2021/03/17 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にルイーズさんが現れました。
ルイーズ > 平民地区の一角、賑わう酒場のそばの路地に面した場所で地面に一人座れる程度の厚手の布を引き店を開く。
座った傍には『占いします』と書かれた手書きの小さな看板が一つだけ。
それ以外は何もない自称占いの店の主は大きなフードを被り身体をローブで隠した小柄な人影。

「今日は閑古鳥っすねー。場所間違えたかな」

興味を持った人や冷やかしの酔っ払いでも来ればと選んだ場所だったがお客は皆無。
酒場の店主からは一応許可を貰ってはいるが一人も客が来なければ退屈の一言。
かといって呼び込みをするつもりもなく、誰か来ればいいなかと行き交う人の姿を目で追いかける。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にブレイドさんが現れました。
ブレイド > 平民地区の賑わう通り。
もちろん、冒険者もよく行き来する。そんな中にフードの男が一人。
酒場のそばを横切ろうとする最中、ちらりと何かが目端にはいる。
大きなローブを纏った…子供?
こんなところで物乞いなんてしたら、衛兵にとっ捕まって玩具にされそうなものだが…

次に目に入ったのは看板。
『占いします』
物乞いではなく占い師のようだ。
しかし、それはそれで結果はあまり変わらないような気がする。
どうやら人もあまり寄り付いていないようだし。
酔ったゴロツキにでも絡まれたらそれこそ中央公園で見世物にされそうな。

「よう、うらないって?」

そのままにしておくのもなんとなく気が引けたので、その占い師のそばに寄り声をかけてみる。

ルイーズ > 色々な人が通り過ぎはするが立ち止まる人は居なく。
視線を向けられる時もあるが、怪しんでいるのか占いという物に興味がないのか通り過ぎるだけ。

「これは本格的に場所を失敗したかもっすねー」

客が来なくても問題はないが来ないなら来ないで少々寂しくもあり。
もう少しすれば店を畳んで他でもう一度開く方がいいかと前向きに考え。
そうすると場所は何処がいいだろうかと考え始めるが声を掛けられると考えを中断し。

「お客さんならいらっしゃいー。占いは占いですよー。
明日の天気とか良い仕事があるかもとか、そんな些細なことを占えるけどどう?」

判れば多少は良いかな、程度の先を占えますと笑顔を浮かべて声の主に目を向け。
フード姿という自分と同じような格好を見るがあまり気にせず、占ってみる?と勧めてみる。

ブレイド > 「へぇ、そっか。んじゃ占ってもらうかな
いくらだ?」

ちょっとした占い。
よくある仰々しいものではないらしく、占い師のほうも軽い話し方…
というか、小柄な少女らしい雰囲気。
同職にあるような胡散臭さはあまりみられない。
そのためか多少ならばよいかとこちらも気軽に彼女の提案を受ける。

占いだからといって、自分が何者かとかバレるわけでもないだろう。
それに、明日の天気とか良い仕事があるかもといった些細なものだというのだから
占いと言うよりは、経験則やら洞察力をつかってのことかもしれないし。

「何を占ってもらうかな…」

別に天気は知っても知らなくてもいいが…。

ルイーズ > 「本当に?それじゃ気合を入れて占わないとねー。
10ゴルドだよ」

冷やかしかと思えばお客だった事に嬉し気な笑みを見せ。
小銭程度の料金を告げると屑の魔石を数個取り出し手の中でシャッフル。

何となくだがおかしな事や面倒な事を占って欲しいとは言わないだろうと考え。
何を望むのだろうかと見上げて言葉を待ち。

「先に言っておくけど、結果を聞いてそれを待ってるだけだと外れるっすよー。
天気は別ですけどねー?」

行動あっての占いの結果に繋がるからとアドバイスをしておいて。

ブレイド > 「へぇ、良心的なこった」

料金を聞けば彼女の前に座し、敷布の上に硬貨を置いた。
嬉しげな様子を見ると、よほど暇だったのだろう。
こんな人通りの多いところで客も寄り付かなければ、まぁ、そうだろうが…。

魔石を扱う占いのようで手の中で小器用にくるくると動かしている。
占いなどはあまり利用したことはないのだが
一般的なものとは少し違うようにも見えた。

「ふーん、努力はしろってことか。
ま、いーんじゃねぇの?本来運なんてそんなもんだろうし…
そーだな、近いうちにいいめぐり合わせでもねぇもんかおしえてくれねぇか?」

いい仕事があっても依頼主がクズならば意味はない。
できうることならなんにしても良縁が欲しいもので。

ルイーズ > 「簡単な占いでぼったくってもね?毎度ありー」

目の前に座った相手、硬貨が置かれるとそれを先に仕舞い。
客が来ない事に本当に暇を持て余していたので今日最初のお客には気合を入れ、そして愛想よく。

「努力しないでいい結果が来ても最終的には損しかないっすよ。
お客さん判ってるねー、それをわかってない人は面倒なんだよ。
良い巡り合わせね?任せて任せて」

占う内容を聞けば魔石に魔力を流して手の中で転がす。
それを敷物の上に軽く投げれば数個の魔石が色取り取りに光を放ち。

「そうですねー。無理をしない程度の仕事でいいめぐり逢いがありそうっすねー。
後は……今日もいいめぐり逢いがいいかもしれないって出てるね」

こんな条件で占えば大体は一人とのめぐり合わせが出るのだが、出たのは二人。
もしかして縁が強い人かもですねと笑って結果を伝えていく。

ブレイド > まるで、そこらの商店の姉ちゃんのようだ。
やる気をだしてくれるのは結構だが、占い師らしいミステリアスさはかけらもない。
客が来なかったのはそういう部分もあるんじゃないかと訝しむ。

「アンタも結構苦労してんだな」

フードを見れば耳のような装飾がついている。
ミレー差別が盛んなこのあたりでわざわざそんなデザインにしなくてもとは思ってしまう。
ノリは軽く、元気もよく、割と好感が持てる話し方の少女ではあるが
占いという曖昧なものに、イチャモンを付ける客も少なくはないだろう。
彼女がミレーであれば余計に。
フードから視線を落とせば外套の中はまるで下着のようにすら見える服だし…。
そんなふうに彼女が占っている間、視線を巡らせていると結果が出たようで

「お、そうか。んじゃ、しばらくは雑用やら近場の採取でも受けるようにしとくかな。
んで、今日…?今日か?今日はもう特に予定はねぇんだがよ…」

首をかしげる。
このあとは特になにもない。
宿も今日は早めにとってあるし…ならば?

ルイーズ > 「苦労はそりゃしてるっすよー。ついてない事も多いですしねー」

この国は偏見が凄いので兄ごとにも気を使うと笑みに気苦労の色が見え。
人目を引いてしまうデザインのフードも便利な効果のある魔法の品なので手放せない。
ノリと勢いが良いので客が多い日には良いのだが、占いという信憑性が怪しい商売なだけにこうしないと文句が常に来るという難点もあり。
色々に光る魔石から相手の運勢を占い、視線には気が付かないで。

「私が思うにお兄さんって荒事よりそっちの方が得意に見えるっすから。
そういう仕事を受ける冒険者の新人との縁が結べると思いますよー。
そうなんです?だったら……誰か知り合いにでも会うのかもですね」

相手の予定は判らないが結果ではそう出ている。
誰かに会うのかもしれない、知り合いでもいいめぐり逢いには違いないのだからと。

ブレイド > 路上商売となれば偏見もあるだろうし
衛兵たちの的にもなりやすいだろう。ため息を一つ、肩を落として

「ま、そりゃお互い様だな…お疲れさんってやつだ」

こちらも力ない笑みを浮かべれば、淡く光る魔石の方に目を向ける。
当然占い師でもなんでもないので、みても何もわかりはしないが
この魔石の輝きに自分の運勢や未来が見えてるとおもうと
なんとなく無視はできなかった。

「まぁ、一人でやってるから小器用ではあるな。
で、新人の冒険者ねぇ。いい縁になるかどうかはわかんねーが少し気をつけてみるか」

今日の分は誰か知り合いに会うかもとのことらしい。
たしかに、結構知り合いはいる。とはいえ、この広い街だ。
そうばったり会うようなことがあるだろうか。

「知り合いか、ま、会わなかったとしても
アンタにあったぶんで良しとしとくよ」

軽快な喋りの占い少女。少なくとも悪い縁ではないだろう。

ルイーズ > 時折にある面倒ごとの脱出路確保に路地の傍での営業だが、今日はお客がいて、
しかも苦労を判ってくれる相手なので必要はなさそうと気が楽であり。
お互い様、お疲れさんと告げられると笑みを返して。

この方式は正規の占いではなく自分だけの我流方。
他の占い師が見ても結果など判るものではなく、あくまで輝きと色の種類でこうだろうと何となく判断している。

「お兄さん一人でやってるんすかー、だったら器用にもなるっすねー。
こう言うとなんですけど、変にベテランよりも新人の方が付き合いやすいと思いません?」

ベテランほど価値観やプライド、固まった考えからで付き合うのが大変。
それを思うとそういう物が少ない新人は付き合いやすいでしょうという考えを告げて。

「こればっかりは会うも会わないも運があるっすからー。
私でいいならいい縁にしておくといいですよ。
私はこれでも冒険者もやってますからね。ルイーズっていうっすよ」

もし仕事が一緒になったら頼りますと楽し気に笑ってみせて。

ブレイド > こんなところに座って占いをしている少女と言う割にはよく笑う。
偏見かもしれないが、占い師というのはミステリアスかつ怪しげと言う印象だ。
目の前の少女はそんなことなく、明るく朗らかに見える。

「そりゃ何となくわかるな。
やり方の違いってのがでちまうと衝突の種になるからなぁ…
まぁ、新人でも変に自信のあるやつとかいるし、今度の縁がそういうのじゃなければいいんだけどな」

彼女の言うことはよく分かる。
自分が一人でやっているのはそういう付き合いが面倒なこともある。
もちろん、ミレーであることを隠すためでもあるのだが。
今度出会うかも知れない新人は…彼女が言うには良縁らしいので大丈夫だとは思うが。

「ああ、かわいい女と話せたってならそれだけでもラッキーってもんだ。
オレはブレイドだ。なんかあったら頼ってくれてもいいぜ?
占い師としての依頼でも一緒に仕事をすることになってもな」

こちらも気楽に話せる相手は希少なのか、笑みを浮かべる。

ルイーズ > 「腕の立つ人は自分のやり方が正しいって人がいるっすからねー。
私はそういう人は苦手なんで出来れば同じ仕事は御免ですわ。
私の占いだとそういうのじゃなくてきっと素直な新人に会えるはずですよ」

無理に他人に合わせるなら一人の方が気が楽でいい。
それだと今度は稼げないので誰かを探すのだが…出来るだけ面倒な性格でなく、口が堅いのを選ぶ必要があり。
新人ならばそう言うのもきっと大丈夫な子が多いと。

「可愛いって私が?お兄さんお世辞がうまいね。
損じゃ何かありましたら頼りにさせていただくっすよー、ブレイドにいさん。
私が頼むのでしたら魔石掘りの護衛ぐらいっすよ」

話の分かるお兄さんは話していて気が楽で済みますと楽し気にして。
占いに使った特に価値のない屑の魔石を一つ相手に手渡し。
思いきりぶつけると光るので便利だと、いい出会いのプレゼントと押し付けて。

ブレイド > 「ハハッ、気が合うな。
頭の固いおっさんとかなんかだとやってられねーよな。
ま、ルイーズの占い通りなら安心ってことにしとくぜ」

彼女も自分と同じように、他者に合わせるのは苦手なようだ。
コミュニケーション能力は高いようだが、それでも誰かに行動を制限されるのは嫌なのだろう。
そういう気質はにているようで、もし彼女と同じ仕事になったとしてもうまくやれそうだ。

「お世辞じゃねーよ。かわいいと思うぜ?
そんなかっこしてたらすけべな連中に襲われねーか心配しちまうていどにゃな。
魔石掘りの護衛ってのも無理しない程度の仕事ってのに含まれるんかね。
だったら近いうちにだしといてくれよな。良縁があるかも知れねぇし」

冗談めかしつつ、魔石を受け取って。
占いをしてもらった上に土産までもらってしまうとは思ってもみなかったが。
とはいえ、屑魔石。遠慮するのもなんなので貰っておく。

ルイーズ > 「強い人だと安心はできるっすけどねー。
その分気苦労があるなら一人の方がいいですよ。
今回のは高確率で当たるから安心ですって」

必要ならば合わせるが必要以上はお断り。
仲間を見詰めたような気持になればついつい言葉は弾んでいき、似た者同士だと笑ってみせて。

「そうです?では信じておきますよー。
そんな恰好……ブレイドにいいさんもスケベな人の仲間っすかー?でも襲われても自衛程度はできますって。
ちょっと山で掘る間の護衛っすから楽なもんですよ、何も出なければっすけどー。
そうっすねー、在庫が少なくなったら出しておくっす」

冗談ににいさんもと冗談で返して。
屑魔石なので断られないかと心配ではあったが受け取って貰えて毎度と告げて。
そうすれば敷物から立ち上がると外套の前を閉じて身体を隠してしまって。

ブレイド > 「おお、お墨付きがでたな。
そりゃ期待が高まるってもんだ。
明日からの依頼探しが少し楽しみになっちまうな」

高確率と言われれば、冗談めかして応える。
とはいえ、彼女の占いがはずれようと当たろうと、真偽はともかく
依頼探しの楽しみができたことは事実だ。やはり、今日の良縁は彼女だと思っていいかも知れない。

「まぁ、目に入っちまったらみちまう程度には…
でも、襲ったりはしねーって。そういうのは嫌いなんだよ。
お互い好きでもねぇなら楽しくねぇし、オレならスマートに誘うよ」

襲わない。それは確かではあるが、スケベな人の仲間かどうかと言われれば…
まぁ、彼女の体を占ってるうちにまじまじとみてしまう程度にはそうなのだが。
そもそも、彼女のような体型であればふつうはその衣装に言及することもあるまい。
そういう趣味なければ。なので、なんだか答えるのは照れくさく、少しだけ頬を赤くして視線をそらし。

ルイーズ > 「それならよかったわ。占った顔もあるっすよ。
ブレイドにいさんみたいに前向きなら絶対に良い縁が来ますって」

冗談めかした言葉にその意気ですと笑う。
占い結果を前向きにとって行動を起こせばいい結果は大体ついてくる。
相手のような性格ならばまず大丈夫だろうと。

「それなら…仕方ないっすね、不可抗力ですし。
ブレイドにいさんは大真面目さんだったっすねー。
そういうのは好印象ですよ」

この国では珍しい考えだと目を丸くして驚き。
自分のような凹凸の少ない身体を見ても楽しみはないとは思ってはいるのだが。
そんな相手を見ていると顔を赤くして視線を逸らす姿に笑ってしまい。

「別に減るもんでもないですし、怒ってないですよー。
それより今日はもう店じまいっすー」