2020/11/12 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にロブームさんが現れました。
ロブーム > 最近、王都で人が魔族に変じる薬が流行っている。
変じる、といっても効果は半日程度――力は強くなるものの、それ以上に性欲が強くなり、異性を襲う衝動に襲われるというもの。
ただ、それ故に性の味を知ってしまった者には、ある種の中毒性に似たものがあり、王都は動かせる戦力を使用し、この事件に対処しようとしている――

そして、その薬の取引現場が、この夜の路地裏であった。
肥満した黒いローブ姿の男。彼に話しかければ、薬を売ってくれるという訳で。
今日も既に何名かが、その薬を求めてこの路地裏にやってきた。

「さて、そろそろこの場所も割れる頃合いか……」

と独りごちるが、それでいて場所を変えようとか、そういう素振りは一切見せない。
寧ろ、見つけてくれないと不都合だと言わんばかりでさえあった。

「さて、誰が見つけるだろうかな。出来れば美しい心持つ女がいいのだが――」

べろり、と舌なめずりする男。
男は、悪魔。それも、美しい心を堕とす事を生きがいとする、堕落の悪魔である。
正義感、或いは愛、或いは信仰。そういったものを蕩かし、犯す。
この王都を巻き込んだ大掛かりな密輸事件でさえ、究極的にはその為の餌に過ぎない――

ロブーム > ――男は待ちくたびれたのか、そのまま何処かへと姿を消して
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からロブームさんが去りました。