2021/02/04 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場」にマクシーンさんが現れました。
マクシーン > 平民地区にある酒場の一つ。
冒険者ギルドがすぐ近くにあるという事で打ち上げなどに使う冒険者も多く。
そんな騒がし中に交じり静かにワインを口にする。

「今日は中々に満足できる結果でした。おかげでお酒もおいしいですね」

騎士としてではなく、冒険者として満足いく仕事ができた事を思い出し頬を緩ませ。
今日は少しだけ奮発と良いワインを楽しんでいる。
周囲はエールなどを楽しんでいる光景に場所にあっていないと思わくはないが、エールよりワインが好きだからと開き直って一人酒を楽しんで。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場」にトーラスさんが現れました。
トーラス > 冒険者達で賑わいを見せる平民地区の酒場。
カウベルの音を響かせながら木製の扉を開き、馴染みの店員や過去に組んだ事のある
冒険者仲間と軽めの挨拶を交わしながら、店内に足を踏み入れる中年男の姿がある。
その足取りは迷わずに店の奥のカウンターへと向かい掛けて、
だが、その途中で顔見知りの女性の姿に気付けば、足を止めて片手を掲げる。

「よぉ、マクシーンじゃないか。先日はお互い災難だったな。
 そいつは何を呑んでいるんだ?」

以前に同じ依頼を受けた女性冒険者に馴れ馴れしい口調で話し掛け、
彼女が手にしているエールではなさそうな酒を興味深そうに覗き込みながら問い掛ける。
そうしながら、彼女の付いている卓の椅子を引けば、
空いているか、とジェスチャーで問いつつも返答が寄せられる前に腰を下ろして。

マクシーン > ゆっくりとワインを味わう間も客の出入りは続く酒場。
今も扉が開き新しい客がやってくるのはベルの音で判りはするが丁度扉と自分の席の間に冒険者の一団がいて姿は見えない。
なのでそれ以上は気にしないでワインを注ごうとボトルに手を伸ばすとかけられら声に視線を向け。

「トーラスさんでしたか。この間は助かりました。
あれは災難でしたけどそういう仕事ですから仕方ありません。
これですか?今年のワインですよ」

馴れ馴れしい口調の男は以前に仕事を一緒に行った先輩冒険者。
軽く頭を下げて笑みを向け、問いかけにはワインのボトルを見せて美味しいですよと。
そして答える前に椅子に座った姿に仕方ないですという笑みを見せて何も言わず、メニューを差し出して。

トーラス > 一緒に受けた依頼は地下水路の溝鼠退治。
ネズミ達を狩る迄は問題なかったものの、最後の最後で、
汚水の中に二人して落水するという始末を迎えた事に苦笑いをして見せる。

「へぇ、流石は騎士様だ。
 そんじょそこらの冒険者とは違って、こんな店でも洒落たものを頼むんだな」

彼女が口にしているものがエールなどではなくワインである事に揶揄しつつ、
差し出されたメニューを受け取れば、近くの女給仕を呼び付けて、注文を済ませる。
暫くして彼女が運んできたのは木製のグラスと酒瓶。
瓶を傾けてグラスに無色透明の液体を注ぎ込めば、乾杯、と彼女に盃を差し出した。

マクシーン > よく受けていた鼠退治の依頼。
最後に汚水に落ちた事を思い出すと困った顔をしてしまう。
仕事だからと割り切ってはいるが思い出したくはないお年頃。

「今は冒険者としてここにいますから、騎士は関係ありませんよ。
エールは私には苦すぎまして……少し高いのですがワインを頼んでいます」

揶揄う言葉に違いますと首を振っては理由を口にし、
メニューを受け取ればすぐに注文をする姿に慣れているなとみて。
男の注文が届く間は飲むのを止めて待ち、あまり見覚えのない酒瓶を見ると何だろうと。
その酒をグラスに男が注ぎ、盃を向けられると、乾杯、とかえしてグラスを軽く触れさせ、グラスに口をつけて味わって。

トーラス > 誰でも名乗る事が出来る冒険者とは異なり、王国に雇われている身分の騎士。
騎士と言ってもピンからキリまでだが、彼女の立ち振る舞いや意識は正に騎士に相応しい。
故に、冒険者として此処に居たとしても、粗野な荒くれ者達とは一線を画している。
そんな彼女であるからこそ、手にしている飲み物がエールではなくワインというのは
雰囲気にも似合っている感じがして、口端を軽く緩めて見せる。

「少し高いワインを飲んでいるという事は、仕事の方は上々なのかい?」

乾杯、と盃と盃を合わせるとグラスを呷って口に運ぶ。
揺れるグラスの内側から香り立つのはワインを彷彿させる葡萄のフルーティーな香り。
無論、それがワインではないのは、その色彩が無色透明である事からも明らかで。
咽喉を焼く強い酒精に、ふぅ、と吐息を漏らしつつ、彼女の視線に気付けば、
こっちも飲んでみるか、とグラスを差し出して見せた。

マクシーン > この酒場ではマスターだけが自分が兼務の冒険者と知っていて。
他の顔見知りなどには変わった目で見られている。
それでも過ごしやすいという事でワインで偶にやってきていて。

「えぇ、仕事は順調です。悲しいことですけど…いい加減な騎士が多いだけ仕事が順調ですから」

暗に騎士がやるべき仕事が冒険者に流れてることを困った顔で告げて。
グラスを合わせればワインとはまた違う香りが男のグラスから香り。
無色透明な色に白ワインの一つかと興味を持ってみてしまい、その視線に気が付かれたのか差し出されたグラス。
好意からの勧めを断れずに、一口だけ、とグラスを受け取り一口。
直度に喉を焼くような強いアルコールに咽てせき込み、最初のワインと合わさり一気に酔いが回ってしまって。

トーラス > 「そのお陰で俺達もくいっぱぐれる事がないから助かる。
 俺の方も最近はゴブリン退治ばかりだが、中々、美味しい思いをさせてもらってるぜ」

この国の騎士や兵士の間には賄賂が横行しており、腐敗しているのは国民の大勢が承知している。
だが、彼等が本来やるべき仕事は何でも屋たる冒険者に流れてくるのだから、一概に悪いとは言えない。
騎士と冒険者の二足の草鞋である彼女には思う所もあるかも知れないが、
おこぼれを拾っている身からして見れば、文句を言えるような立場ではなく。

「こいつもワインの親戚っちゃ、親戚だな。
 グラッパっつう酒なんだが、……おいおい、大丈夫か?」

彼女が口に付けたのはワインを作る際に出る葡萄の絞りかすから出たアルコールを蒸留した火酒。
仄かに葡萄の香りがするものの、度数はワインよりも格段に高く、その分、酔いも廻りやすい庶民の酒で。
咽る彼女の様子に心配そうに双眸を細めれば、椅子を引きながら近付き、背中を軽く摩ってやって。

マクシーン > 「私としてはその答えは困るんですよ?
それを討伐するはずの騎士が仕事をしていない訳ですから…」

騎士がやるべき事をやっていないというのが国民のほとんどが知っていること。
真面目な騎士もいるにはいるが、問題のあるものが多すぎて隠れてしまっている。
その為に冒険者の仕事は尽きないのだが、兼務の自分としては素直に喜べないどころか情けない話。

「けほ……こんなに強いワインはありません……。
これは……凄く効きました……」

白ワインと思っていただけに、その度数の強さはまさに不意打ち。
葡萄の匂いとそれに似合わないアルコールの強さは、飲みなれていない身にはきついもの。
酔いが一気に回り、注意力がなくなり、気が付くと近づいた男に背中を撫でられて大きく息を吐いてつらいというように眉を動かして。

トーラス > 「まぁ、騎士様の事を擁護してやるとゴブリンや魔物の数に対して、
 騎士の数は圧倒的に足りないからなぁ。そういう為に冒険者がいるんだろうさ」

騎士がやるべき仕事をやっていないのは確かにその通りかも知れないが、
加えて言うならば騎士の数に比べて厄介な仕事が多過ぎるのもまた事実。
冒険者という職業は、その穴埋めに利用されている感があるが、
自分を含めてこの店の誰もが食っていけるのはそのような仕事があるからに他ならず。

「ワインの搾り滓を蒸留したもんだからなぁ。飲み慣れないと酔っちまうかもな。
 悪かったな。……此処の払いは俺が持つから、外の空気を吸って、少し休める所にでも行くか?」

安くて度数の高い酒は上品な彼女には合わなかったらしい。
見るからに酔いが廻り、背中を擦ってやっても辛そうにする女に眉尻を下げ。
詫び代わりに、と懐から銀貨を取り出してテーブルへと置けば、
酒の所為で前後不覚の彼女に肩を貸しながら、店の外へと連れ出そうとして。

マクシーン > 「そうでもないですよ……全騎士が真面目になったら大丈夫です、きっと。
それでも冒険者の方の力は借りますが…」

数は多いがやる事をやっていればかなりの数は減らせるはず。
それを考えればやはり騎士の不甲斐なさを感じてしまう。
冒険者がいてこその被害の減少なのだがもしいなければと考えれば怖く。

「そういうお酒もあるのですね‥‥…私の口には合わないですけど…。
いえ、代金は大丈夫です……そうですね…お願いします」

美味しい者には美味しいだろうが自分の口には合わないお酒。
いきなりに口にした高い度数のアルコールは身体に馴染まずにつらく。
男が硬貨を置くことに自分でというがそれを止めることもできず、
普段ならば大丈夫と断るのだが今はお願いしますと肩を借りて連れ出されていって…。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場」からトーラスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場」からマクシーンさんが去りました。