2021/06/22 のログ
ミンティ > 挑戦をすすめてきた少年の目にも、ああいうドレスは似合わないだろうと思えた様子。このまま本当に押し着せられるよりは、同じ認識を持てている方が安心できて、ほっと息を吐く。
いつもと変わらない白いブラウスに紺色のロングスカート、そんな服装の自分をあらためて見下ろしてみて、小首をかしげる。どんな服なら、今の自分にも似合うだろうか考えてみるけれど、答えは浮かんでこなかった。

「あると、いいんですけど。…綺麗な服とか、可愛い服って、大体高い…ですし、
 ……それに、そういう服が売ってるお店に入るのも、…その、緊張して……」

服を選ぶより先に、お店に入るという高いハードルがある。普段とは違う服にも手を出してみようかと考えた事は何度もあったけれど、大体お店の前で二の足を踏んで、諦めてしまっていた事を思い返して、肩を落とす。
いつかは、もうすこし勇気が持てるようになるんだろうかと溜息をこぼして。

「……男の子も、大変…なんですね」

自分と比べたら背が高い少年も、たしかに男性の中では小柄な方だろう。同じような事で悩んでいる人がここにいるんだと思うと、すこしは気持ちも軽くなって、暗くなりそうだった表情も柔らかいものに変わった。

ブレイド > 彼女の視線を追うように、彼女の今の服装を胸元から足先まで見てみる。
やはり、地味さは拭いきれないものの、見慣れた安心感があるというべきか…
しかし、これは知り合いである自分の考えでしか無い。
落ち着いた感じの服装であれば、少女も服に着られるようなことにはならないだろうが
自分も服飾にそんなに頓着があるわけでもないし、異性の服となればなおさらに詳しくない。

「今の服も似合っちゃいると思うけどな。
おとなしい感じの服装だって悪かねーと思うぜ?
高けりゃ似合うってわけでもねーだろうし…いつも行ってるとこで似合いそうなの探してみたらどうだ?」

高級なドレスを扱っているような店はやはり少女にはハードルが高いようだ。いろいろな意味で。
溜息をこぼす姿には苦笑して、自分の考えを述べてみる。
これで多少は希望を持ってくれるといいのだが。

「まぁ、デカさで言えば女より男のほうが比べられやすいしな…いろいろと…」

女性も胸やら尻やら比べられることもあるだろうが、ちいさいものが好まれるパターンも多い中
男は色んな意味でちいさいとバカにされたり舐められたりが多いのだ。
身長的にも、下半身的にも。

ミンティ > 見た目の地味さがときどき気になってしまうけれど、別に今の服装が嫌いというわけでもない。肌を見せるのに苦手意識もあるし、あんまり派手な格好をしていない方が、自分が任されているお店の雰囲気にもあっている。
切羽詰まって困っていないから、よけいに同じ服ばかり身に着けるようになってしまっているのも仕方がないのかもしれない。

「……あ、ぇと、…ありがとう、ございます。
 …ん、と、そうですね。いつものお店だと、大体、こんな感じの服くらいしか、売ってないんですけど…
 …色物の、ブラウス……とか…なら、見つかるかな……」

きっと自分で選んだら、色物のブラウスも地味なものを手にしてしまうだろう。
全身黒尽くめとか紺色尽くめになってしまいそうだけれど、そこまで考えてはいないから、勇気をもらったような気がして、こくんと頷いてみせた。
今度は、いつものお店に足を運んだ時に、もうちょっと時間をかけて店内を見て回ってみようと心に決めて。

「……?…えと、足の長さ、とか、肩幅……とか……?
 でも、ブレイドくんも、まだ、……大きくなるかもしれない、ですし」

自分が考える、大きな男の人の魅力を思い浮かべてみる。小首をかしげながら、逞しさの象徴みたいな印象を口にしてみて。
こちらとあまり歳が違わないだろう少年ならば、まだ成長する可能性もあるだろうと伝えて勇気を出してもらおうと。

ブレイド > ミンティが素直に考えてくれたことに、少し目を丸くする。
妙に意固地というか、頑固なところを見せることが多かった彼女だがだいぶ柔軟な態度を見せてくれたことに少し驚いた。
今の衣装から、色物のブラウスなどを着た彼女の姿を想像する。

「色物ね、いいじゃねぇか。
わりと黒とかそういう服も似合うかもしれねぇぜ?
髪が明るい色だしな。妙にキラキラしてねー方が逆に可愛く見えるかもな」

色物といえど、派手な色は彼女の好みには会わないだろう。
それに、派手すぎれば彼女には似合わないような、そんな感じもしている。
彼女が思うような地味なものであったとしても、逆にそれが彼女の魅力を引き立てるだろう。

「まー、そうだな。ミンティも知っての通りだ。
ここしばらく身長とかでかくなってる気がしねぇんだよなぁ…
でもまぁ、まだ望みがねぇわけじゃねぇか」

成長期…といえる時期はもう過ぎているような気もするが、慰めた自分が肩を落としてしまったら彼女も立つ瀬がない。
苦笑しつつも、少女にうなずき返す。下世話な話…はあえてすることはないだろう。

ミンティ > 桜色をした明るい髪との対比について言われて、なるほどと納得する。おしゃれな服や可愛い服はあんまり自分に似合わないだろうと思いこんでいたから、そんな事さえ考えようとしなかったと気がついて。
そのアドバイスだけでも、勇気を貰えたように感じて、こくこくと頷きを繰り返す。

「そう…ですね。そういう事…あまり気にしてこなかったから…
 今度からは、サイズ以外にも…いろいろ、自分にあわせてみようと思います」

ふと思い出したのは、どこかのお店のショーウィンドウに飾られていた黒いワンピース。自分の髪色なら、ああいう服装も、もしかしたら似合うんじゃないかと希望がわいてくる。
解決を諦めていた小さい悩みがすこしだけ軽くなったように思えて、控えめながらも笑いかけて、ありがとうございますと頭を下げた。

「…ぅ、ん、……それは、わたしも、……あ。
 ごめんなさい、つい、話しこんでしまって。わたし、そろそろ……」

最近背が伸びてもいないし、胸が大きくなったりする気配もないのは、こちらも同じ。柔らかくなった表情も、また眉を下げて落ちこみそうになる。けれど、どこかの建物から聞こえてきた時計の鈴の音にはっとして顔を上げる。
帰る途中だったのだと思い出すと、あわててお辞儀をして。向かう方向が同じなら、途中までは少年に連れ立ってもらう事もあるだろうか。
先ほどよりも酔った通行人が多くなってきたように思える大通りを、すこし早足に歩いていって、小さな姿はすぐ他の人たちに紛れて見えなくなった事だろう…。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からミンティさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からブレイドさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にルイーズさんが現れました。
ルイーズ > 日も暮れ暗くなり始めた酒場通りの脇道の傍。
そこで敷物を敷いて気まぐれな露店を開く。
扱う商品は様々ではあるが今の時間は酔い止めや酔い覚ましがメインの商品。
ただ自分で呼びかける事はせずにただ静かに座っているだけではあるが…。

「毎度ありっすよー、また会ったらよろしくですー」

気が付くものは気が付くので売れ行きはそれなり。
酔いすぎて帰れない男や飲み比べ前に飲んで確実に勝とうとする女など客層は様々。
時折に如何かと思う客も居たりはするが犯罪に使わないならまあいいかと薬を売り。
客足が途絶えると次が来るかなと考えながらぽーっとして。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にブレイドさんが現れました。
ブレイド > 日も沈み、酒場の立ち並ぶ通り。
食事はすでに終えており、酒をのもうというつもりも特に無い。
通り道だからプラプラと歩いているだけ…
しかし、その酒場通りの脇道、見慣れた形のフードがみえる。
何やら商いをやっている、ルイーズの姿だ。

「よう、売れてるか?」

ちょうど客足が途絶えたところなのか。
すこし、ぼーっとしているようにも見える。
声をかけて彼女に歩み寄る。

ルイーズ > 一見こんな場所でぽーっとしていれば身の危険しかない。
しかし酒場の店主や客も顔見知り、もし何かあれば知らせてくれ、場合によっては助けてくれる事もあるので気を抜け。
お客が途切れた暇な時間こそ明日はどうしようと考えていたのだが、
掛けられた声に笑みを浮かべて。

「売れ行きはそこそこですよー。
ブレイドにいさんも何か買うっすか?」

歩み寄ってくる少年ににこりと笑みを見せて言葉を返し。
何か買いますかと楽しそうに告げていく。

ブレイド > すこしぼーっとしているルイーズの姿は少し無防備に見える。
しかし、それはそれでなんとなく可愛らしい。見た目相応…というか。
少女自身は幼くはないのだが、幼気な感じは拭えない。
向けられた笑みに笑顔を返し、彼女の前にしゃがみ込む。
そこそこという売り上げ。敷物のうえの商品は減ってるようだ。

「オレが使えそうなもんあるのか?
メシは食ったもんでさ。酔いどめとかは今はいいんだけどよ」

楽しそうなルイーズの頬に手を伸ばしてサラリと撫でる。
商品よりもむしろ少女に出会えたことが嬉しいと言わんばかりに。

ルイーズ > やってきたのが顔なじみのお客ではなく少年なので浮かべる笑みは商売用ではない心からの微笑み。
前にしゃがみ込み、減ってはいるがまだ並んでいる商品を眺める少年を見つめ。
かっこいい姿や可愛い姿を知っているが今日は真面目な姿だと思って。

「にいさんに使えそうなのですか?
そうですねー……胃薬から一日ぐらい寝なくても元気でいられるのとかありますよー?」

頬を撫でられると嬉しそうに擦りつき少年がきてくれたのが嬉しいと行動で示し。
しかししっかりと商売もと、酔い止めは今はと聞くと、食べ過ぎようの胃薬や元気になる薬などを勧めたりとする。

ブレイド > そう言えば前もいっていたか。
そのような薬を作っているのだと、結構評判だと言うだけあって売れ行きはそれなりのようだ。
心からの笑みを向けてくれる少女の頬から喉を撫で続ける。
なんとなく猫っぽい触れ合いを好むルイーズをふわふわと甘やかし。

「じゃあ、その元気でいられる薬ってやつをもらうかな。
そういや、前も言ってたっけかなその薬」

森であったときにたしか聞いた気がする。
強壮剤だかなんだか。
しかし、それを思い出すと、彼女と初めて結ばれたことを思い出してしまって
少しばかり照れくさい。

ルイーズ > 「にいさん……くすぐったいっすよー」

頬から喉へと撫でる手が滑るとくすぐったそうにして。
フードの中では猫のような大きな耳が動いてはフードを揺らして。

「前にも教えたっすねー。
お仕事中の野営や眠らずの番で役に立ちますよー」

幾つか作る薬の中でも比較的よく作る強壮剤。
それの入った小瓶を数本布地に包んで差し出した時に少年が照れ臭そうにしているのに気が付き。
最初は首をかしげるも、何を考えているかを察すれば顔を赤くしてしまう。

ブレイド > くすぐったいという少女。
だが、嫌がっていないようで嬉しそうに耳が動いている。
フードの中の少女の頬を撫で続け、耳にも触れていく。とても可愛らしくて思わず笑みが漏れてしまう。

「そうだな、じゃあ少しもらうかな。
それにあれだ…ルイーズと一緒にいるときにも使えそうだ」

自分の考えたことが伝わってしまったようで同じく頬を染めてしまうが
差し出された薬を受け取り荷物袋につめていく。

「あはは、わりぃわりぃ…えーっと…」

照れる彼女を見てるとドキドキしてしまってつい言葉に詰まってしまって。

ルイーズ > 「ブレイドにいさん、これ以上は駄目っすよー」

頬や喉までは良いのだが、フードの中は駄目と言葉をかけ。
万が一中身が知られればこの街では危なくなるからと、フードの中に入った手を取ってはにぎにぎとして。

「使われたら私だと耐えれませんよー。
だから使うのは禁止っす」

頬を染めながら聞こえた言葉にはダメダメと首を振り。
自分が作っているからこそ効果はよくわかっているので念を押して。

「にいさんはエッチっすよー。
そういえばお仕事の帰りですか?」

言葉に詰まっている少年に揶揄うようにエッチと告げ。
そしてふと今気が付いたようにそんな事を尋ねる。

ブレイド > 「そうだな、ルイーズ。
そのへんはオレもわかってる…ってか、お前が危なくなっちまったらオレもこまるし」

フードがとれないように、頬にまで手を戻す。
自分の手を握ってくる少女の手は柔らかく温かい。
少女、というよりは幼女にも近い感触はぷにぷにと心地よくて。

「禁止かぁ、そりゃ残念だ。
じゃあ、ルイーズが飲んでみるのはどうだ?」

体力的にはルイーズのほうが疲れやすいのは事実だろう。
頬を染めて首を振る少女だが、彼女自身も試したことはあるだろう。
ならば、彼女がつかうのならばどうだろうかと提案し。

「しかたねーじゃねぇか、お前…そりゃ…ルイーズはオレの…
っと、そうだな、そんなところだ。飯も食い終わったとこでな」

ルイーズの問いに答える。
エッチと言われたら…まぁ、しかたがない。
彼女の魅力はしっているのだから。

ルイーズ > 「だったらいいっすよー。
危なくなったら一月ほどあの鉱山跡に引きこもりっすからね」

さりげなく逃げ先を少年へと伝えるのを忘れず。
この街なら一月も離れていれば直ぐに忘れられるだろうという考えも告げて置き。
頬にまで戻った手を握り、剣を使う人の手だと撫でたりとして。

「それはそれで大変な事になりますよー。
なので使わないのが一番っす」

使えば体力は補えるが別な意味で大変な事になりそうだと。
詳しくは口にはしないのは恥ずかしいのもあり。

「私はにいさんのですからねー。
そうでしたか。でしたら………」

仕事を終えて食事も終わっているという少年を見つめ。
エッチと言いはしたが嫌がっているという訳ではなくむしろ嬉しそうであり。

「前に言ってた私の家に案内するっすか?」

ブレイド > 「そーなったらオレも付き合うよ
バラしちまった上に一人でほっとくわけにも行かねーし」

律儀な少女の言葉には笑って応える。
自分も同じ立場であることもあり、放っておくわけにも行かず。
手を握られ、撫でられ、こちらからも彼女の指を握り返す。

「大変なことになんのか…
それはそれで見てみたいもんだ」

大変になるらしい。
彼女がどうなるのか…気になる。
彼女自身が作った薬の効果、体に異常をきたすようなことはないだろうが…

「ん、そうだな。ルイーズんとこに世話になるかな…
お前は商売の方はいいのか?」

きっと彼女はいいと言うだろう。
自分とあってこんなに嬉しそうにしてくれているのだから。

ルイーズ > 「あそこは人が滅多にこないから大丈夫っすよ。
でもにいさんが一緒なら退屈しないですねー。
そういう律儀なところが大好きっすよ」

少年がばれていないのであれば巻き込むのは悪いと考えていて。
それと同時に一緒に居れば噂が晴れるまでの間は退屈もなく楽しく過ごせそうと考えてもしまい。
心配されているというのが良くわかる言葉に嬉し恥ずかしいと手を握って。

「駄目ですー、絶対に見せないですからね」

身体に異常は起きないがそれ以外で大変な事になるのはよくわかり。
少年だからこそそんな姿は見せたくないと思う訳。

「どうぞっすよー、一名様ご案内です。
私の本業は占い師ですよ、お店は今日は終了です」

占い師も露店も冒険者も行うのは気まぐれ。
今日は少年に出会えたので店じまいと決めてしまえば即行動。
残っていた商品をパパっと片付ければ敷物まで片付けて、いつでも案内できる準備を整えてしまう。

ブレイド > 「かもしんねーけどな。
お前にあえねーのもオレが退屈だ。
それに好きなのはお互い様だ。だから、ルイーズが行くならついてくさ」

一緒にいたいと考えるのは一緒だ。
心配ももちろんではあるのだが、少女に会えない時間が多くなってしまうのは
自分としても望むところではない。
彼女の片付けのじゃまにならないように、一旦手を引いて。

「ルイーズの積極的なとこもみてーんだけどなぁ」

どちらかと言えば照れ屋な少女。
そんな少女がどうなるのか…
彼女は好きだからこそ色々隠したがるのだろうが
自分は好きだからこそ、彼女のすべてを知りたくもある。

「一名様か。他のやつとかも案内したりすんのか?
ははは、まぁ案内してもらうかな」

からかいながらも、少女に案内してもらうために店を畳んだ彼女に手を伸ばす。

ルイーズ > 「それにちゃんと隠し部屋もあるっすから。
お互い会えないと寂しくて大変になっちゃいますねー。
そんな優しいにいさんが大好きっすよ」

少年の言葉は自分が思っている気持と同じ。
だからこそ迷惑はかけたくはないが一緒に居たいという気持ちも強く。
少年の手が引かれるとぱぱっと片付けて。

「そ、それは……そのうちっすよ」

積極的というが恥ずかしいものは恥ずかしい。
なのでそう誤魔化すように告げて。

「しないっすよー。私の家に誰かが来るのはにいさんが初めてですよー。
ちゃんとついてきてくださいねー?」

揶揄う言葉に初めてと楽しそうに返し、延ばされた少年の手を掴み。
そうすればこっちだと先導をするように路地裏にと入って行く。

ブレイド > 「やっぱかわいいな、お前は。
しばらく二人で鉱山にこもるのも悪くないかもな…
そーすりゃ寂しくもさせねーし、周りに気ぃ使わなくてもいいしよ」

笑顔で大好きと言ってくれる彼女。
恥ずかしがり屋な割にはこういう言葉はダイレクトにぶつけてくる。
そういうところが可愛らしく思える。
しかし、いつか彼女が言ったように自分は欲張りだ。

「ああ、楽しみにしてる。
オレだけに見せるなら、いいだろ?」

むしろ、自分が見ていないところを他のものに先に見られるのはなんとなく嫌だった。
だからこそ恥ずかしがる彼女の隠す一面もみたくあり。

「わかってるさ。んじゃ、いこうぜ」

彼女に連れて行かれる路地裏。
ゴロツキやらなんやらがいたとしても、自分がついていれば絡まれることもないだろう。
彼女の案内のもと、二人の寝床に向かって。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からルイーズさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からブレイドさんが去りました。