2020/12/16 のログ
■リス > 「―――うふ。」
焼き立てホカホカの、串焼き肉、香ばしい匂いが食欲をそそる。
塩と胡椒だけの、素材の味を生かした一本、定番のたれで味を付けた一本、そして、この店の極秘のたれで焼いた一本。
これくらいならおやつよね?ダイジョブよね。甘い物じゃないからきっと脂肪にもつかない筈。体重には、響かない筈。
そんな風に思い込むことにする人竜娘。
止めてくれる素敵な人がいなければ、偶にこういう風に暴走しがち。
止めてくれる素敵な人がいれば、性的に暴走しがちなのは秘密。
「いただきまーす。」
ぱくり、もぐもぐもぐもぐ。
口の中に広がる新鮮なお肉の肉汁がとてもジューシーで、其処に塩と胡椒のピリリとした感覚が溜まらない。
前々から知っているが、矢張りこの店の串焼き肉は絶品ね、と、少女は道行く日を見ながら美味しそうに食べて考える。
こう、厳しい誰かに見つかったら、走ったりされるのかしら其れは嫌よね、とか考えたりする。
まあ、そんなことをいう人は屹度今はいない、……と、信じたい。
もくもく、もくもく、串焼き肉を食べつつ、次は何処を見ましょう、何を食べようとか、なんか志向が食べ歩きにシフトしている。
仕方ないじゃない、ドラゴンだもの、年頃の女の子だもの。
楽しみが食べる事に多くシフトしてるのです。
後、エッチな事。
ナンパでもしてしまおうかしら、とか、不埒な事を考える。
■リス > 暫しの間の食事を堪能し、お腹がくちくなれば、ふぃ、と小さく吐息を吐き出して少女は、満足そうにお腹をなでる。
お腹がいっぱいになったし、さて、どうしましょうかしら、と考える、このままもう少しいろいろな店を見ながら歩くもよし。
時間も良い時間なので家に帰るのもまたよし、ナンパに繰り出すのもよしだ。
風俗に関しては――――うん、止めておこう、お仕事でしてもらうエッチは、あまり好みではないから。
九頭龍温泉宿での無料サービスは兎も角、お金払って、お仕事してもらうのは、経済的には在りなのだろうけれど。
そういうエッチ自体が少女の趣味ではないし、要らないわよね、と思う。
「うーん。」
食べ終わった紙袋を、ぽい、と近くの屑籠に捨てて、少女は悩む。周囲を見回し、そろそろ商店とかが締まり始めるのを見る。
こう、お土産的に甘い物でも買っていこうかしら、と悩みながら立ち上がり、ふらりと歩く。
丘化がいっぱいになると、色々どうでもよくなる、多分このまま家に帰って寝るととても気持ちがいい。
判って居るから、何かしないと、と自分に発破をかけるのである。
どうしましょうかしら、少女は、商店街の石畳を踏みしめて歩きながら悩む者の。
結局、家に戻ることにする、未だするべき事は沢山あるし。
家に、待っている人がいるから―――
ご案内:「王都マグメール 平民地区 商店街」からリスさんが去りました。
ご案内:「平民地区・大衆食堂」にグラスシエルさんが現れました。
■グラスシエル > 平民地区の大衆食堂
値段は安く味はそこそこ、ボリュームは多めの若者に人気の食堂だ
そこに少し遅いランチを頬張る少年がいる。
チキンと牛のソテーを頬張り、もっきゅもっきゅと噛みしめる。濃いめで、スパイスの効いた味を、甘さ控えめのブドウジュースで流し込む。
「――っぷは、うめー」
目つきの鋭い――というか、あまりよろしくない少年は満足そうに一息つく。顔立ちは整ってる。着飾ればかなりの美少年なのだろうが髪は適当に切った短髪、目つきは悪い、そこらで端正さを台無しにしてる風である
サラダもたっぷりのドレッシングで野菜を食べてるのかドレッシングを食べてるのか分からないがとりあえずかきこむ
肉と野菜、後ゆで卵をもしゃもしゃとしてから、腹を叩き
「ふーぅ、腹いっぱいになったな。」
満足気な表情、皿を適当に重ねてスペースを作り、そこに肘をついて、食休み
■グラスシエル > しばらく食休みした後、少年はマスターに「また来るわ」と一言だけ言って、食堂を出る
ご案内:「平民地区・大衆食堂」からグラスシエルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 路地」にタン・フィールさんが現れました。
■タン・フィール > 都の一角、様々な露店や飲食店、雑貨屋が並ぶ通りの路地。
そこを、桃色のシャツを一枚素肌に羽織っただけという恰好の、
買い物帰りの薬師の少年が少しおっかなびっくりの足取りで歩んでいく。
(ううーっ… ここの道、ちょっとひとけが無くって、こわいんだよ…っ…さっさと通っちゃお)
普段、薬師として活躍している少年が手に下げたバスケットには、
粉末の香草やスパイス、きのこ、精油など薬の材料となる素材や食材がいくつか詰め込まれている。
それらは、ある種の香水と同じように、
8割の柑橘や花弁のふくよかな良い匂い
1割の、きつめの体臭や野生動物を思わせる悪臭
1割の、性の分泌物を思わせる淫靡な香り…という割合の異様な芳香を漂わせ、
路地を歩んだ少年の軌跡となっている。
その匂いにつられて、時折ひょこひょこと路地裏から野良猫や野良犬が幼子の跡をたどるように顔をのぞかせ、
裸足で歩む小さな子供のシルエットの後ろを、数m離れて犬猫の行列がひたひたついていくという、
どこか童話めいた不思議な光景がひろがっていた。