2021/09/13 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にタマモさんが現れました。
■タマモ > 王都マグメール、平民地区。
貧民地区、富裕地区とある王都の地区の中で、まぁ、平均的と言える地区だ。
そうは言っても御国柄、安全な場所だ、とも言い切れぬのは、あれなのだが。
そんな平民地区、どこぞの路地裏。
何人かの男の叫び声が響き渡る。
ばたばたと、慌てふためいた様子で、大通りへと飛び出して来たのは。
下着姿の、数人の男達。
一瞬、戸惑いを見せるのだが、それを振り払うようにして、どこぞへ駆けて行ってしまった。
「………うむ、何ぞ複雑な心境じゃのぅ」
そんな呟きを漏らしたのは、その男達が飛び出してきた路地裏。
一人の少女が、その方向へと瞳を向けながら、軽く溜息を吐いた。
その手にあるのは、幾つかの財布。
足元に散らばるのは、幾つもの男物の衣服。
この一連の流れを見る者が居れば、何と無く想像も付くものだろう。
「絡まれた上に、不完全燃焼とは…
………軽く、嬲ってやれば良かったか…?」
もそもそと、その財布をちゃっかり袖の中に仕舞い。
衣服を回収し、さて、どうするか、と考え込む。
本来の目的は、散歩。
いつものように、楽しめそうな場所やら、楽しめそうな相手やら、探していた訳だが。
どうやら、向こうからハズレがやって来たらしい。
■タマモ > 「これは…まぁ、どこぞに売れば、二束三文にでもなるじゃろうか?
別に、そこまで困ってもおらんが…あって損はないしのぅ」
回収した衣服は、取り出した風呂敷に包み込む。
売る、とは言っても、その売る場所もいまいち分からない訳で。
適当に、どこぞの店に寄れば売れるだろう、その程度の考えだ。
…まぁ、売れなければ売れないで、捨ててしまうまでだが。
とりあえず、風呂敷包みも仕舞い込めば、後をどうするのか、それを考える事に。
「………」
しばし、沈黙していた少女だが。
ぽむ、不意に少女は手を打った。
「よし、今日は妾が襲うか。
やられたから、やってやれ、じゃな!?」
顔を上げ、ぐっ、と握り拳。
いや、やってやれ、じゃないだろう?
そんな問い掛けが、聞こえてきそうだが。
それを気にするような、少女ではない。
行動理由はともあれ、少女は決まれば動きは早い。
さっそくと、その場を後にして、獲物を求め路地裏を歩き始めるのだ。
■タマモ > その後、少女は目的に達したのか。
それとも、何もなかったのか。
それは、少女のみぞ知る。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からタマモさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 大衆食堂」にコルボさんが現れました。
■コルボ > 日も暮れた頃、明かりが灯り始めた街の一角で
ディナープレートとエールを注文してつまみながら飲みつつ。
「今日もいい仕事したー」
してない。今日は特にしてない。情報収集の為の面会取り付けやら
別の仕事で集めた情報を書きまとめたり。
「なんかすげぇ今日運動不足……。」
体を動かしたい。いろいろな意味で。
■コルボ > プレートはなんというか
肉! 肉! ポテト! パン! おまけにパン!
みたいな食いしん坊欲張りセットみたいなやつ。
サラダはついてるがおまけみたいなもの。
別途野菜スープを頼めばごろっと根野菜たっぷりの奴が楽しめるのだが、
さて、頼むか否か。
肉をかじりながらエールを煽る。
「おっちゃん串焼き追加お願いねー」
駄目だこいつ。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 大衆食堂」にタピオカさんが現れました。
■タピオカ > 簡単な依頼を終わらせた日。
ギルドから受け取った報酬で膨らむ路銀袋を懐に揺らしながら、はらぺこを満たそうと目についた大衆食堂の軒下くぐり。
リネンマントの留め具を外しながら店内を見回し。
ひときわ盛り上がったディナープレートに向かい合って飲み食い勢いよく、串焼きをも陽気に注文している男の人を見かける。
彼の隣ならご飯も美味しそうだ。そんな考えにカウンター席へ向かいかけたつま先を相手の座る一角へと向け。
「こんばんは、お兄さん!
すごい食べっぷりだね。よっぽどお腹すいてたんだね。
僕もお仕事終わらせてお腹ぺこぺこなんだー。
一緒にご飯食べない?隣、いい?」
にこやかに片手を揺らしながら近づき。
彼の相席、ねだって笑みかけ。
■コルボ > 「おう。別に構わねえよ。
体が資本だからな。 食欲があってもなくてもしっかり肉は食うようにしてるのさ。
つか、北の方のノマドか? 珍しいな。」
服装、肌の色から出自を悟りつつ、しかし表情には偏見も差別もない。
(うむ、健康そう)
おくびにも下心も見せない。
「そんな腹減ってんだったらつまんでいいぞ。つかなんの仕事してきたんだ?」
運ばれてきた焼き立ての串焼きを顎で指しつつ。
■タピオカ > 「ありがと!
ふふ。お肉が全てを解決するっていうやつだね。
――へえーっ!よくわかったねお兄さん!
その通り。ノマド出身なんだー。今は王都で冒険者してるよ。お兄さんも冒険者かな?
それとも、あちこちをひょうひょうと旅してる旅烏?」
笑顔弾ませて快諾のお礼告げ。するりと脱ぎ払うマントを相手の横隣、椅子の背にかけた。
座りながら目もまん丸く。バンダナ姿の彼の博識さに声が高くなる。
雰囲気からすると同業かも。語尾上げるが、冗句も混じらせ。
「あは、ありがと。
今日のお仕事は果樹園荒らしをする魔物の討伐だったよ。
そんなに数も多くなくて、農園主さんからたくさん感謝されちゃった。人から感謝される依頼は気分が良いや。
――お兄さんはどんな1日だったの?」
熱々の串焼きをひとつまみ。
仕事内容と首尾を雑談しつつ、ぁむ、と唇で小さく頬張る。
おいし、と頬緩ませて。
■コルボ > 「その装束と曲刀見ればわかる奴は分かるって。こんぐれえ普通だよ。」
……北方の遊牧民。魔物が跋扈するあの地域で平然と生きている戦士の集まり。
把握しないはずがない。敵に回せば彼等の”庭”に入った時が厄介だから。
「俺ぁ貧民地区に寝床はあるから根無し草じゃあねえが、
方々に旅する方が好きだな。
ギルドで依頼受けて―、あのダンジョン行ってー、帰ってきてー、
金数えてー、また昨日の近くの場所に仕事に行く。
てな、毎日がしらけちまうだろ?」
冗句に乗ってみたが、実際旅をしているのは間違いない。
方々で情報を集めて、それを売る仕事。表向きは冒険者の下っ端稼業。
「あー、収穫時だもんな。これから冬も来るってのに荒らされちゃたまんねえからな。
感謝されるのがうれしいのはいいが、ちゃんともらうもんもらったのかー?
今ちょっと話してる感じでも、お前さん人がよさそうに見えるからな。
つか、一人で魔物退治やってきたのか?」
無邪気で快活な仕草、振舞いの中、串焼きにほおを緩ませて喜ぶ様を見つめながら
■タピオカ > 「ううん、お兄さんは物知りだよ。
初対面で言い当てた人は初めてだもの!」
彼の胸裏については露知らず。
単純に物知りな男の人だと尊敬に近い視線を向ける、青緑の瞳。
「それはそれで実りある毎日だよ。
やりすぎると召使いゴーレムみたいに退屈な気分になるっていうのは同意するけど!
……うーん。寝床はあっても、旅に出かけたがる。
毎日しらけないほうがいい。
僕が思うにー、お兄さんは。
……危ういことが好き!」
串焼きを片手手皿にしながら食を進めつつ。
相手の性格を言い当てるゲーム、勝手に始めて遊び。
どう?あってる?とばかりに顔を覗き込み。
「ちゃーんと報酬に色つけてもらったよ。
このとおり!今夜は良い宿に泊まれそう。
うん、急ぎの依頼でね。受けたのは僕ひとり。でも十分!
これでも腕にも覚えがあるから」
腰布に挟んだ路銀袋。巻きスカートの裾から持ち上げると、それなりに重たげな様子を揺すってみせ。
曲刀の柄を軽く指先で叩いては自信を示すのだった。
「というわけで――。
今はいっぱい乾杯したい気分!
……今日も1日無事に過ごせたことに。一夜の出会いに。乾杯!」
話の途中で近づいていたウエイトレスに自分の注文。
白身魚のムニエルと、半熟たまごとベーコンをたっぷり挟んだバゲットサンドにコンソメスープ。
やがてそれが出揃うと、ジョッキに注がれたりんごジュースを手に。彼のエールジョッキと打ち合わせてかろやかな音を立てようと。
「そうそう、僕はタピオカ。
お話上手で物知りなお兄さんのお名前はー?」
■コルボ > 「正解ー。毎日が刺激ありきだよ。いろいろな意味でな。
だからわるーいこともするお兄さんだぜ俺ぁ。」
危ういことが好き。その回答に対してニヤニヤ笑って、飛びつこうとする獣のようなジェスチャーをして見せて。
「ほぉん、一人で、か……。」
……果樹園の依頼。この時期に来る依頼内容と魔物の系統、平均的な数を思い返して。
腕が立つ、という彼女の言葉が決して過剰な自信ではないことを察して。
「達成感に満ち満ちてハイになってるってか。そいつぁいい。」
乾杯に応えてニィ、と笑いながら
「俺ぁコルボだ。お前さんと違って腕に覚えがあるわけじゃないからな、スカウトとかレンジャーやってんよ。
あとさっきも言ったけど悪ーい大人だからな? 気を許すと火傷するかもだぜ?
……あ、さっき注文した奴奢ってやるよ。
その手の依頼一人で被害なくこなせる有望株にお祝いだ」
悪い大人気前がいい。
■タピオカ > 「ひゃぁっ!わるい狼さんに食べられちゃう!
助けてー!誰かー!あははっ!」
飛びかかる野獣に足をすくませる生娘。
彼のジェスチャーを見ると慎ましく両手で胸元を覆い。
楽しげに悲鳴を上げてから笑うのだった。
――かつんっ。弾むジョッキの音。
「コルボ。よろしくね!
偵察に野伏。それだけ聞いたら、ほんとに孤高のオオカミみたいだね。
えへ。……コルボがほんとに悪い大人なら、そんな事言わないもの」
名前をもらえたら嬉しそうに。乾杯の後美味しそうにジョッキの林檎果汁を飲み干していた細い喉で繰り返す。年上だろうけど、敬称はつけない。親愛の証でもあった。
相手をすっかり信用している。そんな口ぶりだ。……彼の思惑は、どうあれ。
「わーい!コルボ、好き!
僕がもっと大人になったら、コルボにお返し、するからね!」
彼の気前の良さに、ぱぁぁっ、と季節外れの向日葵が笑顔に咲く。
休日、家族にレストランへ連れられた小さな子供のように飲み食いしていく。ノマドの戦士らしからぬ、隙だらけ。
■コルボ > 貴女の反応を見てけらけら笑いつつ、その覆われてる胸をちらりと見てることに気づかれるだろうか。
胸に貴賎はないのだ。あと年齢も。
「そこまでかっこよかねえよ。つかそんな注目されるなんざ勘弁だね。
気ままに旅や仕事がしたいんだよ。
貴方にしか出来ない仕事なんですって持ち込まれるようになってみろ、それこそ首輪で繋がれたようなもんだ。」
欲しいのは名誉ではないと言いつつ、すっかり油断してるというか警戒心ゼロだなー、と。
「いーや、悪い大人だよ。そういう奴はいつもニコニコしてて隙を伺ってるもんさ。
つか、大人と言わず今でも十分腕利きだろうに。
それに恩とか借りとかいちいち覚えてるのは性に合わねえよ。
今が旨くて楽しけりゃ、だろ?
つか、今日はどこに宿取るんだ? 遊びに行ってもいいか?」
烏の名を持つ狼は徐々に遊牧民を追い詰めていく。
■タピオカ > 彼のバンダナ下の視線先が微妙にくすぐったくて、笑い声の中でほんの少しだけ戸惑った。昼間はまだ暑い。白いチュニックの下は素肌で、広い襟ぐり。袖無しの脇の合間から淡い胸元の曲線と、薄桃色の先端が戯れで大きく両手を動かした事によって僅かに覗いていた。慌てて、何気なく襟元を整え。何事もなかったかのように笑み直し。
「ふふ……!
それじゃあコルボは、ダイラスの野良猫みたいだね。
あそこの猫は首根っこ掴まれるのが何よりも嫌らしいよ。
コルボなら、仲良くなれるかも?」
名誉でも人懐きも求めない。その気ままさに思い出したことがひとつ、港湾都市の猫の話。
首輪で繋がれる事と仕事上で首根っこ掴まれるのとは違うかもしれないが、あてつけに戯れてみせ。
「じゃあ、この貸しも僕の恩も忘れていいよ!
僕が勝手に覚えてて、勝手にお返し。
これがノマドなの!
――えっ?えっと、……今から良い宿を探しに行くところだったけれど。コルボが遊びに来てくれるのなら。
ここの奥の宿部屋にしようかな。
そのエールジョッキ、部屋まで持ってきてよ。
たくさん冒険のお話、しよ?」
自分も相手も自由にさせる、遊牧民観である。
にこにこ、ご飯のお礼は忘れないと微笑んで。
唐突の言葉にぱちぱち睫毛を弾ませつつ。
連れ立って外を歩くのも微妙かと、大衆食堂の同じ建物内にある宿部屋を示し。
遊びに来る、その意味を夜ふかしの雑談と捉えると一旦ウエイトレスを呼んで勘定を支払い。
宿帳の手続きを終えると、自分も飲み物片手に部屋へと向かおうと。
■コルボ > 「むーりー。あそこの猫に何回フィッシュサンド持ってかれたと思ってんだ。
あいつ等は仲間じゃない、競争相手だ。次見つけたら逆に昼飯の魚ブン取ってやらぁ」
服を着ていても無防備な、淡い先端が見えていたら少し目を反らす。
僅かばかりの譲歩。相手に安堵を与える仕草を見せつつ
「気ままな性分だなぁ。逆に王都の暮らし窮屈じゃないか?
言いつつ楽しんでんなとは思うけどよ。」
そんな受け答えをしつつ、部屋に来ることを了承したなら、屈託のない笑みを浮かべて。
「ありがとよ。お前さんも話したりないだろうなって思ってたからな」
……先ほどから伺える戸惑い。こんな笑みで、少し気を落ち着けてくれるだろうか。
「あ、ちょっと待ってな。」
先行っててくれやと言いつつ、瓶入りのリンゴジュースをテイクアウトで注文して。
……一人で上がる時に、ジュースに媚薬を混入させて良く振ってから貴女の部屋に向かうだろう。
その何気ない冒険譚、そして貴女の話を聞きつつ、気前よくジュースを貴女のジョッキに注いで飲ませていくだろう。
■タピオカ > 「あは!……さすがは流浪のコルボ。あの猫のこと、もうご存知でした?
それじゃフィッシュサンドの恨みを晴らす必要があるね。……今度教えるよ、ダイラスじゅうの猫の集会所」
目が胸元から反れた事に安心したのか、口も舌も滑らかさを取り戻す。やられたらやりかえすのは、恩も恨みも同じだ。
「ぜんぜん!……静かな場所もいいけど、にぎやかな場所もいいよ。ここみたいに、ふと立ち寄ったら話題の尽きない口の悪くて気のいいお兄さんに出会える場所!
――うん!ここでコルボの話を色々聞いたかどうかで、いつかどこかの遺跡に潜ったとき、トラップが回避できるかどうかが決まるだろうから!」
首をふりふり、人好きのする笑み――に見えた笑み――に向かってこくりと頷く。
その笑みに何ら混じりけが無い事を信じて。雑談と情報交換の中に、迷宮の謎掛けを突破するきっかけがあるかもしれない。そして伝承や口伝は、ノマドの好むもののひとつであった。
先に、と促す様子にも了解したように笑みかけ。
「……っあはは!その時のコルボの顔が思い浮かぶよ!
その、傭兵のキャンプで襲撃を受けて、慌てるあまりにお鍋のフタだけ持って逃げてきた友達は今何してるんだろうねー……?」
宿部屋にふたり。大衆食堂に連なる宿は、やはり大衆宿であった。
ベッドと机、チェスト、ローテーブルがひとつずつ。それから、窓。
2人だとやや手狭だから、ベッドに腰かけ横並びの会話となろう。
小さなテーブルにジョッキを置いて、武勇伝に小話と尽きない。
そして、溶け込んだ媚薬ごと注がれたジュースで何度も口を潤し。
「ん……、と……。……お話、楽しいのに……。疲れてきちゃったのかな。
少し、……なんだか身体、熱いや……」
違和感に気づいて自分の額に触れる。
さっきまで感じていなかった微熱で、火照った頬。
まだ話足りないのに、と困り顔で笑いながら、次第に胸元が浅く早く、
その目つきと共に悩ましげな呼吸を繰り返す。肢体を巡る、媚薬の毒。
■コルボ > 「トラップはクソ意地が悪い奴を頭に思い浮かべられるようになるのがコツさ。
人を陥れてなんぼの罠なんだからな。」
言いつつ席を立ち、見送って、罠を仕込んで後を追う。
後はゆっくりと、獲物を陥れるだけ。
「誰だってそういう時はあるっての。今はそんな奴でも立派な最前衛だからな。
嫌な経験のが、意外と後から生きてくんだよ。」
だが実際話をしていて愉快だと思うのは事実で、つい駆け出しの頃の話をしてしまう一面もある。
実際、貶めると言っても悪意や害意があるわけではない。
ただ、獲物を捕らえたいだけで。
「話し込みすぎて興奮してきたんじゃないか?
……冒険者にもいるぜ? 盛り上がって昂って、その場の勢いで、ってやつらはな」
そういうと、熱を帯びた貴女の頬を冷たい指が撫でて、熱を逃がすように潤しながら、唇を親指でなぞり。
「お前ももう部族じゃ大人なんだろう? コミュニティを抜け出して、
一人自立した”女”が男を部屋に連れ込んだんだ。
……ましてや冒険者の性に当てられてこんな顔して。」
ありもしない性をでっちあげて、顔を近づけて。
「わるーい狼を招き入れたんだ。楽しませてもらうぜ……?」
ニヤニヤと笑いながら、ゆっくりと貴女をベッドに押し倒すだろう。