2021/10/24 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にカシアさんが現れました。
カシア > 日が傾き始めた夕方の王都平民区。
人が多いだけあり、夕暮れが近付いても通りの活気は失われず増すばかり。

「ええと、薬に携帯食料と衣類……うん、大丈夫ですねっ」

赤いエプロンドレスの少女が広場の噴水の縁に腰を掛けている。
大きな買い物袋の中身を覗いて、飼い忘れがないか一つ一つ確認をして。
購入品のリストに漏れがないことを確認して満足そうにうなずく。

「せっかくのお休みだったから買いすぎちゃった……。
でも、たまには私服で出歩くのも楽しいかもです。
……よしっ、明日からまたギルドのお仕事頑張ろう」

持っているだけで腕が疲れてしまう買い物袋に困ったように苦笑する。
少し休んでから宿へ戻ろうと、通りをのんびりと眺めながら過ごして。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にタマモさんが現れました。
タマモ > 王都マグメール、平民地区のいつもの散歩。
最近は、なかなかに肌寒くなってきた。
そろそろ、屋根伝いの移動も考えるべきか…
とか、そんな考えを浮かべているも、今日は徒歩での移動である。

そんな折、通り掛る、広場の一つ。
夕暮れ時ならば、子供も帰る時間、寛いでいても、尻尾に絡まれる心配のない頃合だ。
ゆえに、気紛れに寄ってみれば。
寛ぐのにほど良さそうな場所に、腰掛ける少女。
いや、それだけならば、別に気にする事もないのだが…
もとい、可愛い子なら、少しは気にする。
ともあれ、まず目に付いたのは、その大荷物だ。
あれを持って、少なくとも、この場所まで来た訳か…と、当然思う。

「なかなかの買い込みよう、祝いか何かか?
これだけの大荷物とは、大変そうじゃのぅ?
隣、良いか?」

と、そんな言葉を掛けながら。
よいせ、と答えも聞かず、その横に腰掛けた。
まぁ、そうした時の、反応を見るのも楽しみだ、とはさすがに言えないが。

カシア > 「あ、こんばんはっ
いえ、そういうわけではなくて……あ、はい、どうぞ」

重い荷物から解き放たれ気が緩んでいたところに声を掛けられてびくっと肩を震わせて。
視線を向けて、王都でも珍しい姿に目を瞬かせる。
返事をする前に横に座られてしまえば、戸惑ったように追認の言葉を掛けて。

「えっと、この荷物はお祝い事とかではないですよ。
ちょっと買いすぎちゃって……」

休日に浮かれて買い込み過ぎたことを恥ずかしそうに伝えて。
少し恥ずかし気に細い指で頬を掻く。

「えと……貴方は……旅人さんですか?」

隣に座る女性の服装や、特徴的な尻尾を見つめ、そんな風に言葉を繋げて。

タマモ > 声を掛ければ、肩を震わせる少女。
まぁ、知らない相手がいきなり声を掛け、隣に座ればそんなものか。
あぁ、明らかに人間でない、己の姿も相まっているかもしれない。
挨拶代わりに、ひらりと手を振って。

「ふむ…すぐ必要ならば、言う事もないが。
一度に買い込み過ぎると、何かあった時、大変じゃぞ?
と言うか、ここまで来るのも、大変ではなかったか?ん?」

なるほど、よくある事か、と思う。
己も、時に気紛れに、不要なものも買い込むし。

「あー…いや、何かと問われれば…自由人?みたいな?
まぁ、そんな感じじゃ」

少女の問いに、軽く考えるも。
適切な答えもないし、いつものように、適当に答えておいた。
耳や尻尾は、まぁ物珍しいか。
それを見詰める少女の顔を、こう、覗き込むように、顔を寄せて。

カシア > 気さくにこちらへ手を振る少女の姿。
狐耳に九本の尻尾と見たことのない容姿に戸惑っていたが、
敵意もなく、可愛らしい容姿であれば警戒心も薄れて。

「んー、そうですよね。無駄な物も買っちゃったかもです。
あはは……実は少し重くって休憩していた所なんです」

その時は必要に思えて購入したけど、今思えば疑問が浮かぶものも多く。
実際に大荷物に苦労していたので苦笑して頷く。

「自由人ですか……? なるほど、気ままに色々度などする感じでしょうか?憧れちゃいますね。
私も冒険者なので、いつか遠出の依頼も受けてみたいな……なんて。
え、えと……ど、どうしました?」

自由人……旅人に近いのかなと思いながら旅する姿を想像して。
至近距離で綺麗な金色の瞳に見つめられれば、なぜだかとても恥ずかしく感じて。
咄嗟に背を反らして、赤く染まった頬に冷たくなった手を当てて。

タマモ > 初見での反応としては、適応の早い方の感じか。
すぐに薄れる警戒心に、あぁ、なるほど、と心の中で細く笑む。

「あー…あぁ、分かる、その気持ち、分かるぞ?
そして、それが知人に見付かると、またか…とかどうとか、言われるのじゃ。
人の事を気にするな、と言いたいものじゃ。
…まぁ、妾は人間ではないがな!」

うんうんと、その言葉に頷くも。
己の場合は、大荷物になったら手があるから、実は大して問題ない訳だが。
そこまでは、あえて言わない。

「ふふんっ、羨ましいじゃろう?
冒険者か…ふむ、それもまた、大変そうじゃのぅ。
………うん?どうかした、と言う訳でもないが。
お主に、ちと興味を抱いただけじゃ」

少女が思うのと、少し違うのだが、細かい説明は面倒で省きつつも。
無駄に自慢気に、胸を張ってみせる。
と、見詰めた時の、少女の反応を見れば。
くすっ、と笑い、背を反らす分、ずずぃっ、と更に顔を寄せ。
鼻先が触れ、吐息を感じる程に、顔を近付けてみせるのだ。

カシア > 「あはは、そうなんですよね。
こんなに買ったのパーティの子にバレたら怒られちゃいそうです。
……あっ、えと……そうなんですね」

同意して頷く相手の姿に、気持ちを理解してもらえて嬉しくなり笑い声をあげる。
同じパーティのしっかり者を頭に浮かべ今度は困ったように眉を下げて。

――人間でないなら、ミレー族?いや、噂に聞く妖怪かな?
邪気を感じないから大丈夫ですよね?と頭の中で考えつつ曖昧に相槌を打つ。

「大変ですけど、毎日が新鮮で楽しいですよ。
え……えと、それはどういう? っ、わっ、わわっ!?」

冒険者業は分からないことだらけで苦労の連続だけど、それ以上に充実していると笑顔で話して。
不意に近付く顔に戸惑ったように目を見開いて。
吐息のかかる距離で見る相手の瞳に吸いこまれそうになり。

「い……いやっ!
……あっ、えと、そ、そう言うことは人目のあるところだと、よくないかとっ」

咄嗟に手を相手の肩に添えて引き剝がす。
傷付けてしまったかと思い、押し出すように相手の前へかざした手のひらを振りながら言い訳を述べて。

話しやすく、いい友人として仲良くしたいという言葉を伝えようとすれば、
突然の接触に混乱した頭は、人目のないところでなら……というニュアンスで伝えてしまい。

タマモ > 「ぱーてー…あぁ、仲間の事か。
そうそう、そうなるじゃろうなぁ。
ふむ…?どうかしたかのぅ?」

お互いの理解を交わしつつ、少女の言葉にある単語に、軽く思い出すような仕草。
と、途中、何か曖昧になる反応に、かくん?と首を傾げてみせた。

「新鮮…うむ、新しい事と言うのは、確かに楽しい事…
ふふ…そう、確かにそうじゃのぅ?
…どう言う…どう言う意味じゃと、お主は思う?」

その気持ちにも、また賛同しつつも。
顔を更に寄せた時の、その反応に、楽しげな笑みを浮かべる。

「おっと…ふふ、そう言う事とは、どんな事か…
よぅ分からんしのぅ、妾に分かり易く、こっそりと、教えてくれんか?」

引き剥がすように、肩に添えられた少女の手。
その手を重ねるように、己の手を添えながら。
するりと伸びる、空いた手は、少女の腰に伸ばされ、逆に抱き寄せようと。
そんな混乱した様子を見せる少女に、そうした事の意味は知りながら。
知らぬ素振りを見せ、逆に、周囲には聞こえないように教えてくれと、少女に問う。
己の素振りを信じるならば、その意識はないままに、少女に今のように接していると、思わせるだろう。
そう思えてしまったら、きっと、強くは言えないと、そんな判断も考えてのものだ。

周囲には…まぁ、己も現れた時点で、そこまで近付いている者は居ない。
しかし、普通に、付近を歩いている者は居る。
そんな状況で、少女はどう反応するか…楽しみだ。

カシア > 「はいっ、そうですそうです。
え、えと、人間じゃないって……ミレー族……でもないですよね?」

首をかしげる仕草に、どういったものかと考えて。

「え……っ、えっと、お友だちになりたいとか……ですよね?」

笑顔を浮かべてこちらの回答を待つ相手の姿に言葉を詰まらせて。
無難な回答をするが、最後は相手に尋ねる様になってしまい。

「うっ……いえ、その、つまり……っ!
え、えっと……過度なスキンシップといいますか……きゃっ!
ま、周りを見てもお外でくっついている人、いないですし……」

再びの質問攻めにあうあうと口をもごもごさせる。
王国と文化が違うのかもと考えて、どうすれば失礼にならず伝えられるかと思案を巡らせる。
腰に手を回され体を引き寄せられても強い抵抗は行えず、相手の体温を感じて頬が熱くなってしまう。

「えと、寒くなってきましたし、私のお部屋でお話の続きをどうでしょうか?」

茹り始めた頭で出した結論は先送りで。
相手は無自覚に過激なスキンシップを取っているだけの様子。
それならお部屋に上げても問題ないよね、女の子同士だし……と心の中で考えて。

タマモ > 「うむ、仲良き事は良き事かな、じゃのぅ。
妾は妖、とは言っても…馴染みのないものじゃろう。
まぁ、変わったミレーの者、とでも思っておくが良い」

何度か名乗ったが、種族に関しては、なかなかに理解される事もない。
それを知っている為、適当な答えを出しておいた。

「ふふ…そうじゃな、お友達、も悪くない。
とりあえず、はそうしておくとしよう」

もう少し、弄ってみたいとも思ったが。
まず今のところは、と考え、そこに留めるも。

「過度の、すきんしっぷ?そうじゃろうか?
この程度、しておる者達なんぞ、そこらに居ったぞ?
…ともあれ、お主からのお誘いならば、断る理由もないじゃろう。
それならば、案内頼むぞ?
………あぁ、荷物は半分持とう、どうせ手ぶらじゃからな」

問い続ければ、そうなるだろう。
それを分かっての、質問攻めだ。
その反応を楽しみつつも、少女の口から、己を誘う言葉が紡がれれば。
これ幸いと、それに乗る。
その先の事に、期待の笑みを浮かべながら。
やはり答えを待たず、そう伝えれば、腰に回した腕を解き。
よいせ、と少女の荷物の半分を持ち、立ち上がる。
その後は、少女の案内を受け、彼女の部屋へと行くのだろう。

カシア > 【お部屋移動】
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からカシアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からタマモさんが去りました。