2021/03/03 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にブレイドさんが現れました。
ブレイド > ここは平民地区の鳥獣肉店。
その商品棚を眺める人々は、平民地区の主婦や一人暮らしの若者など
一般的ないわゆる争いごととは何ら関わりのない者が多い。
暴力的なゴロツキなどは、だいたい自ら料理をするなんてことはないから
あまり見ることはない。

だが、そんな中に異様。
フード付きのマントを羽織り、背中側――腰のあたりに大型ナイフを二本収めたホルダー
荷物袋を担ぐその姿。いわゆる冒険者の姿があった。
依頼の途中に出会ったとある冒険者に聞いたのだ。
ここにおいてある干し肉が美味いと。
実際食わせてもらったところ、その味が気に入り、こうして店まで出向いてきたというわけなのだが…

「…流石に、浮いてるか…」

フード付きマントがなければそれほどでもないだろうが
腰のホルダーは外しても、こちらのマントだけは外せない理由がある。
多少ジロジロみられるのは我慢しよう。

ブレイド > 肉を売りに来る狩人や、依頼を受けた冒険者などは立ち寄るようで
カウンターそばで話すものは、こういった姿でもよく見るだろうが
奥の商品棚の方まできて買いに来るなんてのはあまりいないようだ。
新鮮な肉なんてものはすぐにだめになってしまうから冒険者には無用だし
干し肉だって、ほとんどの冒険者は旅装屋や冒険者用の道具屋のもので済ませてしまう。
自分以外にそういう姿のものが商品棚をみていないのを見れば
教えてもらったのは結構な穴場ということだろう。

「酒のつまみ用かなんかに作ってんのかね…」

王都の一般的生活をしている民がそうそう長旅をすることはないだろう。
せいぜいが馬車に二・三日揺られてダイラスやヤルダバオートに向かうくらい。
このような店で干し肉を取り扱う理由なんてそれくらいしか思いつかなかった。
もしくは、ズボラな狩人をターゲットにしているのか。
そんなことを思いつつも、目当てのものを見つける。

ブレイド > 目当ての干し肉をいくらか手に取れば、カウンターへ。
店の親父は、やや愛想よくこちらから硬貨うけとり
紙製の袋に干し肉を包めば、こちらも手早く受け取り担いでいた荷物袋に放り込む。
あまり長居するのも良くないだろう。

荷物袋を担ぎ直せば、そのまま商店の建ち並ぶ通りをあるき始める。
たまにはこういうところで飯を食うのも悪くないか…
なにか美味いものがあるかもしれない。