2021/02/24 のログ
グランツ > 「ルフィナ」

それまで敬意を以て名を呼んでいた男が”同胞”としてその名を呼ぶ。


「貴女自身の意志で帰ってきなさい。貴女はこの国の”摂理”に呑まれる器ではないはずだ」


それまでの慇懃丁寧な言葉を捨てて語り掛ける。


「私は、私が死んだ後にこの国を”変えてくれる”のは貴女達姉弟だと思っている。
だから、


私の手など借りず、この国に戻ってきてください。

……信じていますよ。ルフィナ・エニコフ」


未だ医療が発達していない、命の価値が軽いこの国において、その男は、
若き同胞に全てを託すと言外に言ってのけて。それを信じて疑わずに生涯を託して。


「……この国を、我等が望む形に変えてください。頼みますよ。ルフィナ」

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からルフィナ・エニコフさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からグランツさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にグランツさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からグランツさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/武器屋」にアレクシスさんが現れました。
アレクシス > 普段は魔導機械の特殊な剣を扱うのだが間に合わせに普通の剣を探す為にギルドで話を聞いた店にと足を運ぶ。
話で聞いただけに品ぞろえもよく、品質も問題がないと思われる武器が多数あり。
これは期待できると早速刀剣の置かれた場所へと足を向けたのだが…。

「これは重いな。こちらは…バランスが悪い」

大きさ的によさそうな物を手にするも自分には合わないものばかり。
その事に眉間に皺を寄せては元に戻し、別の物を手にして探して。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/武器屋」にブレイドさんが現れました。
ブレイド > 義手の女が刀剣探しをしている最中、カランとドアベルがなり
少し愛想のない主人がいらっしゃいと適当な挨拶をする。
店に足を踏み入れたのはあまり背の高くないフードの男。
その男は店にはいるやいなや、店主に尋ねる。

「頼んだやつ、出来てるか?」

そうひと事。店主はうなずけば、カウンターから大ぶりの…
中型の剣くらいのサイズの大型ナイフ二振り、後何本かの投擲用と思われるナイフをカウンターに並べる。
それらはしっかりと手入れされ、研ぎ澄まされている。
どうやら手入れに出していたもののようで、フードの男はその出来栄えを一本一本確認し始めた。

アレクシス > 「これも駄目ね。義手が外れる」

それなりに良いと思う剣を見つけ軽く振れば先端の重さにすっぽ抜けそうになり。
そうならない様に握れば接続部が勢いのままに外れそうになる。
これも駄目と元に戻し、別の物を見るだけ見ておこうかと考えだせば、別の客が来たのかドアベルの音。
つい視線を向ければフード姿の男の姿が目に付き。

「手入れの依頼…?」

探し物が見つからない気晴らしと、どういう物を頼んだのかが気になり。
静かにちかよれば一本ずつ確認をしているものを眺めて。

ブレイド > 「ん?」

静かに背後から近寄る気配。
大型のククリを一本手にとったまま振り向けば
ベレー帽をかぶった薄く色づいた髪の女の姿。
それよりも目立つのは金属製の右手だが……

「おぉ、手入れの依頼もやってるんでな。なんかようか?」

珍しいのだろうか?
と、首を傾げて女を見る。
さっきまで刀剣の並ぶ棚の方にいたようだが…

アレクシス > 静かに近づいたつもりであったが感がいいのか気が付かれてしまう。
振り返った男の顔がフードから微かに見え、こういう顔の子なのかと。
その視線はすぐに手にされた大型のククリに注がれ。

「どんな武器を手入れに出したのか気になったのよ。
よく手入れをされてるわね、それ」

特に用はないので気になったことを口にして。
ククリを義手で刺し、良く手入れをされていると本当に微かに笑みを浮かべ。
言葉通りに男の武器に興味があるという様子。

ブレイド > 目にかかった髪の隙間から見えるのは赤い瞳。
わずかに微笑むその表情に、彼女の言う以上の目的はないだろうと判断する。
顔を見られて子供扱いされてるとは知る由もない。

「ああ、ここのオッさん愛想は悪いがわりといい腕なんでな。
しょっちゅうここに頼んでんだ。
アンタは武器探しかい?」

みてみるか?
と少女にナイフを一本差し出して。
先端が太く肉厚、しかし重心の差のせいか
重さの割には使いやすさを感じられるかもしれない。

アレクシス > 初対面で不意に近づいたのにきちんとした対応をしてくれたことに感心し。
野暮な人が多い冒険者の中で過ごすだけにしっかりした子だと。

「そうなのね。私はギルドで勧められて始めてきたのよ。
贔屓にするほどに良い腕なのね。
…そんな所ね。良いのなら少しだけ」

武器を見ていいという事に良いのかと見詰めてしまい。
差し出されたナイフを受け取ると軽く握り重心を確認して。

「悪くない重さにバランスね。もう少し刃渡りがあれば完ぺきなんだけど」

先端の肉厚さにバランスは大丈夫かと思うが、軽く振ってみると悪くはない。
このバランスで剣があれば文句はないのだが、そんな事を考えナイフを男に返してありがとうと告げて。

ブレイド > 初めて見る顔ではあるが、ギルドのすすめというのであれば
彼女もまた冒険者なのだろう。
そも、武器屋などと言うものを利用する触手など、そう多くはない。
彼女の着ている服を見れば、兵士にも見えないし。
……少し体のラインがはっきりと出過ぎではないだろうか?
目のやり場に少し困る。

「ふーん、ってことは長剣使いってとこか。
軽いのがいいってなら東国のカタナとかいうやつとか良さそうだけどな
ここにゃ売ってねぇけど…」

返してもらったナイフを越しのホルダーに収めて
彼女の礼に小さくああ、と返事を返す。

アレクシス > 武器屋を使うのだから男は冒険者か狩人だろうかと考える。
兵士ならば支給品を使うだろうし、傭兵にしては軽装備に見える。
なら後は同業者か狩人だろうと考えるが確認は今はしない。

「正確には少し違うのよ。魔導機械の剣。
あれは軽すぎるし直ぐに折れるから維持が大変なのよね」

まるで既に折った事があるかのようにそう告げて。
返したナイフがホルダーに戻されたのを見て、そちらもいい?と大型のククリに視線を向ける。

ブレイド > 鉄の手といい魔導機械の剣といい、どうやら普通とは言い難い装備を扱うようだ。
そんな物があるならわざわざ他の武器を探しに来る必要があるのだろうか?
サブに使用する武器でも探しているのか?魔導機械の剣が安定しないものかもしれないが
まぁ、それは憶測に過ぎない。

「いろいろ試しちゃいるんだな。
なんかあれ、普通の使い方だとすぐにだめになるらしいからな。
コツがいるんだとよ。ん?こっちもか?」

彼女が視線を向けた先のククリを少女に手渡して。
悪意はなさそうだし、このまま持ち去られるようなこともないだろう。おそらく。

アレクシス > 予備の武器を探しに来て良い物がなく、諦めようとした時の出会い。
愛用品である武器を見せてくれる親切さと面倒な要求をかけてこないことに息を吐いて気を抜き。
外れかと思ったみれは案外辺りかもと考えて。

「魔導機械は維持が大変なの。
この義手もだけど……剣まで駄目になると色々とね…。
コツ?それで駄目になった訳ね。あなた物知りね」

以外に物知りな事に驚き、東国の剣の扱い方には驚き。
駄目元で視線を向けたククリを手渡されるとナイフと同じようにバランスを確かめるようにして。
悪くない良い武器と笑みを浮かべて。

ブレイド > 確かに、魔導機械となると整備が大変そうだ。
さらに義手もただの義手では無いようで、なるほど面倒のかからない武器がなければ
維持費もバカにはならないだろう。今見せている武器は取り回しよく
それなりの先端の重さを維持できているため、長さと全体重量以上に威力がある。
長剣を求めているであろう彼女にはすこしリーチが物足りないだろうが…

「なるほどね。どーりで鉄の手って割には器用に動くもんだと。
まー、東国の知り合いとか数人いてな。聞きかじりだけどな
アンタとしちゃどういう武器がいいんだ?」

笑顔を見せる彼女にはこちらも笑顔を返して。
少し表情が硬いと思われた女性だが、なれてくればそうでもないのかもしれない。

アレクシス > 今見ているククリはこの店でいたどの剣よりもバランスがいいと感じる物。
しいて言うならば長さに不満はあるがそれ以外は満点という品。
この店に同じものがあれば一度だけ刀剣ではなく、ナイフなどを置く場所に目を向け。

「凄く便利なのよ。その分維持も大変だけど。
珍しい知り合いが多いのね、実は顔が広かったりする?
そうね……このククリのバランスでもう少し刀身が長いなら満点ね」

義手の中でくるりとククリを回すと柄を向けて返し。
男が受け取れば義手が手首で一回転し指先が伸びては直ぐに戻して見せ。
どういう武器がという言葉に探し物を告げると心当たりがある?と問いかけて。

ブレイド > 女性の表情を見れば、どうやら今手にとったククリ
気に入ったようである。
視線をナイフの老いてある棚へと切り替えた。

「だろうな。このあたりでもそういうもんに詳しいやつなんてそうは見ねぇ。
それこそ、学院とか、魔法に詳しいとこじゃねぇとねぇんじゃねぇか?
もう少し大型…ってなると…」

自分のものも中型の刀剣くらいの長さはあるが…もう少し長いやつもあるだろう。
もしくはにたようなマチェーテなどといったものとかも。

「あのへんとかどうだ?」

彼女の先導をするように歩き、それらがおいてある棚へと案内する。

アレクシス > 「詳しい人がいないのに詳しい知り合いがいるのは貴重ね、大事にしないと。
学院は……そうでもないかも、あそこも案外わからないことが多いから。
理想を言えばね?」

自分が使うにはもう少し長ければ丁度いい。
無ければ男の物と同じような物で間に合わせるのもありかと考え。

「この辺りにあったのね。これ…悪くないかも」

先導する男の後ろを歩き、置いてある棚へと案内されると早速似たようなものを手にし。
長さも重さも悪くはない、あとは実際に使わなければ分からない事も多いが納得できるものを見つけて。

ブレイド > 「ま、冒険者やってそれなりには経ってるからな。
多少は変わった知り合いもいるってこった。
ってか、アンタの装備も整備できるやつとかいねーと困るだろ?
どこでやってんだ?手とか、その武器とかよ。
オレは魔導具関係はよくわかんねーからそっちはくわしくねぇんだが…」

付与魔術もどきを使いはするが、それも魔族から教わったものだし
学院の事情はよく知らない。
そもそもミレーがあのような場所で学問を学べるわけもないし。
彼女はそうでもないらしく、学院出かなにかのような口ぶりだ。

「お、気にいるのがあったってならいいんだが。
その機械の手に馴染むかどうかもちょっと使ってみねーとってとこかもな
修練場とかで試してみるのもいいかもな」

自分が模擬戦を申し出てもいいのだが
真剣を使うとなると、どうしても危険だ。

アレクシス > 「もしかすると私の先輩だったりしそうね。
私の知り合いは学者上がりとか傭兵が多いのよ。
これは……昔の知り合いに頼んでるのよ。
変わり者であまり街にいないのが難点だから」

学院に在籍した時の知り合いに魔導機械をいじれる様な知り合いはいなく。
唯一任せられる人物もあまり街にいない。
なので代わりの武器を探していたのだが…そのあたりの説明はすっかりと忘れている。

「これから変わらない感じで使えそう。
使うならこっちで使うから大丈夫よ。
そうね……修練場で案山子を相手に試すのもいいわね」

生身の左手に持っては握り具合を確かめ。
出来れば直ぐに試したくはあるが、怪我の危険がある以上、親切な男に頼むのも気が引ける。
なので後日に案山子で試すことに決めて。

「…そういえば名乗っていなかったわね。私はアレクシスよ、もしギルドで同行になったらよろしく頼むわ」

ブレイド > 「かもな。ま、先輩風吹かすのもあれだしそのへんはいいけどよ。
それにしても学者上がりや傭兵ね…逆にオレにはあんま縁のない連中だな。
そのへんの伝手が必要になったら、アンタに頼るのがいいかもな」

学者上がりなどが知り合いにいても、魔導技師などは流石にほとんどいないらしく
頼んでいる知り合いも街にいないことが多いというのであれば
彼女が通常の武器を求めるのも納得だ。
説明がなくとも、そこまで言われれば察することくらいはできた。

ともあれ、彼女の手にあう武器が見つかったのは何よりで
店の店主も、少し満足げにうなずいている。
今度サービスしてもらえるかもしれない。
名乗る女性はこのあと早速修練場にでも向かうのだろうか?
まぁ、新しい武器のなじませるには使うのが一番だろうし、それがいいとはおもうが。

「っと、オレはブレイド。ああ、そんときはよろしくな」

右手を差し出そうとするも、はた、と気づいて左手を差し出す。

アレクシス > 「少しでも先に仕事をしていると先輩風を吹かすのは多いけど…
あなたはそうじゃないのね。
私は元は学院にいたから縁が多いのよ。
その時は頼ってくれていいわ。今日の恩を返すつもりで良い人を紹介するから」

先輩風を吹かさない態度は好意に値するもの。
もし男が困る事があれば恩を返すつもりで手伝うのも悪くはないと考え。

この武器ならば予備武器とはいえ扱うに問題はないと思えば早速購入を決め。
満足げな店主に購入を告げると同時にグリップにいくつか注文を付けて改造を頼んで。

「ブレイドね、その時は頼りにするわ」

右手から左手に指す出す手を変えることに紳士ね、と笑い。
左手で握手をして

ブレイド > 「それほど実績があるってわけでもねぇしな。
一人でやってる分小さな仕事ばっかなんでよ。
そんなんで先輩風なんざ吹かせねーよ。
元学院の生徒だってなら余計にな。魔術の学校なんだろ?大したもんだ」

頼り頼られ。冒険者など、それくらいでいい。
恩などと彼女は言うが、大したことはした覚えはなく
気にするなよとひらりと手をふる。

武器を購入し、こちらに向き直る彼女と握手を交わせば
右手の無骨さとは裏腹に、女性らしい手の感触。
代わりに相手には、少し硬い感触を返してしまうだろうが…

「紳士なんかじゃねーさ。でも、握手だってなら生身のほうがいいだろ?」

アレクシス > 「一人でやって経験を積んでるなら十分じゃないかしら?
むしろ小さい仕事の積み重ねのほうが立派だと思うけど。
そういうのって好ましく思わね。
魔術もあれば剣術もあるけど…私はどっちも中途半端」

どちらも大したことはないと首を振り。
先輩風を吹かさず、恩着せがましいこともない男はこの国に住んでいれば珍しく見える。
気にするなという様に手を振る姿に笑みを浮かべて。

「口にするのはあれだけど…自然とそういう気づかいができるのが紳士なのよ」

フードのせいではっきりとはわからないが鍛えていると判る手を握り握手。
たいていの相手は気にしないか義手なのでと握手をしようとしないが、気づかいで左手でという男に立派と伝え。

「ブレイドとはもう少し話していたいけど…店の迷惑になるし止めておくわ。
また会えた時は仕事でもいいけど、今までの経験談を聞かせても貰いたいかも」

購入を終えて男と話し出せば店主の表情が少し変わり。
これは不味いかと思うと残念に思うが男にそう告げ。
また会いましょうともう一度告げると若干名残惜しそうに店を後にとする…。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/武器屋」からアレクシスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/武器屋」からブレイドさんが去りました。