2021/04/02 のログ
ご案内:「平民地区住宅地/小さな公園」にカルヴァさんが現れました。
カルヴァ > 住宅地区内、小さな公園
来る人もいないような辺鄙な部分をとりあえず埋めるように造られた、簡素な公園だ。 中にもレンガで造られた植え込みとベンチしか無い。ただここは何故か荒れることも無く静かに、そこに有る

その公園の中央で月光にきらめく剣を振るう男がいる
まだ若い――だが、表情は冷たく、厳しい。
無言で、呼吸だけは荒く息を吐き、剣をまっすぐ振るい、持ち上げ振るう。

「九十八―――九十九―――……いち、まん――っ」

決められた1万の素振りを、ようやく終える。剣をゆっくりとさやに戻し、ようやく全身の疲労と酸素が足りぬように、荒い息を続ける。必死に、酸素を取り込む。飲み込む。
全身が悲鳴を上げるぐらいにはしなければ鍛錬ではない

「ぜ……は、っ!ハァ、ハァ―――ッ!」

喉がひどく乾く。腰にぶら下げた銀の水筒をつかみ、喉と唇を潤す程度に水を入れ、口の中をゆすぎ、吐き捨てる

カルヴァ > ようやく、カラダが落ち着いてきた。筋肉はまだ酷く辛いし何箇所か、酷使のしすぎで痛い。

筋力を増やしたければ、他の肉を鍛えて、その痛みが消えて十全に戻ってからその部分を再度鍛えなさい。
もし貴方が、持久力を求めていたら『消える前に敢えて』同じ部分を鍛えなさい

理由は分からない―――しかし、そう教わった教官たる神官の言うことに今まで間違いはなかった。故に今日は、鍛錬は終了。剣を振り続けて戦い続ける持久力が欲しい
ならば2日か3日だろうか――脚力を鍛えて走り込んでから、数多くの素振りをすることにしよう

少年は落ち着いてからもう一度水筒の水を飲む。今度は喉に流し込む。こく――コクンっと喉が鳴る

ふぅ、と口元を拭ってから、近くのベンチに腰を下ろす。
ようやく、落ち着いてくるが鍛錬の熱は消えない。やけに火照った身体を冷ますために、首元のボタンをはずし、上着をはだける。冷たくなった夜の風が気持ちいい。
ふぅ―――と力の抜けた表情を見せて

カルヴァ > ベンチから腰を持ち上げる。鍛錬の疲れで身体は重いが体を冷やしすぎるのもよくない。
とりあえず、教会へ帰ろう。明日はゆっくり教会で休むことにする

ご案内:「平民地区住宅地/小さな公園」からカルヴァさんが去りました。