2021/07/04 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にミンティさんが現れました。
ミンティ > 仕事で呼ばれでもしないかぎり、自宅周辺の狭い範囲でしか行動しない。休日でも、決まったいくつかの場所にしか足を運んでいなかったから、今日は気分転換も兼ねて遠出をしてみる事にした。
はじめて入る喫茶店で遅めの昼食を取ったり、自分が任されている仕事と似たような商いをしているお店を覗いてみたりしているうちに、あまりあちこち歩き回ったわけではなかったけれど、時間はあっという間にすぎていった。
最近は日が落ちる時間も遅くなってきているものの、さすがにあたりが暗くなってくるころ。
自分くらいの年頃か、もうちょと上の世代の人たちが通いそうな服を取り扱うお店の前に立ち、ショーウィンドウに飾られた商品を眺めながら、そろそろ帰ろうかと悩む。

「……夕ご飯は…、外で、いいかな」

今から帰って自炊するくらいならと考えながら、つい独り言をこぼす。
外食をするなら、もうすこしくらい遅くなってもいいんじゃないかと考えるけれど、この時間になると閉まるお店も増えてくる。代わりに、あたりでは酒場や大人向けのお店が看板を出しはじめていて。

ミンティ > ショーウィンドウに飾られているワンピースには、普段自分が服を探すようなお店より数倍高い値札がつけられている。こんなものを買ってしまったら、他でどれだけ節約しなければならないか。
どれも可愛らしいデザインだから、自分も一着くらいこんな服を、なんて思うけれど悩んだところで財布の中身が増えたりもしない。

名残惜しむようにその場を離れると、せめて今日の夕食くらい、ちょっといいものを食べようと考えて、のろのろと歩きはじめた。その姿は、ちょうど開いたばかりの近くの酒場へ吸いこまれるように消えていって…。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からミンティさんが去りました。