2021/06/25 のログ
クフィナ > 「ではでは次の依頼でもお願いしますよ。頼りにしていますね」

さりげなく次も頼むと楽しそうに告げていき。
まだ次はどのような依頼を受けるか、メンバーはどうするかも決まってはいないのだが。
しかし彼女がいればダンジョン攻略に手を出すのもいいかもしれないと。

「硬いのはしかたないですけど冷たくて気持ちいいですよ。
ほら、飲んだら熱くなってきますしね」

もし鎧のどこかに引っ掛ければ脱げてしまいそうな軽装にも関わらずに身を寄せ。
酒場の熱気と酔いでの熱さに心地がいいと口にしては身を離そうとはせず。

「皆にも最低一回はやってるんですよね。ですから皆知り尽くした仲ですよ」

彼女が周囲を見ればいつもの事と何人かが頷き、顔が赤い者も居たりして。
本当にこれを新参には、いなければ仲間の誰かにやっているという事を示し。

「これ以上無理強いして次は参加しないって言われてもワタシは困るしね。
今回は諦めるけどちゃんと楽しんでね。
………良ければ後でじっくりとお話し合いでもいいですよ?」

必死に酒と料理に集中しようとする姿にこれ以上強引にお節介をして次に参加しないと言われても困ると少しだけ身を離し。
ただ話す前に長い耳に吐息を吹きかけるように楽し気に囁いて。

ジークリット > 「いや…その…うぅ……」

脱げそうで脱げない、己の鎧でむにゅりと潰れる彼女の豊かな胸に、思わず視線が行ってしまう。
もう食べ物にも、飲み物にも手が付かなかった。
鎧はひんやりしていても、中身は酒のせいもあり体温が高まっている。
汗が一筋、顔を伝う。

「皆にしているのか…いや、何というか、その、すごいな。
あ、いや、気分を害したならすまない!本当に、嫌だとは思っていない!」

彼女の言葉に別の意味でジークリットは慌てるも、
次の瞬間己の耳に息を吹きかけられ、びくりと身を震わせた。
少し離れたクフィナの顔を見る。とても、楽し気な顔を。
少し過剰だがただのスキンシップだと必死に思おうとしていたそれも、
ここまでくると、別の意味があるようにしか思えず。

「……あの、もしかして、もしかしてだが…何か、冒険や飲み会以外の事に誘われているのだろうか?私は」

思わずおずおずと、そんな事をクフィナに聞いてみる。

クフィナ > 「どうしましたか?
ジークリットもやっぱり熱いですよね」

彼女の視線に気が付けば見せるように鎧に胸を押し付け。
冷たくて気持ちいいと口にはするが見るものが見ればそれ以外の目的でやっているようにしか見えず。
汗が流れる事に気が付けばそれを拭おうと手を伸ばして。

「ワタシがパーティを組む基準は強さじゃないんですよ。
楽しくできて……それでよくお互いを知りあえるって人だけなんですね。
気分?全くそんな事はないですよ。嫌でないなら嬉しいですね」

息を吹きかけ身を震わせる姿にまた笑みを零し。
悪戯が成功したという笑みで彼女を見返し。
過剰と言えるスキンシップを繰り返して反応を確かめ嫌と思っていないという言葉は自分には求めていたものでもあって。

「そうですよ。ワタシともっと仲良くなりません?
きっとすごく仲良くなれると思うんですよね」

聞かれた事に満面の笑みを浮かべてそれを認め。
離れた距離をもう一度詰めていくとどうですか?と囁いて。

ジークリット > 「い、いや、あ、そうなのか……」

ジークリットはその長い耳の先端まで赤面していた。
言葉もうまく出てこない。
だが、その視線は段々とクフィナの身体に釘付けになっていく。
汗を拭われれば、鎧越しでない肌と肌との接触にぞくりと震えた。

「もっと仲良く…もっとフランクに話すとかそういうわけでもないのだろう…?」

何をされるかはもはや分かっている。分かってはいるが、胸の高鳴りは止まらない。
彼女の瞳、唇、指先、一挙一動から目線が逸らせない。
距離を詰められ、クフィナの顔が目の前にきて…ジークリットは降参した。

「……じゃあ、その…仲良くしよう」

絞り出すような音色で、彼女は言った。

クフィナ > 【中断、継続致します】
ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場」からジークリットさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場」からクフィナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にクロナさんが現れました。
クロナ > 平民地区の中でもスラムにほど近い場所にある呑み屋街。
冒険者や人足といった荒くれ者の下卑た笑い声や諍いの喧騒の尽きぬ酒場通りで、その日は普段とは違った静かなどよめきが広がっていた。
そんなただ事では無い状況の発生源となっているのは、信じがたい事に一人の少女。

側頭部から生え出でた捻じれ角と、臀部の上端から伸びた矢尻状の先端を持つ細い尻尾は悪魔めいて禍々しいシンボルなれど、それを有するのがつい最近幼女から童女へとクラスチェンジしましたというチビっ子なれば、大の男を怯ませる迫力などあろうはずもない。
店先に掲げられたランタンや街灯の光を艶やかに反射する癖のない黒色の長髪や、シミの一つも見受けられない新雪めいて清らかな純白肌は大貴族の愛娘といった風情なれど、どこか眠たげで茫洋とした表情からは他者を威圧する典雅なカリスマなど感じ取る事は出来ないだろう。
白と黒のはっきりとしたモノトーンの色彩の中で異彩を放つ紅瞳は、貴族級イモータルの如き化生の気配を滲ませているし、その顔立ちは将来は数多の男のみならず、大国の命運すら狂わせるだろう整いを見せてはいるが、やはり、先に記した様なのぺーっとした無表情には近寄り難さは存在しない。

それではなぜ、夏の日も暮れた呑み屋街という場違いな場所をとことこ進むチビっ子に誰一人として近付かぬのかと言えば、答えは酷く簡単であった。

―――――全裸なのである。
正しく言うなら黒革帯の絡みつくグラディエーターサンダルを履いているし、少年めいてぺったんこな薄胸先端や、パイパン無毛のロリまんこの象徴たる縦すじなどにはニプレスと前貼りが施されている。
しかし、ランタンの橙光のみを光源とする呑み屋街の薄暗がりにおいて、薄っすら光を発しているかの錯覚さえ覚えるだろう穢れなき白肌の、ほぼ100%と言っていいだろう肌面積の広さは、愛らしくも美しい小顔の完全無欠の無表情と相まって、酔っぱらいの良い気分さえ一瞬で冷却する得体の知れなさを感じさせるのだ。

クロナ > さて、何かの罠としか思えないロリ美少女の痴女行進が、一体どのような運命の変遷によって行われたのかと言えば

「――――クロナはこの間裸コートのおっさんに会った。なんだかすごく楽しそうだったし、クロナも一度ちょーせんしてみようと思う」

などと妹に語ったエキセントリックでしょうもない理由である。
さて、このちびっ子、これだけ異性の注目を浴びまくっているというのに、何の痛痒も感じていないかのポーカーフェイスを保ってはいるものの、実際のところはそうでもない。

「ふー…っ♥ ふー…っ♥ たしかに♥ これは…♥ 何かくるものがある…♥」

白く透き通る頬にほんのりと朱を滲ませ、普段は横一文字を描く桜唇も小さく窄めて荒れた呼吸を繰り返している。
ニプレスにはぷくっと乳首の尖りが浮いていて、細脚の付け根に貼り付けられた前貼りなどは滾々とあふれ出す愛液に変色し、今にも剥がれ落ちそうになっていた。
そう、こんなとぼけた顔をして、いっちょ前に倒錯的な興奮を感じているのだ。

とはいえ、付き合いの長い者でもない限り、このロリ痴女の表情変化に気付く事は難しかろう。
ほとんどの者はボリューム不足も甚だしい、しかし、貧相であっても女体の兆しとでも言うべき柔らかな曲線の見て取れる、妖精めいて儚げな裸身だとか、一流細工師が精魂込めて削り出した人形にも似た顔立ちなんかに気を取られ、間違い探しレベルで分かりづらい表情変化にまで目が行き届かないからだ。

クロナ > そこからしばらくちびっ子淫魔の露出散歩は続けられ、ついに一人の酔っぱらいが肝試し感覚で友人の静止を振り切って声を掛けた。
軽薄な声掛けを受けてしばらくの間は、男の胸元に届くか届かないかという位置からの上目遣いでじぃぃい…っと観察を続けていたクロナだったが、妙な冷や汗を流す男がいい加減焦れて癇癪を起しそうになった所で

「…………ん。分かった。ちゃんとした宿と美味しい夕ご飯をてはいしてくれるなら、クロナとのめくるめく夜がお前にぷれぜんとされるであろー」

見た目を裏切らぬ可愛らしくも抑揚に欠けた声音で応え、小さな手指で酔っぱらいの武骨な手をきゅっと握ってみせた。
よもや普通に話がまとまるとは思っていなかった酔っぱらいはここに来て怯んだ様子を見せるも、呑み屋街に漂うアルコールと肉体労働者の汗臭い匂いの中で、甘酸っぱい雌フェロモンを含む美少女の体臭がふわりと鼻腔を擽れば、後はもう勢いのまま。
ふんふんっと初めて女買いをした童貞少年の如く鼻息を荒げ、ロリ淫魔の手を引き手近な宿へと連れ込むのだった。
その酔っぱらいは期待通りの淫靡な夜を過ごせたのか否か。
その真相は夏の夜闇とアルコールの曖昧な記憶の中に消えゆくのみ――――。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からクロナさんが去りました。