2021/10/01 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にクローバーさんが現れました。
■クローバー > 平民区の中央通りに面した酒場のドアが開かれる。
旅装のフードをずらし、男は昼時の賑わいを見せる店内を見渡して笑みを浮かべる。
「やあ、繁盛しているなあ。 ……あ、1人だよ!席は空いてる?
……え、空いてない? そっかそっか、じゃあいいよ適当に相席させてもらうからさっ」
新たなお客に気付いた店員が近付けば、人懐っこい笑みを浮かべて人差し指を立てる。
とはいえ昼時のピーク時では席の空きは内容で、気まずそうに頭を下げる店員に気にしないでと軽く手を振って。
そのまま相席できそうな人物に目星を付ける。
席が空いていないなら好都合というものだ。 元よりなにか面白い事でもないかと立ち寄っただけ。
「おっ……空いてる空いてる。 店員さんあの席に行くから後で注文取りに来てね!
……やっ! こんにちはっ、相席いいかな?」
店内を見回し、自身の感性に引っかかる人物を見つけた男はぺろりと上唇を舐め。
努めて笑顔で、食事をする相手のへと話しかけ。
そのまま相手の返事を聞かずに正面の席にへと座り始めて―――。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にタピオカさんが現れました。
■タピオカ > 今日のおひるは鶏肉のリゾットと林檎のタルト。
テーブルに広げたご馳走に向かって両手を軽く触れ合わせた。
魔物化してしまった薬草の討伐及び採取の依頼は思ったよりも手早く終わり、依頼報告もお昼前。
受け取った報酬ではらぺこ満たすべく、平民区の中央通りに面した酒場で食事をとろうとしたのだ。その最中にかかった、にこやかな声。
「こんにちは!隣人さん。
どうぞ、空いてるよ。……今日は天気がいいせいか、此処混んでるもの」
話しかけてくる、旅慣れた様子の細身の人影に自分からも笑顔を向け。既に座っているけれど、手のひらを正面の席へ向け。隣人さん、と旅先で知らない人と出会った時にする二人称を向け。
「いいリュートだね。どんな曲を弾いてるの?
僕も音楽に興味があるんだー」
彼が先に声をかけた店員さんが注文をとりに来る前に話を振る。背の楽器に瞳を向けて。
■クローバー > 「ありがとう、それじゃあ遠慮なく座らせてもらったよ。
うんうん、とてもいい天気だったものね こんな日を行楽日和というのだろうね。
僕も補給を気にしなくていいならもう暫く外を歩いていたかったかも」
笑顔で席を示す少女にお礼を言う。すでに座ってはいるのだけど。
目の前の少女に視線をずらせば健康的な肌に動きやすそうな格好が目に入り、自分と似たように外から都市に来た人かと当たりを付けて。
「僕はクローバーだよ、お嬢さん。
ありがとう、このリュートはお気に入りなんだ。
旅先で教えてもらった曲とかを少々ね。 この辺りの曲はあまり知らないけど、他の国の曲なら色々弾けるよ」
リュートを丁寧にテーブルにへと立てかけながら説明をして。
少女の前に置かれた料理に視線を向ける。
「それ、美味しそうだね。 店員さん!僕にも彼女と同じものを頼むよ。
君の服装って確かこの近くの民族の……もしかして僕と同じく旅人?」
美味しそうな料理に同じものを注文して。
少女の服装に注目すれば同じ旅人なのだろうかと尋ねてみて。
■タピオカ > 「クローバー。名前を聞かせてくれてありがと!
僕はタピオカ。よろしくね。
そっか、お気に入り。そのリュートもクローバーの事がお気に入りみたい。相棒って感じがする!
ご飯の後にでも一曲聞かせてよ?僕は今、懐があたたかいの。投げ銭、弾むかもだよ?」
彼の名前をもう一度口の中で、嬉しそうに繰り返し。
立てかけられる楽器、弦も胴板も手入れが行き届いていそうだ。バンダナ姿の彼の碧眼とリュートを交互に眺めながら瞳を細め。爪弾きを求めながら、自分のチュニックの懐を軽く叩く仕草。
「うん、このリゾットはオススメだよー。
ここの主人のこだわりみたい。元々貴族お抱えの料理人だったんだとか。
――そう!僕も旅人だよ。冒険者でもあるけど、旅は好き。そろそろ秋が本格的に始まって昼間も涼しくなってくるから、どこか遠くまで旅したいな。山と緑の多いところとか。
クローバーのほうは、旅の途中かな?それとも、しばらくこの王都で観光するつもり?」
大きく頷いて、思わぬ出会いの旅仲間へ目元を緩め。
自身はギルド所属のなんでも屋、傍らで旅人といった立ち位置だ。軽く腰に下げた曲刀の柄を指で叩いて冒険者らしく武装している事を示し。
相手の旅程を尋ねつつ。
■クローバー > 「タピオカ、いい名前だね。 うん、よろしくっ。
そうかな? 長年連れ添ってきたからそう見えるなら嬉しいな。 ふふ、もちろん構わないよ。 わお、それはチップを期待しちゃうな。 宿代は今リゾットに代わってしまったからね」
対面に座る少女に名乗られれば響きの良さにうんうんと頷き。
手入れや使用の頻度をすぐに見抜く観察眼に内心で感心しながら、一応は楽師の身として向けられた言葉に口元が緩んでしまう。
チュニックを軽く叩けば貨幣の擦れる音が店内の雑音に混じって届き、投げ銭にも期待してしまうというもの。
「お貴族様のかい!? そんなお店を選んでいたなんてラッキーだねっ
あっ……先にどうぞ食べて食べて!冷めてしまったら申し訳がないよ!僕は君が食べる姿を見てお腹を空かせておくからさ。
わあ、やっぱり! 夏は暑いし虫の悩みがあるし、冬は寒いし雪の下に道が隠れてしまうものね。
そうすると、この時期は最高の旅日和かも。 山と緑か……いいね、僕も好きだよ!
うん、そうそう、王都に滞在して路銀を稼いだら出ていくつもりだよ。 といっても王都は広いよね。 地理に疎いから宿のひとつもまだ探せていなくってさ」
冷めないうちにと料理を食べる様に進め、ニコニコと笑みを浮かべて少女を見やり。
旅の話になれば過去を思い出すように瞳を閉じて頷いて。
旅程の話になれば宿も見つかってないことを思い出してこぼしつつ。
「へえ、冒険者! その懐が豊かなのも冒険者稼業のおかげかな? いいなあ、僕にもできるかな?
もしかしてドラゴン退治でもしてきた帰りとか?」
■タピオカ > 「あはは!旅人らしいその日暮らしだね!
そういう度胸好きだなー。
――ふふ。期待してて。僕をクローバーのファンにしてみせてよー!」
如何にも旅人らしい暮らしぶり。
野山を家とし、お腹がすけば野生の林檎に手を伸ばす。
宿代がリゾットになったと、からっとした口調で言う気安さに笑い声が弾み。
気ままな彼なら良い音色を響かせそうだ。
戯れめいた物言いしながら片目を瞑ってみせ。
「うん、お先に。美味しそうに食べる僕と、ソテーした鶏肉の香りをどうぞ!ってね!
――そうだよー、旅は秋と春が良いな。冬の冷たさが心地いいって人も居るけど、寒くて鼻先からつららが伸びちゃいそうな中の移動はお仕事以外じゃ遠慮したいかな。
吟遊詩人は何気ない自然の中でメロディを見出すって言うものね。クローバー、今度一緒に山遊びでもしない?1日のんびり、リスの足跡を追いかけたり草笛をつくったり。山の稜線をスケッチするの」
雑談弾ませながら、お言葉に甘えてスプーンをリゾットに差し入れ。小さな唇に収めると美味しそうに頬張る。
自然に親しむ様子を聞くと、物見遊山に誘いかけて。
「うん。さっきギルドで受けてきた依頼を終えたとこなんだ。
――ふふ!ドラゴンなんて、まさか!
……お医者様が使う、心臓に強く作用する薬草があるんだけど。魔物の瘴気にあてられて人に牙向くようになっちゃって。退治と採取を兼ねてお出かけして来たところなの。
冒険者は危険が多いけど、探索系の依頼も結構あるから。
野道を歩くのに慣れてそうなクローバーなら、良い冒険者になれるかもだよ?」
■クローバー > 「堅実に生きるのは苦手でね。
腕が鳴るね、どんな曲にしようかな……遠方の明るくてテンポの速い曲にしようか。 タピオカにピッタリの曲だと思うよ……~♪」
ころころと屈託なく笑う少女の姿に自然と笑みが浮かぶ。
冗談めかした口調でウィンクを投げられれば俄然やる気が湧いてくるもの。
少女の雰囲気からぴったりの曲を思い浮かべて、曲調を思い出すようにハミングしてリュートをコツコツと叩く。
「やあ、ありがとう。 せっかくだから堪能させてもらわなきゃね。……本当においしそうに食べるね。
あははっ……笑い事ではないけどそれはよく分かるよ。 冬の旅路はできれば避けたいところだよね。
わあ、それはいいね! きっと明るくて人を惹きつけるような素敵な曲が出来るだろうね」
リゾットを美味しそうに食べる様子を見つめながら、自身の元へ運ばれてくる料理への期待を高めつつ。
溌溂とした少女と小旅行に行くならば、きっと楽しい思い出になることだろうと笑顔で誘いに頷いて。
「あらら、違った? 立ち居振る舞いから結構強そうに見えたんだけどな。 その剣も使い込まれたいい品だし。
へえ~、薬草が怪物に……それは緊急性が高いね、お疲れ様だよ。
探索系か、それなら僕にもできそう。 ぜひ冒険者のイロハも教えて欲しいな、センパイ」
冗談めかして言った言葉はやはり違ったけども、緊急性の高そうな依頼を受けるだけの実力を持っていることにやっぱりと頷き。
身に着けた装備にも視線を向けて、善良で優秀そうな経歴に感心して笑みを浮かべる。
説明を聞けば自分でも出来るかなと気まぐれに思い至り、それならばと対面の少女に手を合わせて指南をお願いして。
■タピオカ > 詩人らしく早速紡がれたリズムも心地よく。
リュートで拍をとりながらのハミングに小さく両手の手先で手拍子を鳴らして。
「本当に美味しいからね!……クローバーの口元に料理が届くまでの間、どうぞお楽しみくださいませー。
――決まりだね!じゃあ、僕はランチを準備するよ。バスケットにサンドイッチとフルーツを詰めておくね!」
調子づいてしまったのか、それからしばらく彼の前にウエイトレスさんが注文の品を持ってやってくるまで、食レポよろしくいちいち舌鼓をうったりうっとりとまぶたを閉じて視覚的な空腹や満足感を誘うのだった。
弾む声音は、小旅行への期待。
はやくも山の中腹で景色を見ながら食べるものを想像するのだった。
「まだドラゴンと戦った事は無いかな。戦って負ける気はしないけれど。……えへ、ありがと。僕が小さな頃から使ってる曲刀なんだー。褒めてもらえると嬉しいや。
――センパイ!あはっ、いい響きだね。
よろしい、先輩冒険者である僕がクローバーに生きて報酬を手にするまでの全てを教えてあげよう。
まずはー……食べられるうちに、いっぱいご飯を食べること。
それから、しっかり休むことかな。
――クローバー、もう宿代が無いんだっけ。さっきの投げ銭のことだけど……。ご飯の後、曲を聞かせてくれたら、投げ銭のかわりに僕の知ってる宿にクローバーを案内するよ。相部屋でいいなら、宿代は先輩冒険者の僕が持つけれど。……どうかな?」
冒険者の心得その1は、胃袋から。
そして休息。
休息の話に及べば、探せていない宿や宿代の話題を思い出し。先輩らしく、後輩の面倒を見ようと申し出たりもする。
――彼の応えはどうあれ、お昼は偶然同席した旅人と食事しながら雑談に花を咲かせるのだろう――。
■クローバー > 「わあ、それは嬉しいな! なら僕はいい場所を選んでおかなきゃだね」
リゾットの感想にうぬんと頷き、元々の感受性の高さから味を想像して空腹はより強くなって。
ピクニックに最適な場所を幾つか頭に思い浮かべながら、目の前で無邪気に食事を摂る少女が喜びそうな土地に思いを馳せる。
「わー、ありがとうっ
あははっ、それは大事だね! すごく大事なことだっ
本当? タピオカが構わないならぜひお願いしようかな なら今日を寒天で過ごさないためにも全力で君に演奏を捧げるよ」
食事に休息どちらも非常に大事なことだ。
しかし基本を疎かにすることは最も失敗に繋がるもので、当たり前で最も重要なことを言われ緊張が抜けて笑い声をあげてしまう。
部屋を用意してくれるなどと家われれば、ウィンクして笑みを浮かべる。
幸運にも素敵な出会いを得たことに感謝しながら、その後も少女との会話は続いて―――
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からタピオカさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からクローバーさんが去りました。