2021/03/21 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアークさんが現れました。
アーク > 昼下がりの平民地区。
少年がいる場所は大通りに積み上げられたいささか安定性の欠ける荷箱の上。背が小さい少年も今は通りの中だれよりも高い視点を持っており、
其れがなんとなく売れしく気分はアゲアゲルンルン状態。
それは、忙しなく動く度に揺れる頭の後ろでまとめられたポニーテールの尻尾と、ぶらぶらする足。

「次は何しようかなぁ…」

ニコニコと微笑みながら、片手に持つタクトの先端を揺らしながらどこかに困ってそうな人がいないかなぁ等と大きな瞳を輝かせながら、時折小さく揺れる荷箱の上できょろきょろ。

アーク > 見つけたのは腰の曲がった老婆。
加齢と、これまでの仕事なのだろうか、背負子の紐は枯れ枝の様な肩に食い込み、足取りは人の流れに乗っているも遅く。

「んーー。 決めた!」
タクトを振り、人には聞き取れない言葉をぶつぶつ。
最後にタクトを振れば、背負子には重量軽減の付与と、サービスで老婆に気持ち程度の身体強化。
重さを感じなくなった老婆は驚き背後を振り返るも荷物は変わらずに合って首を傾げながらも気持ち軽くなった体で行商を続けるべく人波に乗り始める。

「うん、やっぱりおばぁちゃんは大事にしないと駄目だよネ。」

等と満足気。 自分の魔法の危機にも満足気。
気分は花丸二重丸である。

アーク > さて、次はなんてみていると流れの中上がった小さな悲鳴と、転ぶ女性。
その場所から離れる様に人波の隙間を縫うように駆ける男。
その手には女性物であろう荷物。
どうやらひったくりのようで…。
それに気づくと少年は口をキュッとへの字に結び再びタクトを振る。
それにより男の踏み出した足元が鏡のように氷が生まれ男の足を滑らせる。
派手な音を立てべちゃりと転倒した男の足に再び魔法をかける。
効果は反応速度の阻害と、弱体化。

その魔法により男はあっさり周囲の男達に捕まり衛兵へと引き渡される。

アーク > 人知れぬ気まぐれな善行。
魔法使いが見れば気づくであろうが、
気付かれることはまぁないだろう。
余り隠すとか考えていない為、魔法使いが見れば少年がしていることが気づくだろうが、
その時はその時。
ちょっとスカート捲りとかしてみようか等と考えつつも、流石に実行する事はない。
時折ぐらつく荷箱の上、少年は後ろに置いていた荷物からお弁当代わりに露店で買い集めた肉串もぐもぐ啄み始める。

アーク > イイこともするけれど悪戯もしたい。
なにやら、ぎゃんぎゃん言い合っている男達。
周りはそんな二人を遠巻きに眉をひそめている。

どんな悪戯をしようか。
笑がないから喧嘩をしている。
喧嘩を治めるには笑いが一番。
顔を真っ赤にして怒鳴りあっている二人の男の頭上に向けタクトを振ればぽんっと茎の先についた花が現れる。
花は二人が口を開き怒鳴る度に前後左右に揺れ、黙ればぴたりと止まる。

外野たちはそんな光景を見ると楽しげに笑ってしまうが、我々た当人たちは尚プリプリ左右に怒鳴ったりもするがその度に頭上でゆらゆら。
馬鹿にされたと鼻を抜こうとするが物凄く痛く、自分でしているのに悲鳴を上げてしまう。

まぁ 一晩寝て起きれば花は頭からポロンっと落ちるが、その時はまだ遠い。

アーク > 日もだいぶ傾き沈んできた・
このまま眺めているのも楽しいが…
お腹もすいてきた。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からアークさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」にルースさんが現れました。
ルース > 「それじゃこれが今回の報告書だ、後は任せたからな」

日も暮れた時間帯の人の少なくなった冒険者ギルド。
そのカウンターで依頼を受けた調査報告を受付に引き渡して報酬を受け取る。
きちんと形式に乗っ取った報告書の書き方に貴族みたいと揶揄われると無い無いと手を振ってカウンターを離れ。

「もう少し砕けた書き方の方がいいもんかねぇ。けどどうしてもな…」

本業の癖が抜けずに堅苦しく書いてしまった事に苦笑を零し。
同じような依頼を続けて受けてはぼろが出るかもしれない。
それは少々困ると次は出来るだけ簡単なものにしようと決め、残っている依頼から手ごろな物がないかと探し始める。

ルース > 「これにするか。ちょうど息抜きにもなるか」

眺めて選ぶのは近場での薬草の採取。
数が必要で何人でも受けれるという好条件の物。
何人か知り合いを誘って受けるかと考えてはカウンターへと向かっていって……

ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」からルースさんが去りました。