2021/03/05 のログ
イグナス > 結局だれに、ぶつかったのだったか。
相手の無事さえ確かめら、悪い、とひとこと。あとは目的地へと再度急ぎ始めて――

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からイグナスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 公園」にタン・フィールさんが現れました。
タン・フィール > 雄大な林を切り開いた平民地区の自然公園。

子供や若者が遊び回れる区画や、ピクニックやお茶を楽しめる区画など様々に整備された区画を、ひたひたと歩む足音。
落ち葉や土や石の感触を楽しみながら、幼い薬師の赤い瞳は、野に咲く花やキノコを注意深く観察していて…

「―――あっ!見っけ! …これこれ、このまんまじゃ、あぶないあぶない。」

白とワインレッドのグラデーションが綺羅びやかな、一見何の害もなさそうな花を摘み、手元のバスケットへ放り込む。

これは、ひと嗅ぎするだけで酩酊や麻痺を引き起こす毒花で、どこからか種子が芽吹き、自然公園に点在するようになってしまっていたもので、
バスケットの中には、同様の危険な花や芽やキノコがぎっしり。

「まちがって、匂いを嗅いじゃったり、摘んでもってかえっちゃったり…
キノコなんかは、お家に持って帰って食べちゃったら、大変だからね~。
つぎは…と…。」

本日の少年は薬師としてこの区画の管理者から、害になり得る草花の選定と駆除を依頼されていたのだった。

報酬は悪くなく、摘んだ草花もそのまま持ち帰っていいとのことで、
労働の大変さよりも、思う存分散歩と採取ができることを楽しんでいる様子で。
ちょっとした宝探し気分で地面をきょろきょろ伺う。