2021/05/03 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアランさんが現れました。
アラン > その夜、少年が王都に戻りついたのは、夜も随分と更けた頃合いだった。
都はまだまだ宵の口かもしれないが、育ち盛りの男の子にとっては、これはもう十分に眠い時刻。
特に今朝は早かった。
ギルドで受けた採取依頼は、今回も薬の原料となる野草の採取。
その対象になっている薬草は、朝も早いうちに摘み取ると、薬草にした時の薬効が高いという評判もあるらしい。
朝早くに摘んだ、蕾の開いていない状態はそれだけ高価に引き取ってもらえることもわかっている。
だから少年は、陽も昇らない…というか、昨夜深夜に王都を出て、自然地帯の森を分け入り、随分奥まで足を延ばした。

依頼の対象はそうやってきちんと早朝のうちに摘み取って。
ついでに、高く買い取ってもらえそうなその他の野草を摘み。
さらについでに、遭遇した何体かの魔物も討伐しては、討伐の証として角や牙を採取して、ようやく王都への帰途へついたのが、そろそろ陽も落ちようという時刻。

そこからとぼとぼ、少年は王都まででっかい荷物を背負って歩いて帰ってきたのだった。

「…腹、減ったぁ~」

ぐ~きゅるるる、と、それはもう盛大に腹の虫が鳴いていて、通りがかった街の衛兵にまで聞こえて笑われる始末。

アラン > どんなに疲れていたとしても、ギルドに報告にゆかねば、この荷物が報酬に変わることはない。

「…腹減ったなあ…」

同じ繰り言をもう一度ぼやいて。

少年はかさばる荷物をゆさりと揺すって、とぼとぼとぼとぼ、ギルドへの道を歩いて行ったのだった…。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からアランさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にガルディさんが現れました。
ガルディ > 今日は女衒の仕事ではなく、半分趣味の鍛冶仕事。
趣味と言ってもそれなり以上に出来は良く、中級までの冒険者にはお値段以上。
駆け出しから下級冒険者にとっては、かなりの掘り出し物という具合。

利率は半ば度外視でそんな値段設定になっているのは、まあ趣味と実益をかねて。
ベテランの冒険者よりも駆け出しの冒険者の方が色々と『商品』価値が高いということだ。

勿論、冒険者以外にも本業絡みの人間やらも顔を出しにやってくる。

さて、本日の来客は――

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からガルディさんが去りました。