2020/12/01 のログ
■シロナ > 「うーん……。やっぱ、武器は手に取って、の方が良いかなぁ。」
うろうろ、うろうろ、幾つもある武器屋の前を行ったり来たりしても、武器を覗き込んでも、見た目でわかるほど目が肥えているわけではない。
武器は手に取ってこそ、という物のはずだ……たぶん。
戦士ギルドで訓練の時も、基本的に戦士は、自分の手に合う訓練用武器を探して、握っているのを思い出す。
「やっぱり、こう……!こう!」
先人とかの話を聞きながら選んだ方が効率がいい気がする。
カモン戦士!とか、思わず言ってしまう少女、来るわけがない。そもそも、この少女は未だお子様なのだし、叔母や姉のように冒険者ギルドに所属しているわけではないし。
しかたがないか、と気分を変えて、目に留まった武器屋に行ってみる、店舗型ではなく、露天。
それにした理由は、武器とかを手に取って、軽く振るくらいなら、店舗よりも露天のほうが良さそうな気もしたから。
「すみませーん、武器、欲しいんですけどー?」
気軽く店主らしき人物に、声を掛けてみる。
これで店主じゃなければ、超恥ずかしいけれど、まあ、そんなことを気にする少女ではなかった。
違ったら店主誰か聞けばいいや、と適当な思考
ご案内:「王都マグメール 平民地区 商店街」にリコリスさんが現れました。
■リコリス > 「そこは細剣とかナイフの専門店だ。お前レイピアってキャラでもないだろ?」
そんなシロナに後ろから声をかける者あり。
振り向けば、いつぞや戦士ギルドで戦った女のにやにや笑い。
「よぉ、元気だったか?」
リコリスは軽く手を振る。
そして視線をシロナの背後に向け、
「おっと、店の前ですまないね店主。お詫びにそうだな…これをくれないか?」
手近にあったナイフを一振り、手に取ると、
店主に言われた代金を支払う。
「ありがとう、いい品だ」
店主に一礼すると、改めてシロナのほうを振り向く。
「で、お前はどんなのが欲しいんだ?」
■シロナ > 「……まじで!? レイピアは……うん、頑丈なら兎も角、折れちゃうなぁ。」
店員さんを待っている時に掛けられる声。振り向いてみれば、其処には先日戦った人がいた。
確か、名前は……あれ?聞いていたっけ?
おもいだす、もっとおもいだす、深く、思い出す………!HIT!名乗っていたこと、記憶に残っていた!
「あ!リコリスおねーさん!アタシ元気だったよ!」
軽く手を振って、彼女の言葉に、やっはー!と挨拶を返す少女。
視線が自分から離れるのを見て、それを追うように、視線を動かしていく。
彼女は買い物を続けたようで、ナイフを買っていた。
品物自体は良かったようだ、彼女の様子にそれがいいのかぁ、と確認しつつ。
「アタシの獲物は、ハルバートだよ、と言うか、そういう武器じゃないと、アタシの筋力に耐えられないからさ。
大剣でも棍棒でも良いんだけど。
ハルバートは、斬撃、刺突、殴打、これ一つで全部できるからね!」
大雑把な戦士の考え方其のままだった。
■リコリス > 「ああいうのはキチンと使い方を学んで使うもんなんだよ…」
実際、レイピアなどといった細剣はきちんと師匠を付けて学べるような貴族や高級軍人向きの武器である。
明らかにそういった風でもない目の前の少女には向いてない。
リコリスは辺りを見渡し、店の一つを指さす。
軒先まで槍や斧を並べていた。
「ポールウェポンはあの店だ。色々珍しいものも仕入れてる。
値段は高めだがな」
買い物に付き合おうか?と聞く。
■シロナ > 「……まあ、家系的に、そう言うのは苦手、かな?」
片母は大剣、姉は、長槍だ。一応叔母が短刀だが、師匠がしっかりと教えているからこそである……たぶん。
もう一つの片親は―――うん、戦闘自体が無理と考えると、レイピアの様な器用な武器は難しいと思う、ドラゴン的にもこう、レイピアは似合わない様な気がするし。
自分を見る彼女も、それは理解しているかのような気配だ。
レイピアを勧めることもせずに視線を知らして、探しているようにも見える。
そして、指さしてくれる彼女、視線を向ければ、沢山の己とか、槍が置いてあるのが見える。
「おおお!すごいわぁー!」
目を輝かせてダッシュで、店の前まで走っていく。
槍は、姉と同じで被るからだめ。
斧は大きく自分の好みに合うけれど……流石に斬撃だけと言うのはいただけない。
だから、ハルバートだ。
「いろいろ珍しい物?、お願いします!!
お礼に抱くよ!」
ハルバートを手にしながら、付き合ってくれるというなら願ってもない事。
嬉しくもないお礼を伝えるのは屹度、血筋だと思う、性的行為が報酬になると思ってる節がある
■リコリス > 「家系で決まるようなもんでもない気がするがな…」
腕力は十分あるのだから、上手い力加減や精密さを学ぶのもアリな気もするが、まぁ自分は師匠でも無いのだ。
そんなこんなで店に向かえば、中には一面の武器、武器、武器。
殆どが彼女好みの大きく頑丈なものだ。
サービスのいいことに試用の場まで用意してある。
リコリスはまず一つ手に取る。
一見斧のようだが、それより遥かに大きい三日月型の刃が付いたものだ。上部は鋭い切っ先となっており、突き刺すこともできる。
「バルディッシュだ。大体ハルバートと同じ感覚で使える。だが刃はそれより重い」
試用場に担いで持っていくと、様々に構えてみせる。
一見軽々と扱っているように見えて、振り回す度にブンと重い風切り音が鳴る。
「どうだ?お前重いの好きだろ?」
■シロナ > 「母が大剣、姉が槍……レイピアを教えてくれるような人、居ないし?」
家系で決まることはない、才能はそうあったとしても……残念ながら、その才能を開花させる為の師匠が居ないのだ。
彼女が師匠になるなら、あるいはと言えるが、彼女が師匠になるという言葉は、無いのだ。
なってくれないかしら?リコリスをじっと見つめる。
「へぇ?」
彼女が手にする斧は、大きな刃を持つ武器だ、振り回す音と、重さは、十分とはいえるのだけれども。
「うーん…。短いな。」
そう、バルディッシュはハルバートと比べれば1mほど短い、これだけ違えば、持つ方としての違和感は多い。
彼女の言う通りに重さは十分にあるし、威力もあり、突き刺しもできるが……。
その長さ。取り回しに関しては、問題はないと思われるが、慣れた武器はハルバートであり、戦斧よりは大きい複合武器だ。
少女は手に取って見せて、うむむ、と悩む。
重さは良いのだ、つまり、威力は十分だと判る
「おねーさん的には、便利な一つの武器と、複数装備は、どっちが良いと思う?」
ハルバートを手にして、矢張り短いなぁ、と少女はバルディッシュと比べて問いかける。
重さは、威力は良さそうだ、短い故の取り回しもやはり、良いと言うのは、戦士として理解できるものだから。
■リコリス > 「……なんで私を見るんだ?もっといい師匠探せ。
戦士ギルドとか冒険者ギルドとかにいるだろ」
レイピアは一通り使えるが専門でもないのだ。
専門の忍術にしろ弟子を取る気も毛頭無いし。
「どっちが良いかって?そんなもの場合によるだろ。
私に聞くか?それ」
敵の数、味方の有無、戦う場所、そういうので変わってくる質問だ。
そして、彼女は恐らく忍者というものを知っているし、
ならリコリスが暗器の類を沢山持っていることも知っているだろう。
「まぁハルバートをメインに持つにしてもだ、片手で使えるようなもん腰に下げとけ。武器一個だとそれが使えなくなったら困るぞ?」
■シロナ > 「えー。だって、アタシの周りにレイピアを使う人いないんだもの。
それなら、知ってる人の方が良いでしょう?」
そもそも、冒険者ギルドにも、戦士ギルドにも所属してはいない少女、彼女の言葉が真理とは言え、それを実行できない。
基本的に、ギルドに所属しなければ教えてもらえないし。
レイピアを教える道場は、基本的に貴族専用であり、お金持ちと言っても平民は無理なはずだ。
それに、貴族の性格からいえば、シロナの性格からいえば、多分絶対に追い出される、貴族の子息だろうが殴り飛ばすから。
「だって、リコリスおねーさんはアタシよりも強いし、経験もしてる。
なら、そういう人に質問するのは間違いじゃないでしょ。」
戦闘方法が違ったとしても、突き詰めれば同じになる。いかに相手を弱くして自分が強くなるか。
勝つには、どうするべきか、と言う話だ。
彼女が不意を使うのだって、不意を衝くためであり、それは、戦闘としては正しい行動だ。
「なるほど、なー。
じゃあ、予備の武器の一つくらいは、って。」
それなら、何が良いだろうか、片手で使えるもの。
ハルバートが長物であるし、基本は斬撃メインだという事を考えてしまえば。
打撃メインの何か、それがいいかな、と、武器屋の品物を眺める。
■リコリス > 「私もレイピアメインじゃないんだが…
そもそもそんなに学びたいのかレイピア?」
貴族でも騎士なんかはより馬上向けのロングソードなんかを学ぶし、
レイピアを学ぶようなのは華麗な剣捌きに魅せられたような連中ばっかりだ。
この少女の性格に合っているとも思えない。
「私に質問したら手裏剣ばっかり勧めるぞ?それかこんなもんか…」
言いながらおもむろに籠手に手を当て何やら操作すると、
中に畳まれていた鋼鉄の爪が飛び出る。
「サイドアームなら…こんなもん売ってるのか。これとかどうだ?」
そう言って手に取って見せたのは片手で扱うような斧。
「トマホークだ。直接握っても良し、投げても良し、工具に使っても良しの万能品」
言いながら、片手で試用場におあつらえ向きに設置されていた的に投げつける。
的のほうをまるで見ていなかったにも関わらず、それはど真ん中に命中していた。
リコリスは次に途中で折れたような形の短刀を手に取る。
「それかこれだな、ククリナイフ。こいつも刃が重い」
ぶんぶんと振り回せば、バルディッシュやハルバートほどではないがナイフにしては重い音がする。
■シロナ > 「いいや?技術は対抗の手段にもなるでしょ?」
ほら、相手の攻撃を知る為に、他の技術を求めるのは良くある話だ、レイピアは刺突と回避を中心にする武器ではあるのだし。
力任せだけではない技術がある、それを知るのは、技術を武器にする武器に対する手段になりえるのだと思う。
華麗な兼さばきに翻弄されないようにするには、知る必要があるという事だ、
これでも、いっぱしの戦士なのだ、と。
「あ、そっちはいいかも。」
手甲から出てくる仕掛け爪。それに関しては、少女は目を輝かせた。
手のひらを見せてから、ドラゴンボディ。少女の爪が鋭くなり、竜の闘気に包み込まれて疑似的な竜の爪に。
つまり、鉄の爪と同じような攻撃が出来るのだから、それは良いと思ったのだ。
「おお。それもいいなぁ、こっちも良いかな、と思ってた!」
少女が手にしようとしていたのは、ソードメイス。メイスの頭の部分に刃が付いているそれ。
それをしまい込んで、彼女のトマホークに手を伸ばす、投げるための重りの部分が殴る為にも十分だし。
斧だから刃が判りやすいから、ソードメイスよりも刃を無駄に使わなくて良さそうだ。
一寸軽いかな、と軽く投げてみる。馬鹿力な性でどかん、と的に食い込むトマホーク。
でも、いいな、とにぃぃ、と笑って見せる。
「おお。それも良いね!」
もう少し重いと、威力もありそうだ。
が、今回は、トマホークの方に視線を向ける。あれが、いいかも、と。
■リコリス > 「じゃあ尚更使い手探してそいつに学べ。
実際戦って対抗手段考えるのが一番だろ?」
まぁとにかく、餅は餅屋だと、故郷のことわざにもある。
「自前の爪があるならいらないんじゃないか…?」
少女の爪がドラゴンのそれに変ずるのを見て、ため息をつく。
リーチはこちらのほうが長そうだがそう差があるわけでもなく。
コレを使うような至近距離での戦いならそう大差も無いだろう。
「全部買ってもいいだぞ?全部使いどころはあるからな。
その時その時で最適なもん持てばいい」
メインをハルバート一本にし、サイドアームで柔軟性を補う。
そういう方向でもいいかもしれない。
■シロナ > 「其れって、どっちかと言えば、アタシのセリフ。」
彼女のセリフに対しては、忍者のセリフじゃなくて、少女の戦士のスタイルではないだろうかと思う。
逆に、忍者こそ、そんな風に考えるものなのだろうか、叔母の師匠に有ったら聞いてみることにしよう、会う事があれば。
「や。その爪の使い方は、技術、でしょ?」
ため息を吐く彼女に、爪を出してその攻撃とか、どういう時に使うのかを教えてくれるのかと思った。
こっちに有るのは基本的に力任せなドラゴン的な攻撃なのである、技とか、ない物なのだろうか、と首を傾ぐ。
そもそも、これは、武器の使えないぐらい超接近戦に使うべき技術ではないのだろうか。
「流石にいっぱいは覚えらんないよ。
ハルバートに、トマホーク、後は、体術……この三つで、今の所はとりあえず。」
サイドアームには、己の体術も含まれている。
武器が使えないときの事を考えて、とそれに、格闘を覚えれば、体術も回避なども鍛えられるのだ。
だから、メインハルバート、サブに、格闘とトマホーク、これで行くつもりにした。
■リコリス > 「私らしいことを言うなら鞘から剣抜く前に仕留めろとかそんなのになるぞ?」
どんな攻撃手段を持っていたとしても、不意を打ち使わせずに仕留めれば関係ない。
まぁ、実戦ではそう上手くいくことばかりでもないのだから二手三手先も必要なのだが。
「勿論技術はあるが門外不出だ。残念だったな」
商売道具をそう軽々と教える気もなく。
マグメールで一般的な武術なら教えられるが、忍の技は教えられない。
「まぁそれもそうだ。じゃあ、買うのはトマホークだな。
ここは特注品の注文も扱ってるから使いこなせるようになったら作ってもらうといい」
これでよりいっぱしの戦士らしい戦士になっただろうか。
腰に下げるためのホルスターも見繕ってやり、買いに行かせるだろう。
■シロナ > 「それで敵を倒せるなら、其れもありなんじゃない?」
出来るかどうか、は今は置いておいて、彼女の言う事は、正しいと思う。
相手に何もさせずに倒す、それは彼女の得意技の手裏剣や速度での攻撃、少女のような圧倒的な膂力でも。
と言うか、少女の筋力があれば、速度も付いてくるものだ、出来るかもしれない、可能性が出てくる話なので、寧ろ聞きたくなってわくわくする。
二手三手を考えるのは難しいが、一手を極めるのは可能だとも、思うし。
「えー!教えてよー!纏わりつくぞー!」
脇ワキワキ、両手をワキワキさせて、にじにじ近づく。
忍びの技、と限定しているわけでもないし、一般的な物でも、少女が満足すればいいのだ。
それに気が付けるかどうか、なのかもしれない。
纏わりつく気は、満々の様だ。性的に。
「え?まずは自分に使いやすいように、じゃないんだ。」
使いこなせるようになったら、と言う言葉に、きょとんとする。
自分に合ったカスタマイズをして、それを慣れていくのだと思ったが、彼女の教えは違うようだ。
実力者のいう事だ、何かしらの意図があるのだろう、今は少女はそれを飲んで、店売りのそれを買う。
トマホーク用のホルスターを買いにはしり、ほくほく顔で、今日は帰るのだろう。
戦士ギルドで、練習だ―と、息を巻く姿が見えるのだった―――。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 商店街」からシロナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 商店街」からリコリスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」にイディオさんが現れました。
■イディオ > (冒険者ギルドは、冒険者達の職場であり、憩いの場である。此処で依頼を受けて、依頼をこなし、戻ってきて報告し。
そして、併設されている酒場で、酒を飲み、次の日に備える。
毎日のように依頼を受けて冒険に出かけるという冒険者が居れば、大きな依頼を受けて、戻ってきたらしばらく依頼を受けないでいる冒険者もいる。
己に有ったスタイルで依頼を受ける彼ら、時には未知を求めて、ふらりといなくなる事さえある。
そんな冒険者達の中の一人、イディオと言う冒険者がいる。
ベテランで、其れなりに知識は有るが、目がゾンビのように濁っている、見えて居ないわけではないし、視力が異常という訳でもない。唯々不気味な男だ。
喋れば普通にしゃべれるが、その目の所為でいろいろと―――不気味に聞こえのだから不思議な男である。
本人も自覚しているから、基本的にはソロで依頼を受けて、戻ってくる。
今回もいつものように、薬草採取の依頼をソロで受けて出かけて、必要数を手に入れて戻ってくる。
薬草は丁寧に取られているので品質が高く、あまりとりすぎてないので、次も使える。
正直に言って、教本があれば、その一例に加えても良いだろう手慣れ方、長年やっていることが伺える薬草の取り方だ。
それをいつものように、受付に渡して依頼の終了と、報酬の計算をして貰っていた。)
■イディオ > 「――――。」
(いつもそうだけれども、依頼品の鑑定と、依頼の終了までの時間に掛かる時間、必要な事ではあるのだが―――暇だ。
チームであれば、待っている間に雑談とかそう言うことは出来るだろうが、一人だとそれすら敵わない。
唯々、亡っと立ち尽くすだけである。
時計の針が、時間を刻み、進んでいく。周囲は、何やら会話をしている。酒場の方から喧騒が聞こえて楽しそうだ。)
「今日、何くうべ。」
(酒場の方に視線を向けて考えるのはそんな事、まあ、依頼を終えて戻ってきた故に、仕事をした後の空腹感がある。
しっかり食べなければ明日の活力にはならないので、此処はしっかりと食べたい所。
しかし、メニューが此処にはなく、向こうの酒場に行かなければ判らない。
毎日食べているのは覚えているが、気分じゃないときもあるし、逆にふと見て食べたくなるという事もある。
腹が成り、飯、くいたいと、男は考える。
早く、報酬の刑さん終わらない物かね、と視線を向けたときに。)
「お、っと。」
(名前を呼ばれ、依頼の報酬計算が終わったそうだ。
受付は何時ものように事務的に、報酬の金額の入った袋を手渡してくれる。
それを受け取って、男は酒場の方に、向かうのだった)