2021/07/31 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にプリシアさんが現れました。
プリシア > 今日も一日暑くなりそうな快晴。
平民地区に在る少し大きめな公園に小さな少女は居た。
何かのイベントが在るのだろう、こんな暑い中でも様々な曲芸の披露や芝居が行われ、色んな露店が立ち並んでいる。
彼女も又そんなイベントに誘われてお友達とやって来たものの、同じ目的で集まって来た人々のごった返す中ではぐれてしまっていた。

「みんな、どこかなぁ…」

キョロキョロとお友達を探して見回すも、低い視線では如何し様も無くて。
そうしている間にも右から押され左から押されと小柄な身体はあっちこっちに行ってしまい、其れ処でも無い状況であった。
取り敢えずは空いたスペースに向かい一息つきたいが、其れさえも中々難しいかもしれない。

小さな翼も尻尾もシュンと垂れ、困った様子を見せているものの。
周囲も同じ様にそんな小さな少女を見る余裕も無いだろうか。

プリシア > 小柄だから小さな隙間も通って行けるだろう。
ドラゴンだから何とでも為るだろう。
そう思われる事も時々在るが、彼女は頑丈なだけで其れ以外の身体能力も運動能力も低い。
其れは此の人混みの中の様子を見れば一目瞭然である。
唯一の救いは其の頑丈さ故に転んでも汚れるだけで怪我一つ無く戻って来る事だろうか。

「うぅ…それにしても、すごく、いっぱいいるの。
どこから、こんなにくるんだろう…?」

今も又ギュムッと人と人の間に挟まれるも、痛かったり苦しかったりしている様子は見られない。
お友達が見付からず困ってい乍も、不思議そうに周りを見渡す余裕は在るのだ。
そんな彼女が流されて行く先は何処だろう?
お友達の居る場所に辿り着けるのか、目的と全く関係ない場所に流されてしまうのか、気が付けば出入り口に戻ってしまっているのか。
其れとも、此の場で何かが起こるのか。
今はまだ分からない。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にラファルさんが現れました。
ラファル > 家の近くで、何やら楽しい事が起きている、そんなことがあれば、幼女、行かないわけがない。
 家の中で、ヒマヒマゴロゴロしたり、外に出かけて、師匠と一緒に冒険に出たり。
 大空を飛んで回ってしゃぎゃーと叫んで居たり。
 そんな悠々自適自由気ままな幼女だからこそ、イベントとかお祭りがあれば、ひょろっとやって来るもので。

「んー。」

 美味しそうな食べ物、お酒がふるまわれて、人々がたくさん集まっている。
 わいわいがやがやと楽し気な人々を眺めて、まずは食欲―――と、冒険で貯めたお金を握ってみた所、ふと、視線がぎゅるん、と動く。
 視線の先には、大量の人にもみくちゃにされている人物が。
 フリフリキラキラな服装をしている、胸ベルトにパンツという肌もあらわな幼女とは真逆の格好をしている幼女。
 プリシアちゃんが其処に居たのだけども。
 何やらきょろきょろしてる、何かを探しているのだろうか。
 家族に遭遇したのなら、まずは家族に近づくのが幼女ラファルの習性。
 邪魔なら帰るけども、と。
 人々の中をするすると滑るように潜り抜けて、目的のプリシアちゃんの所に一直線。

「やー、プリちゃん。
 何があったの此処?」

 にぱぁ、と満面の笑みと。したっと、右手を高く上げて挨拶。
 大騒ぎ走っていても、何の集まりか知らない系ラファルんは、姪っ子に問いかけてみた。

プリシア > 自由気侭に一人で出掛けたりする彼女と違い、此方が出掛ける時は大体は誰かと一緒。
だから此処に居るという事は誘われる様な何かが在るというのは容易に予想が付く事だろう。
尤も、今回の様に鈍い処が在る為にはぐれてしまう事はちょくちょくと在るけれども。
結局の処は何時も無事に戻っているのもあって、そうは心配されずに後で謝り謝られてとの感じが多いのだ。

「……あ、ラファルおねーちゃん」

如何にか少しでも余裕の持てる場所に行きたいな、そう思い乍も流され続けていたのだけれど。
ふと向けた視界の中に入ったのは見覚えの在る幼女の姿。
自分と違って器用に人混みを避けて近付いて来る彼女の名前が口から出る。

「あのねあのね、プリシアも、よくわからないんだけどね。
色んな事、やってるの。
お友達と一緒に来てたんだけど、プリシア、はぐれちゃって…
ラファルおねーちゃんは、誰と来たの?」

賑わいが在ればやって来る彼女と同じく、自分も其れに近いお友達に連れられてやって来ていただけなのだ。
何が在って此の大賑わいと成っているのか知らない事を正直に伝え乍も、此方も彼女へとそう聞いてみるのだった。
只、何時もの様に説明と共に行う手振り身振りは、此の状態では流石に出来なかったが。

ラファル > 彼女の母親、リスは、プリシアが友人と遊びに行くとは聞いていたので、その際の小遣いは渡しているはずだ。
 と、言っても、友達と幾つか買い食いや、飲み物、2つ3つ程度の遊戯に使えば終わるくらいのものだ。
 小さなころから、大金を渡しては、金銭感覚が可笑しくなるので、ちゃんとお金の使い方、使うべき時を学びなさいと渡している。
 その母親は、今現在お店の方で差配を取っている真っ最中である。
 プリシアには、最強の警備が居るので、何かあれば直ぐかっ飛んでくることは間違いはなく、だから、心配されてないのかもしれぬ。

 最強のセコムさんは、今も多分この状態を見ているのだろう。両方の家の然るべき存在が。

「ん?プリちゃんも判んないんだ、ま、いっか。
 ボクは一人で来たよ。
 プリちゃん、お友達探す?」

 彼女も、この催しものが、何の物なのかは知らないらしい。
 それならそれでいいや、と幼女は考える、大事なのは、楽しむ事なのだ。
 楽しい事があり、其れをシッカリと楽しむのが礼儀だと思って居るから。

 誰と来たか、という質問に関しては、一人という返答。
 師匠はお忙しい人だし、ティアおねーちゃんも冒険者。姉のリスは仕事で、同じく竜胆は「いやよめんどくさい。」との事。
 それなら、自由気ままな幼女は、家のメイド長のシスカちゃん(13歳)に声を掛けようとするも。
 今は忙しいから、とお断り。
 クロナは朝から見てないし、シロナは宿題があるらしい。

「という事で、ボク、暇だから一緒に行くよ!」

 はい、と手を差し出す。
 二人ともドラゴンだから、人にぶつかった程度でよろけたりは無いのだけども。
 此処はおねーちゃんとして、年下をエスコートするのが筋だろう。
 友達と逸れたなら見つけないとね、と、にっと笑って見せた。
 

プリシア > 因みに貰ったお小遣いは確りと財布の中。
其の身体に見合うか、其れよりも少ない量で事足りてしまう小食なのだ。
暑いからと最初に買ったジュース一つで満足してしまっていた為に、少しばかりの余裕は在る。
途中で何か買おうとの話が挙がれば乗る事は出来るだろう。

「うん、でもね、見ててとっても楽しいよ?
ずっといてもね、大丈夫なくらいなの。
そうなんだ?プリシア、ちょっと一人とかだと、怖いかな…
まだね、迷ったり、困ったり、しちゃうから。

うん、でも、良いの?ラファルおねーちゃん」

小さく頷き乍、実際に此の辺りでやっている催し物は楽しいのだろう、ニッコリと笑ってみせて。
今だ一人での行動には不安が伴う自分と比べ、平然と一人で居る彼女に向ける眼差しは尊敬の其れで。
そして、そんな彼女の提案に少しばかり考える様な仕草をして聞いてみる。
活発的な彼女の動きに付いて行く事の出来ない事は理解している為、動き難くしてしまう事を考えての言葉。
其れでも、一緒に探してくれるのは心強いしと、そんな考えの鬩ぎ合い。

「あ、うん…えっとね。
ありがと、ラファルおねーちゃん」

そうした色々とした考えを浮かべているのだけれども。
力強い言葉と差し出される手、ちょっと躊躇し乍も其の手をキュッと握るのだ。

ラファル > 「そなの?ボクは、この中に入って、おいしーものを食べたり、音楽聞いてみたり、ほら、あっちのダイドー芸も面白そう!
 ほら、ボクはおねーちゃん?、だし。
 
 大丈夫だよ!ボク、別にやることないし、いもーと?が、困ってるなら、助けてあげないとね!」

 えへんぷい、とない胸を張る自称おねーちゃん。正確に言うならば、叔母なのだけども。
 年齢的な、体格的な其れで言うなら、其れこそ姉妹といって良いだろう。見た目は全然違うのだけども。
 実際に、血は繋がっている、同じ、トゥルネソルなのだ。なので、姉という。
 正直に言えば、三姉妹の末っ子なので、妹が出来て嬉しいと言うのも、有る。

 そんなおねーちゃんとしては、妹が不安になって居るなら、その不安を取り除いてあげるべきだ。
 心優しい妹は、自分の為に何かをしてくれるという事が申し訳なく思えるのだろう。
 だから、幼女はどん、と胸を叩く。

「まっかせなさーい!」

 にぱっ、と満面の笑み、何方かと言えば悪戯っ子がするような笑みではあるが。
 ありがとうと、お礼を言われてしまえばもう、やるっきゃないだろう。
 小さな手を繋いで、金色の瞳をじ、と妹の方へ。

「因みに、今日は何人で来てるの?
 どんな子?」

 先ずは、逸れたお友達の事を聞くことにした。
 その子の持つハンカチとかあれば、匂いを追えるけどまあ、普通に考えて無理だろう。
 なので、容姿から探し始めることにした。

プリシア > 「もうちょっと、ちゃんと動けるところなら、プリシア、大丈夫なんだけど。
こんなにいたらね、あんまり、動けないの。

わかったの、それじゃあ、お願いするね?」

彼女の云う様に、食べたり飲んだり楽しんだり、そうするのは自分も好き。
なのだけど、此れだけの人が居たのは予想外だったのだ。
其れが結局は今の状況を作り出してしまってもいるのだから。

自慢気に胸を張り、其の胸を叩く彼女に、笑顔の侭にお願いして。
自分からももう少しだけ彼女へと身を寄せるのだった。
側に寄る事で僅かに周囲との間が空いたのだろう。
窮屈そうだった小さな翼と尻尾が嬉しそうにパタパタと揺らせる様に為っていた。

「えっとね、今日は三人で来てたの。
髪が此れ位に短くて男の子みたいな格好をしてる子と、ラファルおねーちゃんみたいだけどちょっと長い髪をしててメガネを掛けてる子。
見付かったら嬉しいけど、見付けられなくても大丈夫。
帰らないといけない時間になったら、多分ね、入り口に居てくれると思うから。
その時は、ラファルおねーちゃん、好きな所に一緒に行こう?」

ん、と顎に指を当てて考える様な仕草で彼女の質問に答える。
最悪でも最後には落ち合える様にしているらしい事、見付からなければ彼女と楽しめば良いのだという事。
其れを伝えてから、後は彼女に委ねる様に上目使いに見上げた。

ラファル > 「あー………。」

 動けないという言葉に、幼女の視線は彼女の背中に向かう。彼女もトゥルネソルだから、人竜である。
 そして、その背中には、姉や、自分と同じように、竜の翼に、竜の尻尾、そして、頭には竜の角がある。
 彼女の母、リスと、自分は、完全に人の姿へと変化している。
 竜胆は自分が竜という自信からか、プリシアと同じように、翼も尻尾も曝け出している。
 この子は、未だ変化する力を持っていないのだ。
 こういう人混みでは、邪魔になってしまうのだろう、そして、周囲の人を気にするからこそ、動けなくなる。
 納得したように、頷いて、まず一番最初にすることを決める。

「じゃ、もう少し動けるところ、いこっか!」

 そもそも、人を探すにしても動けないのでは仕様がない。
 身を寄せてくる小さな体をきゅ、と抱き寄せて、こっち、こっち、と移動することにする。
 ぱたぱた動く翼が嬉しい事を解放感があるんだろうなぁ、と考えながら、人込みの少ない方へと手を引いて、するすると。
 ちゃんと妹が動きやすいように、ラファルにしてはゆっくりした動きだ。

「ふむふむ、髪の毛が短くて男の子のような子と。
 ボクみたいだけど、髪の毛がもう少し長くて、眼鏡かけてると。

 っと。あれー?」

 思った以上に妹は強かだった。ちゃんと逸れたときの待ち合わせをしているらしい。
 ただ、夕刻の鐘を集合の合図にしてるのは、遅くは無いだろうかと考えるも、彼女等の話し合いによって決まったのだろう。
 まあ、それならそれでいいや、と考える。

「んー、じゃあ、友達とみる予定だったものってあるかな?
 そう言うのを回った方が、会えると思うんだ!」

 離れても遊びを敢行する友人ならば、遊ぶ目的の場所にいた方が見つかるかな、と。
 上目遣いに見上げる妹に、其れじゃ、一緒に遊びながらいこっか、と提案。

プリシア > 「ごめんね、もうちょっと、ちゃんと出来たら良いんだけど…」

確りと人化出来れば、もっとちゃんと動ければ。
そう思う事も多々在るけれど、其れが出来ていれば今は無い。
此れからも頑張らないととの思いを抱き乍も、今此の場では仕方無いのだと。

「うん、わかったの」

彼女の言葉に確りと頷き乍答える。
自分を抱き寄せての移動なのだから余計に難しそうに思えるのだけれども、其れをいとも簡単にこなすのが彼女なのだ。
そんな彼女の動きに、自分は益々尊敬の意を強める訳で。

「えっとね、そうした方が、みんなに迷惑にならないなって思って。
もっとちゃんと出来るようになったら、しなくても安心出来るから。
それまでは、我慢、なの。

それでね、あのね、いつもは、ちゃんと決めてるんだけど。
今日は、こうなってるなんて、思ってなかったから。
ちゃんと、決めてなかったの」

人が多ければ、今日の様な事に為る事は多い。
だから、其れを気にして自分でそう決めたのだ。
其れを伝え、其の後の彼女の案にもちょっとだけ困った様な顔をして其の理由も伝えておくのだ。
因みに人混みで無い場所で出た為らば、其の言葉に合わせた手振り身振りが加わる事だろう。

兎も角、彼女と遊び乍との事が決まれば。
後はお友達には気にしつつも、彼女と確りと遊ぼうと考えるのだ。

ラファル > 「なんで?誰だって、出来る事、出来ないことあるんだし、出来ない事を悔やむ必要はないと思うんだ。」

 誰にだって、得意不得意はある。
 三姉妹なんて、いい例だと思うのだ、リスは商売が出来るが、竜胆、ラファルは出来ない。
 竜胆は、魔術が得意だが、リス、ラファルは出来ない。
 ラファルは、隠形が得意で忍術が使えるが、リス、竜胆にはできない。

 一般的な要素で言うなら、リスは、プリシア並みにどんくさい。走れば転ぶ、足は遅い。

 出来ることとできないことは有るのだ、だから、出来ない事をそんな風にいう物じゃないと、首を横に振って見せる。

「それに、今、プリちゃんはお勉強中なんでしょ?なら、良いじゃない、成功したときに、喜べばいいだけで。
 出来ないことを、謝る必要はないんだよ。」

 努力は大事、しかし、努力でどうしようもない事はあるのだから。気になったので、言って置くのである。
 抱き寄せながらの移動は、コツがあるし、其れさえわかればそこまで難しい物ではないと幼女は思う。
 視線が合えば、ニッ、と笑って見せて、ダイジョブだよ、と。

「プリちゃん……。
 迷惑を、掛けても一緒にいてくれるのが、友達、だよ?
 それに、迷惑をかけられて、頼られたいってのが、家族だ、よ。

 我慢ばかりだと、壊れちゃうから、ね?」

 自由気ままな幼女だから、彼女の引っ込み思案には一言伝えておこう。
 我慢我慢だと、ラファルは屹度爆発することは間違いない、その辺りは気質もあるのだろうけれど、其れを伝えて置くことにする。
 それに、我慢し続けるという事は、自分を出すことが出来ず、もっと、もっと、引っ込んでしまいそうにも、想えたから。


「じゃ、取り合えず、まずはお腹減ってない?ボク、美味しい所案内するよ!」

 気を取り直して、遊ぶことにする。
 こういう催し物は、基本で店を出す人は決まってくる、詰まり、おいしい物を出す人の所へ行けば外れなくおいしく食べられるのだ。
 だから、買い食いしつつ、大道芸でも見ようか、との提案。

プリシア > 其れを理解していない訳ではない。
只、今は自分の出来る事が少な過ぎる。
幼さ故に其れは当然の事なのだが、周りを見ると気に為ってしまうのは性格と云えるだろうか。
彼女の言葉に頷き、もう大丈夫、と其の場では笑顔を浮かべるのだけれども。

「う、うん、わかった、よ?」

そう答えるも、何時も以上に言葉が途切れるのは、又うっかりと謝りそうに為ってしまったから。
誰から見ても小さいのだからもっと難しく考えないでもと云われたりするものの、其れが中々に難しかったりするのは如何したものか。

続く彼女の言葉に難しそうな表情を浮かべるのは、其れも理解し様とするもの。
其れでも以前依りは少しはマシに為っているのだから進展は在るのだ。

「おなか…もうちょっとなら、大丈夫なの。
おいしいの、プリシアも、食べたいから」

そうして、彼女からの提案を聞けば、其れに素直に乗る事に。
自分なりに彼女の言葉に応える様に心掛けようと決め、大きく頷いてみせるのだ。
まだどの店が美味しいのか如何かも分からないが、彼女に任せれば間違いないとの確信は抱いている。
帰る時間迄にお友達が見付かるか如何かは分からないが、彼女との楽しい一時は過ごせる事だろう。

ラファル > プリシアの周りは、竜の娘たちは、色々規格外といって良いはずだ、普通の人間で考えるなら、彼女は優秀な部類といって良い。
 だから、ラファルなりの言葉で彼女に伝えて見せた。
 笑顔が見えたので、ラファルとしては一安心したところでも、有る。

「ん!」

 にこやかに、判った、そう言ってくれるのね、ラファルとしてはそれで満足であり、にこやかに笑い返して見せた。
 ただ、彼女の気質からして、難しいのだろう事までに頭は回ってないし。
 それでまた悩んでしまうのだとも、考え吐いていないのが、能天気な幼女所以なのかもしれない。

「おっけ。じゃあ、御中に溜まらない美味しい物……!
 あ!そうそう、氷菓子あるんだ!」

 氷を砕いて小さくし、シロップをかけて食べる、かき氷。
 あれならお腹も堪らないし、今は熱いので丁度いいだろうと幼女は考える。
 彼女の手を引いて、ふたりは楽しく走り出した。
 あれを食べたり飲んだり、時折大道芸に交じってみたり。
 散々楽しく遊びつつ、プリシアのお友達を探して。

 二人は人混みの中に埋もれていくのだった。
 楽しい時間であったことは、間違いはなかったはず―――。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からプリシアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からラファルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にシャルレさんが現れました。
シャルレ > 大通りには人もまばらに行きかうくらいの遅い時間、
街灯の下、灯りのとどくとこ、建物の際のとこを白い猫が歩く。

特に目的の場所があるわけでもないけど、夜の散歩というナワバリの見回りのようなもの。
知らない匂いがするとか、みたことない物が置いてあるとか…
時々、脚をとめては興味を惹かれるものに寄り道したりして―…。

シャルレ > 何か鼻先に匂いが届いて、周囲をキョロキョロ、
見つけたのは虫よけに置かれたアロマ的なものか…
薄い煙が空気に乗って広がってるもの。

スンスンと、鼻先を先にだして近づいてみるものの、独特な匂いがして
思わず首をひっこめる。
ツンとした匂いがして、驚いた。

今日の探検は終わり、として匂いから離れるようにして隊舎に続く路地に入り
白い猫は姿を消していった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からシャルレさんが去りました。