2021/06/08 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」にジギィさんが現れました。
ジギィ > 王都の平民地区に幾つかある冒険者ギルド。
そのうちのひとつ、大規模といっていい大きさのそこは宿と酒場も併設されていて、ギルドカウンターと隣り合う酒場は今宵も喧しい。
歌うもの、奏でる者、ちょっとした勝負に興じる者、隅で静かに盃を傾ける者―――

「わー今日も繁盛だねえ」

喧噪の中、ギルドカウンターから酒場のほうをうらやましげに眺めていた若者に掛けられる女の声。
白っぽい紅茶色のくせ毛からは長い耳がはみ出ている。
エルフにしては珍しい、銅色の肌の手にしていた大きな布袋を小さな気合と共にカウンターの上に乗せるとごとりと少々派手な音。
ふーっと吐息を吐くと、女エルフはにかっと受付の若者に笑って見せる。

「コレ、依頼で貼り出てた魔物の角。
 持ってくるの大変だったんだから!もうそろそろ仕事上がりかもしれないけどよろしくー」

若者はピースサインを送るエルフを見て、袋を見て、またエルフを見て。
了解の旨をぼそぼそと告げると見られていたことが恥ずかしかったのか、そそくさと袋を取り上げて奥へと入って行く。

女エルフはその後ろ姿をけらけらと笑って見送ってから、手持ち無沙汰にカウンターに背を預けた。
広い部屋に沢山のひとびと。観察には飽きなさそうだけれども、掲示板の前に人が少ない今、次の依頼を探しに行くのもいいかもしれない。

ジギィ > 懐は温かくなる予定。
次を焦らなくてもいいかなぁ、でもまあお買い得があったら受けておきたいなあ
等々。
酒場の方を見たり掲示板の方を見たりしている内に若者が戻って来た。
女エルフは彼を意外と要領がいいな、等と評価しつつ対面して

明日鑑定してもらって値段は決まる
その時間合わせを

等々
取り決めを終えると若者に礼を述べて、それからもう我慢ならない。

酒場でも、とりわけ賑やかな机の方へと歩みを進めて―――

ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」からジギィさんが去りました。