2021/06/18 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」にジギィさんが現れました。
■ジギィ > 夜。
出先から帰還した冒険者たちも酒場で酔い潰れるかねぐらへ戻るかの選択を迫られる頃。
ギルドの受付と、酒場のカウンターの間のテーブルで、薬草を広げて商っているエルフが一人。
「―――――…」
(もう『お客』は無いかなあ)
先から手持ち無沙汰に、布の上に広げた薬草を時折揃えたりしながら行き交うひとを眺め、目があったらにっこり笑って見せたりしている。
帰還した様子の人々が居た頃はそこそこ繁盛したが、この頃になると声を掛けて来るのは酒場の方への誘いばっかり。
まあそろそろ『向こう』に混じっても良い頃合いなのかもしれないが、一応立てていた目標金額まで…あと少し。
(相場よりは安いんだけどなー)
ギルドに商売をしていい許可は取っているが、呼び声は掛けない約束だ。
なので精々愛想を振りまいているわけだが、今時分に至っては別の意味にしか捉えられないらしい。
悩む表情で頬杖を付いて、多少恨めしげにギルドの入口を法を眺める。
帰還したばっかりで、期間報告ついでに補充を必要としているヒトとかこないかしら、という淡い期待と共に。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」にギュンター・ホーレルヴァッハさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」からギュンター・ホーレルヴァッハさんが去りました。
■ジギィ > 漸く再び目が合った相手にまた笑いかけて見れば、ふたたびの酒場への誘い。
「もー…少しは商品に興味持ったふりくらいできないわけ?」
怪しからぬ風体の相手にいくけどさあ、と口を尖らせて見せながら机の上を片付ける。
器用に薬草同士が混ざらないように布を畳んで、ギルドの職員にお礼をひとつ。
こうなったら、代わりに耳より情報でも掴んで帰ろう
と
女エルフの淡い決心は、果たしてその夜いつまで持ったのか…
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」からジギィさんが去りました。