2021/09/14 のログ
■タピオカ > 【後日継続となります】
ご案内:「王都マグメール 平民地区 大衆食堂」からタピオカさんが去りました。
■コルボ > 【次回に続く】
ご案内:「王都マグメール 平民地区 大衆食堂」からコルボさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 冒険者ギルド」にティエラさんが現れました。
■ティエラ > 「久しぶりに、来たわね、此処。」
冒険者ギルドの扉を開く、一人の女。上から下までローブを身に纏い、フェイスヴェールで顔の下半分を隠している。
女だと判るのは、身に纏うローブが女性的な丸みを帯びて居る事、男性にしては小柄だという事、長い髪の毛に飾られている薔薇の髪飾りやフェイスヴェールの上からのぞく切れ目の瞳など、女性的な部分が散見される。
声も、女性らしい柔らかさを持ったソプラノの声で、男性が出すには、難しい音質。
一歩、歩くたびにアンクレットが、シャン、と涼やかな音を響かせ、ふわり、と甘い花の香りの香水を身に纏って居るのだ。
今日、此処に来たのは、冒険者ギルドに呼び出されたから。
普段は、貧民地区の酒場で踊り子として踊りを酔客に見せて小銭を稼いで生活して居たり、必要な時は、マジックアイテムを作り、それを売ったりしてる。
冒険者として登録自体はしていても、ギルドに寄らず、依頼をあまり受けることも無い。
だから、ギルドに呼び出される理由が女には判らずに、首を傾いで、形の良い顎に、人差し指を当てて考えてしまう程だった。
呼び出されたので、来れば、用件が判るだろう、そう考えて女は、此処の扉を開いたのだった。
様々な冒険者を葡萄の瞳はクルリ、と眺めまわしてから、受付の方へと歩いていく。
「こんばんは?どういった、御用件でしょう?」
受付に到着すれば、何故呼び出されたのか、と、女は首を傾ぐ。
呼び出されるようなランクでもない筈よね?と、確認をするように。
■ティエラ > 受付に到着しての質問、何故呼ばれたのか、と言うのは、聞いてみれば簡単な話だった。
「生存、確認。」
あー。と、女は納得の声を零してしまった。確かに、他の冒険者などは、毎日のように来るのだから、生存確認はしやすいだろう。
逆に、女のような、普段から寄り付きもしないような冒険者、登録だけしているのであれば、生きてるかどうかが判らない。
生きてるなら、生きてる、死んでるなら死んでる、それを見極める為の呼び出しだそうで。
死んでいる人間を何時までも登録しているのも無意味ね、と頷いてしまうのだった。
生存確認が終われば、直ぐに解放される、帰っても良いよと。
しかし、依頼受けて仕事もして欲しいというような受付の必死の視線もあるので、さてどうしたものか。
取り合えず、掲示板を見てみることにしよう。
時間も時間なので、手ごろな依頼があるとは思えないのだけど。
それより、本当に酒場に戻って、踊り子の仕事をしたり、むしろ、自宅で、魔道具作りたいのよね、と。
まあ、他の冒険者への顔つなぎも必要かしら、と、すこしだけ居る事にした。
■ティエラ > 掲示板にたどり着いて、掲示板を見上げてみる、様々な依頼が張り出されているけれど。
矢張りといって良いのだろう、碌な依頼が残って居ない、めぼしい依頼は、大体誰かが持って行っていて、残っているのは。
人探しとか、薬草採取、重労働で低賃金な依頼、とか、そう言った物ぐらい。
薬草などは、自分が欲しいし、重労働は、正直、か弱い女性がするものではない、戦士系の人のものだ。
まあ、そんな感じよね、と軽く、蒼く彩った唇からはふ、と溜息。フェイスヴェールは少し揺れる。
暫く冒険者ギルドで、うろうろしていて、顔つなぎもこんな感じで大丈夫だろう。
「顔つなぎするにしても、人が少なすぎるわ。」
なので、また別の時に、気が向いたらこよう。
そう考えて、受付に軽く手をあげて、挨拶をして。
香水のにおいだけを残して、後にする。
ご案内:「王都マグメール 冒険者ギルド」からティエラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアンジェラさんが現れました。
■アンジェラ > 「遅くなったなぁ。」
ぽつり、呟きながらメインストリートを歩いて行く。
周囲にはそれほど人影のない深夜の時間帯。
見てくれは少女の姿はそれなりに危険も伴うだろう。
なので自然、足取りも早く。
幸い平民区のメインストリートともなれば灯りはそれなりに多い。
何かあれば声が出せるようにまだ開いている店や、教会、ギルドなどの付近の目だった通りを歩いて行く。
それなりに家路を急ぐ少女。
さて、それに目を留める者がいるだろうか…?