2020/10/19 のログ
イディオ > 「―――……パーティ募集、掛けてみようか……。」

(一人ではできることもたかが知れている、パーティを組めば、戦術、戦闘、様々なことに関して、手広くできるようになる。
その為のギルド、ともいえるのだから、間違いな思考ではない筈だ。
問題は一つで、最大のそれだけれども。)

「仲間になってくれる人がいるか、どうか。」

(それに尽きる。男は、正直に言って前衛タンクの、男。むさい事この上ない。そして、男の眼は―――そう、魚の腐ったような、目と言われるそれであり、冒険者は良い勢いでごめんなさいしてくる。
恒常的にパーティを組んでくれる人がいないのである、最初は仲良くしてくれてもすぐにこの目が陰鬱すぎると離れていく。
故に男は―――望んでいる以内にかかわらず、孤独なのである。
どうしたものだろうか、と掲示板を眺めながら、男は、溜息を一つ。)

イディオ > (とりあえずは、やってみなければ始まらない事でもあるから、男はそれでいいか、と考えることにした。まずは、掲示板に、パーティ募集の要項、そして、当方戦士系、タンクであることを記入の上で、冒険者の仲間を募集する。
反応があればよし、啼ければ内で、その時に考えれば良いだろう。

その要旨を受付に提出してから、男は軽く伸びをする。)

「とりあえず、寝ますかね。」

(薬草採取の依頼自体は受けておいて、後は冒険者の仲間が集まるかどうか。それだけを気にしながら男は、階段を上っていく。
そして、自分の部屋に戻り、休む事にしよう。
見つかればいいな、とそんな淡い期待を胸に、男は、階段を上り、部屋へと戻っていく)

ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」からイディオさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にミンティさんが現れました。
ミンティ > 夜になると冷えこむ季節になってきた。近隣の商人たちが集まる組合の会合を終えた帰り道、冷たい風が吹いてくるたびに身を縮こまらせながら、カーディガンの袖に隠れがちな手をきゅっと握りしめる。
途中までは、夜でも明るい大通りを歩いていたけれど、帰宅するためにはどうしても細道を通っていかなければならない。平民地区の中、通り慣れた道だから、あまり危ない事もないだろうとは思うけれど、自然と早足になって。帰ったら温かい飲み物でもいれようと考えながら先を急ぐ。

「……っ?!」

あちこちの建物から明かりがもれているおかげで、先が見えないほど暗くはない細道。けれど大通りの明るさに慣れてしまっていたせいで、足元のくぼみに気がつくのが遅れて、足を取られてしまう。
わ、と声を出す暇もなく身体のバランスを崩して、反射的に両手をばたつかせて、転倒するのだけは避けようと。