2021/07/05 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にミンティさんが現れました。
ミンティ > 大通りに面した、小さな広場を備える公園。ここでは月に何度か自由に露店を開く許しが出ていて、今日がその日。いつもなら薄暗い古物店で店番をしている時間だけれど、今回は木陰の下にシートを広げて、いくつかの品物を並べていた。
表通りから離れているお店では、なかなか新しいお客に繋がれないから、ときどきこういう売り方を試してみるのだけれど。

「あ…の、よろしかったら…見て、いかれませんか…」

他の露店では季節の果物を使ったデザートや、手作りの煌びやかな装飾品が並べられていて、それなりの客入りになっている様子。
骨董品や古書が並ぶ自分の露店の前は素通りしていく人も多く、頑張って呼びかけてみるものの、小さな声は他の客引きの賑やかさに打ち消されてしまう。
せめてもうすこし目立つ場所にシートを広げたらよかったのかもしれないけれど、暑さが苦手な自分だと、きっと一時間も経たずにばててしまうかもしれない。

ミンティ > 暇な時間が長く続くけれど、大通りに近い公園だと人の目に止まる機会も多くなる。商品はなかなか売れないものの、なにを売っているのかと覗きに来る人たちに、お店の地図を記した手書きのメモを渡すくらいの事はできた。
そんなやりとりを繰り返しているうちに、気がつけば昼食時。そろそろ切り上げようかと迷っていると、他の露店の主が差し入れを持ってきてくれたりして、売上にはつながらなかったけれど、充実した時間をすごせたようで…。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からミンティさんが去りました。