2021/04/24 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にリラ・フィオーネさんが現れました。
■リラ・フィオーネ > 「ご注文を承りまーす。はい、はい…あ、はい…サービスは無いです…しませんからぁ!! ううっ…」
このアルバイトにもかなり慣れてきていた。
錬金術店の客入りが少ない時間帯、胸がかなり露出気味なミニ丈の給仕服姿での接客業務。
目尻には緊張やらセクハラやらのせいもあり、ほんのりと涙を浮かべながら一生懸命にお仕事中である。
それなりに回数をこなしているけれど―――。
異性からも同性からもからかわれ、セクハラをしてくる人にはやっぱり慣れなくて。
今も涙目になりながら逃げだすように伝票片手に給仕中。
「ふぅ……よし。お、お待たせしました~、エールとおつまみセットです。」
ご注文を頂いたお客様の元へと飲み物と料理を運び。
お盆に乳房をぎゅむっと圧し潰すように抱きかかえながらペコリを御辞儀をして再び仕事へ―――
ひらりとミニ丈のスカートが翻れば、淡いピンク色のショーツが見えてしまい。
それを見た食堂の常連客らしき男達からからかわれる声に羞恥に耳まで真っ赤にしながらも別の業務を続けていく。
それから少しばかり時間を空けた後、空になった皿を回収する為に歩き回る。
酒場兼食堂は本日も混雑しており、さっさと帰りたいと考えながらせっせとアルバイトに勤しんでいた。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にキールさんが現れました。
■キール > 馴染みの女が働いていることが分かった平民地区の食堂。
今日もいるかとぶらりと訪れて見れば、セクハラを受けながらも今日も働いている姿を見つける。
相手はスカートをひらひらさせながらピンク色のショーツをちらりと見せ、歩く度にゆさゆさと揺れて弾む胸。
入り口で足を止め手招きをしながら声をかける。
「新しい客が来たぞ案内を頼む。」
等と、にやりと楽し気に言葉を掛けながら、男の鋭い視線はミニ丈の給仕服姿の相手足先から頭へと絡みつかせていく。
■リラ・フィオーネ > 声をかけられ、相手の姿を確認して一瞬――ビクっと身体を強張らせていく。
「か、かしこまりました。席の方へとご案内いたしますねー。」
無遠慮に絡みつく視線。
頬を赤く染めながらも、案内を求められて空いているテーブル席へと誘導していく。
「ご注文が決まりましたら教えてください。では…失礼します。」
ペコリと頭だけを下げて、逃げるようにして別のお客様の対応の為に一旦離れていく。
注文が決まるまでの間は別の客への対応に追われており、声を掛けなければ戻ってくる様子は無い。
■キール > 呼べばびくっと体を絡ませながら顔を赤くしながら誘導する相手。
後ろを突いて歩けばチラチラと見えるムッチリトシタ太腿や尻も見ごたえがあり、ついつい見詰める。
そして席に着いてから頷き、先ずは注文をする為に呼び、
「仕事終わるまで酒でも飲んで待っている。帰り道は祖の服でも良いぞ?」
と、相手にだけ聞こえる様に囁き、最後に楽し気に揶揄ってから女を仕事へと送り出す男。
男が着てから、受けるセクハラは少なくなるだろう…。
そして、仕事が終われば相手と共に夜の街へと消えていった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からリラ・フィオーネさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からキールさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアランさんが現れました。
■アラン > 王都の城門を意気揚々と一人の少年がくぐってゆく。
背には何やら籠を背負い、そこにはまだ瑞々しい匂いを放つ野草がたんまりと積まれていた。
よく見れば、一応は種類別に更に小さな籠に入れ、それを大きな籠にまとめて背負っているらしい。
なんとなく清涼な薫りもしてくるから、香草の類も混じっているのかもしれない。
冒険者ギルドで受けた、採取の依頼。
薬草、生薬の原材料調達のそのついでに、少年は見知った他の効能のある薬草も積んできたのだった。
これを売れば、ギルドの依頼以外にもちょっとした小遣い稼ぎくらいにはなるかもしれない。
そうすればまた、屋台で美味いものを買い食い…いやいや、装備の新調だってできるかもしれない。
千里の道も一歩から。まずはしっかり小金を稼いで、きっちり装備を調えて。
それから、魔物退治の依頼なんかを受けちゃうのだ。
無鉄砲でおバカで考え無しな子のようでいて。
この少年勇者の依頼の選び方は、そこそこ堅実なのだった。
そして一日、森の中で薬草を採取して。こうして日が暮れる頃に王都に帰りついたのだった…。
いい感じにお腹もぺっこぺこである。
ギルドで報酬をもらったら、どこか薬草や生薬の原料を買い付けてくれる店を聞こう。
少年はそう決めて、未だに多少頼りない道筋をたどりつつ、冒険者ギルドを目指して歩を進める…。
■アラン > まだ慣れない王都の街中を少しばかり迷いながらも少年は、ようやく冒険者ギルドへと辿り着いた。
中はもう、先輩冒険者達でたいそうな賑わいだ。きっと、打ち上げの宴に盛り上がっているのだろう。
少年はといえば、生憎とまだパーティを組むような親しい相手に出会っていない。まずは、ソロ活動というわけだった。
今回の採取の依頼も、難度そのものは初心者向けの低難度だが、あくまで複数人のパーティ向けの依頼であって、ソロで受けるにはそこそこリスクもあるものだった。
この季節は、冬眠明けで飢えた魔物に遭遇する危険が高い。薬草採取とはいえ、パーティ推奨の依頼を無事に一人でこなしてきたのだから、王都までの旅で少年もそこそこレベルアップしてるのは間違いない、というところ。
受付に対象の薬草を差し出して。それを検分してもらい、依頼より多めに採取できたことで、ほんの少しだけれどボーナスも貰えた。
嬉しそうににっこー、と笑った少年は、そのまま受付のお姉さんに、こう尋ねたのだった。
「あのさ、ついでに他にも薬草摘んできたんだけど…」
どこか、買い取ってくれるような店はないだろうか、と…。
■アラン > ふんふん、ふんふん、と相槌を打ち、こくこくと頷きながら受付嬢の説明を聞いていた少年。
説明された店の位置がわかった、という確認に、それはもう自信たっぷりに頷いて、まかせろとばかりに薄い胸を叩いた。
そして、貰った報酬を腰のポーチに大事にしまい、少年は再び少しだけ中身の減った…それでも薬草たっぷり大きな籠を背負いなおす。
そして、教えられた店へと向けて冒険者ギルドを後にしたのだった…けれど。
…結局、この夜は迷いに迷って、辿り着けなかった…というのは後のお話。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からアランさんが去りました。