2021/01/14 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にナータさんが現れました。
ナータ > 「ふぅぅぅ、寒い寒い…やっぱり寒い……」

夜半過ぎの平民地区、その路地。
少女が貞淑としている宿屋に暖房器具はなく
据え置きの毛布のみで寒さをしのぐというのが現実。

余りの寒さに目が覚めてしまった少女。
湯に漬かる設備などなく、となれば……
体を動かして体を温めるのが唯一の方法か。

そっと宿を抜け出すと、歩き始めよう……
とするも、やはり寒さでかじかんで、自らを抱きながら
そろりそろりと歩き出すのがやっとだった。

ナータ > 「なーんか、こう……寒いと気が滅入るよね……」

歩きながら、ポツリと。
一度立ち止まって空を見上げて。

寒空は月と星を映し出してはいたが
気が晴れることはなく。

はは、と少し苦笑交じりに笑うと
再び歩き出して。

ナータ > いつの間にか少女は地区を一周していた。
汗ばむほどではなかったが
少し体も温まった。

少女は宿に戻り、すっかりと冷たくなったベッドの上に横たわって。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からナータさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にファイネアさんが現れました。
ファイネア > ざわざわとした喧噪に包まれている酒場の中。
ペア席の多いその酒場で少数派の独り身であるファイネアはカウンター席で若干不機嫌そうな顔をしていた。

「マスター。ホットワインお代わり。」

程々にしておけよ、と慣れた様子で注文を受ける店主。
顔見知りどころかすでに常連と言った風情で苦笑いを浮かべている。
ふん、と鼻を鳴らして頬杖をつき、周囲を見回す。
ペア席の多い酒場だからが二人組が多い。
男同士、女同士もいるが男女ペアも勿論いるわけで。
あぁ、このクソ寒いのにお熱い事で、と内心面白く無い感情を浮かべていた。

なにぶん寒さに強くない種族の為か余計に不機嫌になっている、というわけだ。
店主からホットワインを受け取り、またちびちびと飲り始める。
こうなると無理矢理誰か捕まえようかな、と思いはするわけで。
どうせなら可愛い女の子とかでもアリかなー。
でもイケメンも捨てがたいよねー…と客のような風体のままそこそこ物騒な事を考えていた。

ファイネア > 「…。あぁもう。」

だんだん不機嫌さが増してきた。
周囲を見なければいいのだが、気になってしまう。
店主に勘定を頼み、席を立つ。

河岸を変えましょ、そう考えながら店を出ていった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からファイネアさんが去りました。