2021/08/11 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にロブームさんが現れました。
■ロブーム > その金色の蝶は探している。
美しき心を探している。
その金色の蝶は探している。
人間の欲望を探している。
平民地区をひらひらと飛ぶその蝶は、悪魔の眼。
ただ金が欲しい者、病気の誰かを救いたいと思う者。
夢を叶えたい者、細やかな願いを持つ者。
金色の蝶が、彼らの前に止まる時。その願いは叶うだろう。
悪魔が提示する、『試練』に耐えられるならば――
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からロブームさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にエリアさんが現れました。
■エリア > 最近は首尾よく、強制的に付けられる共を追い払って一人で歩き回れる様になった。
一応は貴族の娘という立場、中々一人歩きは許されないのだが、手懐けやすい従者を選び小遣いを呉れてやって気ままに自由行動を取るのにこなれてきた。
「ああ、やっぱりうるさいお目付け役がいないのは伸び伸び出来ていいですわね」
上機嫌そうに独り言ちながら、真夏真昼の炎天下にしては白い日傘を差して涼し気な顔で通りをそぞろ歩く足取りは至って軽やかだ。
暑さを感じない体質、と言う訳でもなく差している日傘に冷気の魔法が施されている為、傘の作る影の下では渦巻く熱気とは縁遠い。
白い頬を楽し気に緩めながらも、少し人通りの多い場所では人の流れに流されたり、傘の先がぶつかってしまっていちいち謝罪しつつなものだから、進みは牛歩の如くのろまだ。
ただでさえ、甘やかされた貴族の足ではびっくりする程歩調は遅いのだから、見事な鈍足。目的地があるとすれば日が暮れても辿り着かないのではないかと懸念されかねないような。
そんなおっとり調子で人や物で賑わう、商店の立ち並ぶ目抜き通りの一つで今日は何をしようかと浮き浮き心を弾ませた女はご機嫌な表情で道行く人々を窺い見て。
「―――さあ……今日もやってみましょう……」
などと妙なやる気を滲ませた声。横切る人を眺める目線は柔和ながらハンターのそれであった。
最近、平民地区のこれと思った方に声を掛けてみて、お連れになって頂くという――要はナンパ、にご執心なとんでも令嬢。
今日も今日とて、どなたかお付き合い願える方はいないものかと、老若男女問わず幅広く、密かに募集中――と言うか、物色中なう。