぁね。
好意は早いうちから伝えておいた方が、わかりやすいだろう?
それで嫌われてしまったら、まぁ仕方ないと諦めるだけさ。」
「そうか、ありがとう!」
笑顔で礼を伝える。
食事だけ、と念を押された様な語調。
少年も、あわよくばその先も、と期待していたクチだが、
それは流石に高望みしすぎの様だ。
でも、近頃ずっと一人旅だったし、
食事の相手をしてくれるだけでも少年にとっては嬉しいものだった。
■ティナ > 「好意と下心は別な気がするんだけど…。
私はあんまり気にしないけど、気にする人はするしね」
好意じゃなく下心な気が凄くするのだが絶対とも言いきれずに歯切れが悪くなり。
食事だけでも笑顔でお礼を言われるとそこまで喜んでもらえるなら悪い気はせず。
買い物を終えれば真っ直ぐに戻る予定だったので食事ぐらいはいいかなという気持ちもあり、あわよくば奢って貰おうと考えても居て。
それは別としてこの店に望むものはなく、次の店に行く事も少年へと告げて。
■リゼル > 「そうかい?
僕は好意を持つ異性とは、
願わくば深い関係も……なんて思ってるから、
好意は即ち下心だと思うけどね。
……あ、でも今回は食事だけなのは心得てる、大丈夫。」
と、自分の考えを伝える。
軟派ではあるが、正直ではある。
……ただ、それが災いして騙されたりトラブルに巻き込まれたりしやすそうだが。
「じゃ、ひとまず……
次の店もご一緒させて貰うよ。
どこに行くかは決めてるのかい?」
■ティナ > 「そう言うのは女の子相手に言わない方が良くないかな。
ただ単にシたいだけって聞こえるよ?
今回はって所が気になるけど」
次の時にはそれ以上もなのかと思うと本当に素直だと思うしかなく。
少年はなんとなくだが、そっち方面で大変な目に合いそうだと思え。
「決まってないから適当にかな。
それじゃ行こう」
そう声をかければ先ずは店を後にする事となり。
その後は適当に目についた別の武具店に入り物色。
探し物があってもなくてもその後は少年と食事へと向かい、楽しい時間を過ごしたはずで。
■リゼル > 「んー、そっか。
それは悪かった。
……でも、したいだけじゃなくて仲良くなりたいのは本当だよ。」
少年は元々祖国では王族。
……好意を伝えれば割と従ってくれる人ばかりだったが、
それは身分のおかげであった事の自覚が足りてなかった。
今や少年は一介の冒険者風情、
あんまり祖国と同じ様子ではうまくいかないというのに、
ティナの一言でようやく気付き始めたか。
「じゃ、行こうか。
何か食べたいものがあったら言っておくれ、御馳走させて貰おうか。」
そう言いながら、次の店へと……。
その後二人で食事には行けた様で、
少年は久々に誰かと食事を共にできて幸福な時を過ごせた様だ。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/武具店」からティナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/武具店」からリゼルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」に影時さんが現れました。
■影時 > 王都にはいくつか冒険者ギルドが点在するが、その朝はだいたい何処も決まって同じだろう。
朝一番に張り出される仕事の奪い合いだ。
蓄えがなく、食い詰めたものにとっては内容の是非は抜きとして、日銭を稼がなければ糧も得られない。
駆け出しの初心者であれ、賭けに負けて素寒貧になった中級者などであれ、よりよい明日を得たいならなりふり構えない。
時折騒動じみた様にもなる朝が過ぎれば、昼まではある種の凪めいた静けさが降りることだろう。
王都の一角、平民地区に開設された冒険者ギルドに属する或る者はだいたいこの時間帯に扉を開く。
騒動の類が嫌いなわけではないが、朝の鍛錬を全てこなして住処たる宿を出れば、大体この時間帯になる。
「――……今日も一通り捌けた後、か。目ぼしいのが残ってりゃァいいんだが」
そう嘯く影は、丈長の濃茶の羽織と腰に刀を帯びた姿をしていた。
この手の姿をするものは皆無ではないが、決して多くもない。
だが、ギルドに在籍するものとして顔は知られているのだろう。それも少なからず仕事をこなしたものとして、だ。
入り口から入って奥の受付に立つもの達の挨拶に片手を挙げて応え、依頼が貼りだされる掲示板の方に足を向ける。
■影時 > 「流石に手間のかかりそうなもの、ばっかりか。……いやまァ、そりゃ当然か。
最近の気候に加えて今の頃合いで採取の類は捌けてンのは、易そうなのが来てたか。
……程々で稼げると言や稼げるとすると、地下水道の掃除かよ」
冒険譚になりそうな、「何処其処地方に出たドラゴン退治・緊急」のような案件はない。頻繁にあっては困る。
よく見かけるのは生活に密着した類、あるいは多少ながらも後ろ暗そうな類のものだ。
冒険者ギルドは仲介役であるが、依頼を発布する際にその内容の違法性の有無は少なからず審査する。
が、例えば手紙の配達の依頼でその受け渡し先が、危険地帯にお住いの誰某宛て――というのが、違法であるかどうかまでは精査しない。
否、精査のしようがない。裏取りは手間とコストに見合わない。
そう言った仕事を拾って狙うのが、この刀を帯びた影、否、男の仕事の取り方だが、今日はそうでもないらしい。
「地下に潜るとなりゃァ、あれか。また処分できる服か匂い消し仕入れなきゃならんか」
数度経験したのだろう。無精髭が生えた顔を辟易した風情で歪ませ、肩を竦める。
地下水道に巣食うのは鼠ばかりではない。
浮浪者もそうだが、錬金術師が適切な処理をせずに流した廃液が魔物と化すこともざらの案件だ。
■影時 > 「取り敢えず……少し様子見して他の連中を募ってから遣るか、それとも一人で遣るか、か」
以前遣った時のことを思う。この手の仕事で最善手と云えるのは、一人で遣らないことである。
苦楽を分かつという意味でもそうだが、不測が起こりがちな仕事でもある。
掃除というのは簡単だが、死の危険も否定できない仕事だ。
不潔な鼠の牙に噛まれた場合、病の危険がある。通路一杯に膨れた粘体(スライム)に呑まれたら、溶かし殺される。
故に装備を整える必要もある。
次第によっては、装備を使い捨てることにもなりかねない。
駆け出しが依頼文をよく読まず、リサーチをせずに依頼を引き受けて痛い目を見るということも、偶に聞く。
故に掲示板に貼られた貼り紙は、まだ剥がさない。
他の仕事を物色する。規模としては単独或いは数人で片が付くものがあれば最良だが……。
■影時 > 朝に貼り出された依頼の張り紙は、大半はその痕跡を残して失せている。
それでも残っているものはある。それらを仔細に見てゆけば、其れが達成可能か否かの判別は付く。
己が力を出し惜しみする訳ではないが、余所者としての分は少なからず弁える。
最低でも、地形が書き換わるようなゴリ押しはするまい、と。其れは余所者としての分際を超えている。
それに何より、任務の達成手段としては最良ではない。
「……――ん、ああ。こいつなら丁度良いか」
掲示板の片隅に一つ、ひっそりと大きな張り紙の陰に隠れるようにあったものがあった。
しゃがみこみ、その記載内容に目を通す。
数呼吸程度の熟慮の時間を経て剥がし、受付に持ってゆこう。
ギルドに隣接する酒場で腹ごしらえを終えれば、直ぐに出立する。仕事は早い方がいいと――。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」から影時さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 公園」にボブさんが現れました。
■ボブ > (少し暖かさが戻った感じの昼下がり、王都での用事を済ませた男は飲み屋が開くまでの時間潰しに
公園へとやって来て、沿道をぶらりと歩いていたが、ちょっと休憩とばかりに沿道傍の四阿へと入り、
そこにあった長椅子に腰掛けて、少し深めに息を吐いていく)
「ふぅ~~~、これだけ暖かい感じだとそこら辺の芝生に寝転んだら、そのまま眠っちまいそうだよな。
……でもその誘惑に駆られそうなくらい、今日は暖かいんだよなぁ~」
(椅子に腰掛けながら、目の前にある芝生に目をやり、そこで横になりたいという欲求を感じつつも
それに抗い、今は何とか長椅子に腰掛けたままでいるか)