2021/03/22 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にソラムさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からソラムさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 酒場」に黒須さんが現れました。
黒須 > (満月が道を照らす平民地区。
夜は日が無いために吹いてくる風も寒く、体を凍えさせている。
そんなことも気にせずに過ごしているのがこの酒場である。
どこの酒場もお祭り騒ぎ、外に漏れる程の笑い声や話し声が聞こえてくる。)

「・・・。」

(そこ音に混ざり黒須も1人過ごしていた。
店の隅っこにあるピアノの席に腰を下ろし、優雅に演奏を続けていた。
店の雰囲気にあるような、賑やかで歌いたくなる様な曲を)

(そんなごく普通の日常を飾るように、彼は無表情で、少し微笑みながらも鍵盤を弾き続ける)

黒須 > (しばらくすれば演奏が終わる。
綺麗に最後を飾れば、そのまま立ち上がり客人に向かって一礼。
見ていない人間からは貰えずとも、少なからず見てくれている客人は拍手を送ってくれた。)

「ふぅ…。」

(軽く息を漏らしながらもカウンターへ移る。
マスターから駄賃代わりの酒を1杯貰い1口つける。)

「…こっちも悪くないな…。」

(金貸しと賞金稼ぎをしていた日常から離れ演奏を行う日々に少し楽しみを思い浮かべていた。
けれども、人との関わりは薄くなる。そこら辺を気にしながらも、ウィスキーを1口飲み込む)

ご案内:「王都マグメール 平民地区 酒場」から黒須さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にブレイドさんが現れました。
ブレイド > 「はぁぁ…」

酒場から外へとでた男は大きくため息をつく。
なんというか、少しばかりおせっかいが過ぎたか。
夜闇の中を一人歩きつつ、次の店をさがす。
今日はそんな気分だ。

本心から自分を欲しがるものを相手したい。
知らずに同席したとはいえ、言われてみればそのとおりだ。
全く、らしくないことをしたと言うか、逆に恥をかかせてしまったというか。
優しさなど、この街にはあまりにあわないのだろう。
特に夜の街では。

小さく明かりがポツポツと見えるが、どこもそれなりに混雑している。
大通りの大きな酒場よりは、うらびれた場所にある小さな店がいいかも知れない。

ブレイド > 大通りから、細い路地にはいって別の通りへと向かう。
このあたりには娼館や、連れ込み宿なども立ち並んでいる。
酒場のそばにある辺り、そういう客の流れがよく見える。
店同士が提携してお互い儲けを得ているのだろう。

そういう通りの中でも少し外れた小さな店がいい。
とぼとぼとあるきつつ周囲を見れば
客を引く声がきこえ、更に奥まった路地に消える2つの影などがみえる。

女を買うのは趣味じゃない。
趣味じゃないと言うか、義理立てのようなものだが。
ミレーである以上軽率にそういう事ができないというのも事実ではある。
棄民である自分にもわかっていたはずだ。
求められず、ただ義務感で救われることの屈辱。それを思えば、ため息も出ようものだ。

「はぁぁぁ…」

カクリと肩を落とす。