2021/10/06 のログ
タマモ > 王都マグメール、今日、少女が居るのは平民地区である。
可もなく不可もなく、そんな感じの酒場に現れたのは、お昼時。
まぁ、時間的に、混み合う時間と言えようか。
それでも、気が向いたのだから、仕方無い。

「さて、席の方は、空いておるかどうか…勝負!」

ざしっ、扉の前、床を踏み締め。
その手を扉へと添えれば、すぱーんっ!いつもの勢いで、豪快に開け広げた。
席は空いているのか、空いておらずとも、何とか相席とかで席を確保したいもの。
そんな考えを浮かべながら、少女は、酒場の中へと、足を踏み入れるのだ。

タマモ > 大きな音を立て、開かれる扉。
そんなもの、反応しない方が少ないだろう。
酒場内のほとんどの視線が向く中、少女は平然と周囲を見渡す。
まぁ、その理由は、音だけでなく、入って来た少女の姿にもあるだろう。
場違いとも言える、異国風である着物姿。
狐を模した耳と、複数の尻尾。
普通に考えれば、注目はそこに向くのだろうが…

実のところ、理由はそれではない。
なにせ、少女は気紛れに、こうした場に現れるのだ。
むしろ、常連客等の居る酒場では、そんな少女の素行に注目が向けられていた。
当然、酒場なのだ、食事もするだろう。
しかし、時と場合により、少女が行うのはそれだけではない。
このような酒場だろうと、平然と狙い定めるような相手がいれば、遊び始めるのだ。
遊び…もちろん、どんな遊びかは、想像に容易い。

「むむむ…席…席…」

視線を巡らせ、混み合う酒場内を確かめる。

タマモ > 「………はっ!?」

きゅぴーんっ!少女の視線が、ある一点を鋭く見遣る。
カウンター席、食事を終えそうな客の一人に気付いたのだ。
混み合っているはずの、この酒場の中。
器用に、誰とも触れたり、当たったりする事なく、その場に足を止め…

その視線の先の客が、席を立った、その瞬間。
するりと人混みをすり抜け、周囲の視線の中、空いたばかりの席を確保する。
…まだ、片付けてない?
そんなもの、気にしていては、席なんて取れやしない。

そんな訳で、無事に席に腰掛ける事が出来。
後は適当に、食事でも取るのだろう。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からタマモさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にルイーズさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からルイーズさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にルイーズさんが現れました。
ルイーズ > ほぼ恒例と言える酒場の隣にある路地の隣。
そこに敷物を敷いては酔い覚ましや傷薬、光る魔石と言った物を適応に用意をしての露店販売。
滅多に客は来ないのだが、顔見知りや物好きが覗いては買って行ってくれるので売り上げはそこそこ。
今もこれから仕事だという酔っ払いに酔い覚ましを売っては見送って。

「今日はそこそこっすね。でも酔い覚ましはそろそろ売り切れそうですから儲けは良い方かもしれないです」

普段から多めに販売をする酔い止めは今日に限ってはもう在庫がなくなってしまい。
他の商品はまだあるが一つでもなくなれば引き上げようと決めている。
なのでもうちょっとだけ店を出した後はさっさと帰ろうと決め、呼び込みもせずにお客が来るのを待って。

ルイーズ > しばらくぼーっとお客を待てばまたやってきたのは顔見知り。
その顔見知りに最後の酔い覚ましを売れば今日はおしまいと敷物を片付け路地裏に姿を消して。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からルイーズさんが去りました。